暇人の雑記帳
読むー好きな作家などについての寸評
エッセイ・雑文
<注目する作家>
大江健三郎
カズオ・イシグロ
北杜夫
鷺沢萠
高橋和巳
多和田葉子
野間宏
村上春樹
<1968-1972>
1968に関する本
1972に関する本
<文学史・文壇史>
文学史、文壇史について
文学史
文壇史
<最近読んだ作品>
五木寛之
大下英治
沢木耕太郎
新海均
岡崎武志
石原千秋
漱石と日本の近代
梯久美子 著
島尾ミホ伝『死の棘』の謎
ノルベルト・フライ 著1968年 反乱のグローバリズム
<トピックス>
英語で読む村上春樹
・ウェルカム・ホーム
なんで、という気がした。なんで居なくなったの?なんでこれを書いたの?
タケシも律子も他人同士の親子を演じている。この作品にどんな意味を込めたのかは、今は知る由もない。
この単行本は、今年(2004年:亡くなった年)の3月に発売されている。しかも律子さんの話は書きおろしである。だから、そのまま居なくなってしまうなんて、とても不自然な気がするのだ。
久し振りに読んだ彼女の小説は、若かった頃の才気がほとばしるものとも違っていたし、筆がすさんでいた頃のエッセイともつかないおもしろおかしい作風とも違っていた。それは重松清が書く様な大人びた調子であった。
これから彼女はどちらの方向に向かって進もうとしているのかを考えさせる作でもあった。でも、もう考えても意味のないことになってしまった。哀悼。
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