風のささやき

歌いながら

いつまでも途中
中途半端な僕は
死ぬまで未完なのかな
頼りないこの身 この思い

それでも
中途半端から離れたいと
あがく そこに歌はある

教わったのではない
哀しくも 嬉しくも
僕そのものが歌であり

果てのない旅路を 一人
響きながら ゆくだろう
すすき揺する 茫々とした風に
黒髪を乱しながら

心を砕く出来事に 歯噛みしながら
やり直せない後悔さえ 歌にくわえ
勇気の言葉を それ以上に唇へ

数珠玉の優しさを 首にさげて
念仏のように 繰り返し
繰り返し 唱える
偽りのない歌へと 耳を澄まし

心地良い 風を
この指止まれ と募り
この世の あらん限りの
光を集め 朗々と喜びを讃え

星に導かれ 波の旋律にのり
春のせせらぎ 夏の入道雲
むせぶ夕日に 肩を濡らしながら
迷い歩き続け 高らかに響く
歌の僕でありたい
    

中途半端な僕だから歌いたい歌もあり。Last Updated 2025/12

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