大きな悩み、小さな悩み、自分はなぜ何時も気が晴れないのだろうか?そう思う人は以前から気がかりなことのすべてを、大小何もかも忠実に書きだす作業から始めてもらいたい。
悩みの正体を先ず確認しよう。
悩みの正体を正確に理解すると自ずと整理整頓のめどがたつ。
大小すべてを書きだしてから悩みの種類を分類する。
※ 自分でもくだらないと思っているが気になるといった程度の軽い悩み。
※ どんなに悩もうと人智の及ぶところではないといった重い課題。
※ 自分自身(性格・容姿・能力・仕事等々)についての悩み。
※ かなりの時間や労力が必要であり、計画をたて実行しければ解決しないもの。
※ 面倒くさいので伸ばし伸ばししているが、実行さえすれば片づくといった種類。
一旦頭の中からすべてを引き出してみるとあまりにも種々雑多でこれでは心やすらかに過ごす事は出来ない筈だと分かる。さてあなたはこの機会に一念発起して悩みの整理整頓を行い軽快な思考力を取り戻してみよう。
以下に例をあげてみるが例なので多分あなたに当てはまらないだろう。
例えば人生・自分の性格・仕事・生活環境・家族・健康の不安・死・宇宙等々。
身近で細かい問題例。直していない虫歯・ポケットの中の穴・見つからない昔の写真・PCの不具合・果たしていない約束・等々。すべてを書き出す。
何ほど悩んでも到底手の届かない問題、努力すれば成果の上がる問題、実行さえすれば消滅してしまう身近な問題といった分類をして実行スケジュールが出来ると、まだ実行してない段階でも(書き出し分類しただけでも)とても頭がすっきり軽くなることは間違いない。是非試してみて貰いたい。
生死や宇宙など、どんなに深く悩んでも手におえない問題は投げだそう。
哲学者・宗教者など専門の方々の叡智を傾注して書き現した良書を参考にさせて頂き、他力本願で安らぎを得るとか、同じ興味と関心を持って熱心に語り合える友を得るとか・・・。
但し賢明なあなたには言う迄もないが、例え悩みが深くても、社会からはみ出し独特な思想や価値観や奇異な行動をともなう様な怪しげな集団にはくれぐれも近づかないで貰いたい。
次に努力する余地のある問題は一つ一つ問題点の検証をし努力目標を書き出そう。
何時頃までにどの位の進歩や改革を目指すのか、計画はあいまいではなく、実現可能な実際的なものに仕立てる必要がある。
細かいが頭に滞留し続けている問題については実行あるのみ。
だが我々は本来腰の重い怠け者が本性だ。きちんと悩みの解決をしたい人は、書き出した解決策を実行するにあたり、スケジュールは至上命令だと思い「後で」とか「明日」とか言ってはいけない。
身近な問題の解決スケジュールには、必ず日時予定を入れなければ意味がない。
一つ実行したら赤線を引いて達成感を確かめよう。
筆者は長期、中期、短期の目標を常に持っているが、その遂行のための問題点と悩みとが混在している場合もあるので軽快な思考力を取り戻すためには今の自分の心の重荷の分析は常に必要な作業だと思っている。分析の結果はひたすらに実行あるのみ。
そのような習慣が身に付くと面倒だから後で・・・と言う習慣もなくなる。 是非試してみて頂きたい。
(詳細は自著「悩みは何ですか?」を参考にして下さい)