風のささやき

荷物

一人で持つ重たい荷物
いつの間にか強張った筋肉が
痙攣をしている

疲れてしまった腕だ
荷物は思い切って
降ろしてしまおうよ

頑張りすぎて
心も悲鳴をあげている
笑えなくなった顔は
能面のように硬い
緩める術を覚えよう

僕が持てない荷物は
きっと誰かが
持ってくれる
僕の後ろから一緒に
何の苦もなくついてきてくれる

重い荷物を軽々と持って
あるいは僕と手分けして
冗談の一つも言いながら
話しかけてくれる

頑張りすぎなくても
きっと大丈夫
僕がもてない重い荷物は
素直に手放せばいい
顔を真っ赤に
やせ我慢はしないで

きっとそれを持ってくれる
力持ちがいる
それに早く
気がつくだけでいいのだから