読書について

 

<作品寸評>
日本の文芸作品
 芥川賞作品

海外の文芸作品

エッセイ・雑文

<注目する作家>

大江健三郎

カズオ・イシグロ
北杜夫
鷺沢萠
高橋和巳
多和田葉子
野間宏
村上春樹

トルーマン・カポーティ

<1968-1972>
1968に関する本
1972に関する本

 

<文学史・文壇史>
文学史、文壇史について
文学史
文壇史

出版史

 

 

<批評>
作家論
 金石範論
作品論

 

<最近読んだ作品>

五木寛之

怨歌の誕生

 

大下英治

悲しき歌姫

 

沢木耕太郎

流星ひとつ

 

新海均

カッパ・ブックスの時代

 

岡崎武志

蔵書の苦しみ


石原千秋

漱石と日本の近代


梯久美子 著
島尾ミホ伝『死の棘』の謎


ノルベルト・フライ 著1968年 反乱のグローバリズム

 

<トピックス>

高橋たか子死去

第7回大江健三郎賞
公開対談


英語で読む村上春樹

<かわいい子には旅をさせるな>

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 鷺沢萠が亡くなって15年。”めめ”のファンなのに、今頃になって彼女のエッセイ集を初めて読むのもおかしな気がするが、他のところに書いたようにこの行為は終活の一環である。
 小説も手練れているが、エッセイもお手の物のようで軽妙洒脱である。どの話も面白いが、どれがどう面白いと書くつもりはない。元号の話から始まって、韓国における楊枝の素材の話、博多で出会った夫婦の主人の名刺の話などなど、良くできている。作り話ではないかと思うほど良くできている。こんなに軽妙洒脱なエッセイを書く(書ける)人が、何故、自死などを選択したのだろうかと、また思ってしまう。佐藤泰志41歳、金鶴泳46歳、そして鷺沢萠35歳。自ら才能を葬ってしまった。もったいないと言う他ない。そして何故か怒りさえ覚える。合掌。