読書について

 

<作品寸評>
日本の文芸作品
 芥川賞作品

海外の文芸作品

エッセイ・雑文

<注目する作家>

大江健三郎

カズオ・イシグロ
北杜夫
鷺沢萠
高橋和巳
多和田葉子
野間宏
村上春樹

トルーマン・カポーティ

<1968-1972>
1968に関する本
1972に関する本

 

<文学史・文壇史>
文学史、文壇史について
文学史
文壇史

出版史

 

 

<批評>
作家論
 金石範論
作品論

 

<最近読んだ作品>

五木寛之

怨歌の誕生

 

大下英治

悲しき歌姫

 

沢木耕太郎

流星ひとつ

 

新海均

カッパ・ブックスの時代

 

岡崎武志

蔵書の苦しみ


石原千秋

漱石と日本の近代


梯久美子 著
島尾ミホ伝『死の棘』の謎


ノルベルト・フライ 著1968年 反乱のグローバリズム

 

<トピックス>

高橋たか子死去

第7回大江健三郎賞
公開対談


英語で読む村上春樹

個人的な読書歴を披瀝することに余り意味があるとは思えないので、子細に記述するつもりはない。しかしこのHPを見る人には、少しだけでも、あるじの人となりを理解してほしいので簡単に述べたい(どうしても述べたい子細な内容は、個々の項目で触れたい)。

 

読書と言えるのかどうかは分からないが、最初は絵本である。それが、貧乏人の息子には過ぎたものと思われる大日本雄弁会講談社から出ているハードカバーのディズニーものの絵本である。表紙がカラフルで、それでミッキーマウスやドナルドダック、プルートなどの名前を覚えた。

次は漫画である。漫画時代は小学校で終わった。就学前には「漫画少年」を見た記憶がある。小学校低学年で毎月購読していたのは「冒険王」である。「野球少年」も時々買った。兄が買ってもらっていた「漫画王」、友達が学校に持ってきた「少年」や「少年画報」なども読んだが、4年生になった時に週刊誌が発刊され、「週刊少年サンデー」よりわずかに早く書店に並んだ「週刊少年マガジン」が私の愛読誌になった。

 

野球が一番好きであったが、スポーツは何でも好んだ。当時は小学生なのにラジオで箱根駅伝やマラソンなども聞いた。もちろん、雑誌も読んだ。「ベースボールマガジン」(月刊誌)、「週刊ベースボール」、「野球界」、「相撲界」、「大相撲」などだ。新聞は「スポーツニッポン」だ(閑話休題)。

 

次ぎに夢中になったのは、誰でもそうであるように推理小説(当時は探偵小説とも言った)で、漫画雑誌に載った「怪人二十面相」ものや横溝正史もの、小学校の図書館で借りたシャーロックホームズもの、ルパンものがスタートであるが、中学時代には市の図書館にあった世界推理小説全集(東京創元社刊)でエラリー・クイーンやヴァン・ダイン、ガードナー、カーを読んだ。次には清張しかなかった。西郷札など初期の短編ものだ。推理小説はそこで完全に切れた。

 

文学と言えるものを初めて手にしたのは小6で、漱石の「坊ちゃん」であったが、2ページまでも進まなかった。高校の読書感想文で井伏鱒二の「山椒魚」を読んだのが初めての完読小説となった。それから、「三四郎」や大江健三郎の「われらの時代」や、庄野潤三の作品なども読んだが、北杜夫の短編に触れて気に入ったのが高校時代の事である。本格的には大学時代に入ってからだが、前半期のものはその頃に殆ど読破した。
高橋和己という名前を知ったのは高校の時で、市立図書館にあった河出の叢書ものの「悲の器」を見たときだ。あるじは、名前の響きで人を気に入ってしまう癖があり、高校の時は背表紙を見ただけであったが、気になる存在であった。

「憂鬱なる党派」で始まった旅は、彼の死をもって終わってしまった。その後は、色々の作家を気に入って読んだが、長くなるのでそれは別のページにて述べたい。

野間宏、五木寛之、高橋たか子、李恢成、村上春樹、金鶴泳、安部公房、埴谷豊、李良枝、丸山健二、鷺沢萠等々だ。

海外文学については翻訳されているので好きでなく、長らく読まなかったが、ここ数年、翻訳もスムーズなものが多くなり読むようになった。

尻切れトンボではあるが、ひとまず筆を置きたい。