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セブンアンドワイ(インターネット書店)
 
あなたが嫁なら


愛する夫の母親だから
仲良く暮らしたいに決まっている。
でもどうしても上手くいかない。
その様なつらいあなたのために。

時代はすでに21世紀。古くから延々と繰り返されるこの関係の確執にもそろそろ進歩的な解決方法があっても良いのではないだろうか。以下に幸せな結婚生活を夢見ていた嫁の嘆きの声が聞こえてくる。

★ 姑の存在は、結婚生活の夢と幸せと自由をこわしてしまった。
   きびしい監視、口うるさい注意、何かにつけての干渉、予告なしの出入り、なん
      とかして・・・。もっと離れて住めばよかった。
★ 主人はどうしてあんなにお母さんに弱いのかしら。思うことの半分も言えないな
      んて。 もう結婚して独立したんだから、俺達は俺達のやりかたで暮すからねと
     言へば? 「お袋は、ああそうね、分かったよ。何て言う人じゃないよ。いいじゃ
   ないか気にするなよ。昔からああゆう人なんだ。だからと言って俺達姉弟にと
   って 悪い母親というわけじゃなかったんだし・・・」
★ 姑のことは毎日心の負担になっていて、時には離婚して解放されたくなる。
   「子供がいるから堪えているのよ。私一人ならとうの昔に離婚しているわ。年
   取ったら同居して面倒見るという計画、絶対無理よ」

多かれ少なかれこんな経緯で昔ながらの嫁・姑の対立構造が出来あがってしまう。あなたがいくら頼んでも息子は期待するような対応を親に向かってはなかなか取ってくれない。母親の長所も欠点も長年の習慣でなじんでしまっているから、それほど重く受け止めてもいない。下手に嫁のかたを持って母親に文句を言うとますます母親はいきり立つので言うのが煩わしい。仕事で疲れて家へ帰っても心の休まることはない。これが現状だと嘆く人もいる。
さりとて世の中に親がいなくてこの世に生を受ける人間はいない。
あなた独特の共存法を編み出して貰えないだろうか。            

元々は一人の男性を中にして、それぞれ違った立場から愛情を寄せる女性二人。
私の息子よ、私の夫よと主張しあって譲らずでは仲良くいくわけがない。
どんな具合に合わせていけばよいか考えてみよう。

先ず姑の嫌いなことをなるべく早く見抜いてしまおう。
生活習慣・言葉・食べ物・嫌いな人・やりたくないこと等いろいろ。
その情報はこれからの付き合いのインフラ部分なので脳裏にインプットする。

姑の嫌がることはあえてしない。姑の嫌がることから守ってあげる姿勢を見せる。
あなたが自分の味方だと言うことを認識して貰おう。主人は私一人のもの、私を誰よりも愛してくれていると言う態度を姑の前で誇示しない。
やきもちをやかせれば、火に油。
暖かい気持ちで過剰な親心も少しは理解してあげよう。利口なあなたなら分かって頂けると思う。姑の勝れたところは素直にほめ、夫や子供の前でも目上をきちんとたてるなどは円満のコツとも言える。穏やかな共存の智恵をしぼって貰いたい。

次ぎに注意すべきことはあなたの不満を聞いてくれる相手のことだ。
他人の家庭の嫁・姑の不仲などの情報集めが趣味の人もいるので、決してのせられて、姑への不満などは外に向かって言ってはならない。
無線の通信網(口から耳へ)が張り巡らされていてあっと言う間に一番聞かれたくない人の耳に達する。その上人を経るごとに尾ひれがついて内容は変質しより悪質により刺激的になって流れていくことは間違いない。取り返しがつかない。
話せば気が楽になることは充分理解できるが信頼出来る口の堅い人を選ぼう。

最も建設的な解決法は先ず視点を変えるという事である。
今、能力全開の若いあなたが姑との確執で失う無駄な時間を自己研鑽に振り向けて貰いたい。目標を持とう。プログラムを作り一日僅かでも良いから実行していこう。姑への意識も薄れること請け合いだ。言葉や態度の検証にあけくれていた頃の時間の無駄が惜しまれてくる。なぜなら自分の進歩がもたらす成果(付加価値)が感じられてくる様になるからだ。姑もついには脱帽し「家の嫁は何々・・・が出来る」と自慢するようにる。

姑・子育てと苦労の最中でも自分の身に何か技をつける努力を忘れない様にしよう。子供も育てば独立していずれかへ旅立っていく。
人生は有限。しかも想像以上に足早である。
姑との確執が不毛であることに気づくのが遅い人はそれだけ人生の無駄時間が多かった事になる。

老婆心までにつけ加えれば長い人生の途中では予期せぬ病気や事故もある。
それが若いあなたの方ではないと神ならぬ身の誰が言えるだろうか。
その様な時は姑と嫁は確執どころではなくなり、結局は家族として必死に支え合はねばならなくなる。そんな人生も想像すればあなたの共存の工夫も違ってくるかもしれない。
                         (詳細は自著「悩みは何ですか?」を参考にして下さい)