読書について

 

<作品寸評>
日本の文芸作品
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エッセイ・雑文

<注目する作家>

大江健三郎

カズオ・イシグロ
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トルーマン・カポーティ

<1968-1972>
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<文学史・文壇史>
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<批評>
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<最近読んだ作品>

五木寛之

怨歌の誕生

 

大下英治

悲しき歌姫

 

沢木耕太郎

流星ひとつ

 

新海均

カッパ・ブックスの時代

 

岡崎武志

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石原千秋

漱石と日本の近代


梯久美子 著
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ノルベルト・フライ 著1968年 反乱のグローバリズム

 

<トピックス>

高橋たか子死去

第7回大江健三郎賞
公開対談


英語で読む村上春樹

 週刊読書人5月10日号には、4月12日に文藝春秋から刊行された村上春樹の「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」が、4月18日には8刷、累計100万部となる増刷が決定した、と書かれている。従来は、12日目で100万部になった「1Q84 BOOK3」が最速であったので、それを超えたと言う。各新聞の書評欄(時評欄)でも既に取り上げており、文學界6月号では特集を組んでいる。週刊読書人も5月17日号で鴻巣由季子と中島京子の対談を載せている。
sikisai

 

  私は作品は勿論、文學界の特集や週刊読書人の対談も読んでいないので、あれこれ批評する情報は持っていないが、朝日新聞4月23日では加藤典洋、市川真人、鴻巣友希子、中江有里がそれぞれ持論を述べている。
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

jihyou

 

 また、4月24日の同紙文芸時評では、松浦寿輝が「発売一週刊で百万部を超え、どこまで伸びるかわからないという。何やら薄気味の悪いことではある。」と、書き、そして、「「ノルウェイの森」の再現を思わせる今回の新作も、虚心に読めば、このところ日本で刊行された長編の中で群を抜いた面白さであることは間違いない。」、「村上春樹は、主人公の十六年の孤独な歳月の厚みを、静かに、そして鮮烈に描き出している。」、と書いている。

 

 「海辺のカフカ」、「1Q84」の路線とは異なるものの、どうやら「ノルウェイの森」が好みの人には受けが良くなりそうな作品らしい。

 

 いずれにしても、昨今のハルキブームは異常すぎる気がする。ファッションとして読んでいる読者もいると思う。それはそれで良いと思うが、何かイライラする。
  最近の文藝春秋の広告に「105万部が売れた」、と書かれていたのを見て、「何だ100万部以上売れたのは最近なのか」と思う、ひねくれた”あるじ”である。