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日付 | 名義 | タイトル |
02年 1月20日(日) | ハービー・山口 | The Essence Of The Roots at Tower Records 渋谷店 Stage One |
02年 2月 2日(土) | 鈴木桃子 | Happiness at 表参道 Fab |
Blue Note Tour 2002
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Mike Clark Band featuring Char, Paul Jackson , and Jack Walrath名義で大阪、東京、福岡とBlue Note Tourが行われた。
バンド・メンバーは
- Dr:Mike Clark(マイク・クラーク)
- G:Char
- B:Paul Jackson(ポール・ジャクソン)
- tp:Jack Walrath(ジャック・ワルラス)
である。
ハービー・ハンコックが率いたヘッドハンターズのリズム・セクションを固めていたMike ClarkとPaul Jackson。
そして凄腕トランペッターのJack Walrath。
音楽的な部分だけでなく、段取り・仕切りなどの部分まで多分に"ジャズ的"な文脈で進められた模様。
Paul Jacksonから声がかかった当初はキーボードとサックスも来日するという話であったが直前になりいないことが判明し、和音を奏でる楽器がCharのギターのみになったとのこと。
また提供された資料(音源?)にもギターが参加していないなど異種格闘技戦の予感。
心配になってPaulに電話すると「No Problem!」。
初日3月7日(木)の前日3月6日(水)、ブルーノート大阪で数時間だけリハーサルが行われるものの、譜面上でいうキメのとこを20数曲近く合わせるだけで終わってしまったとのこと。
本番が始まるまで、殆どの曲がどうやって始まり、どうやって終わるのかを知らない状況だったとのこと。
トランペッターのJack Walrathがやりたい曲は全てピアノの書き譜であったことから、リハーサル後も居残りブルーノート大阪のピアノを弾きながらギターならばどう弾くかを譜面に起こしていったとのこと。
その譜面にも意見がなされCharにとっては不協和音でトランペットの音とぶつからないようCharの体には馴染みのない指の動きと形を強いられることになった模様。
トランペットの曲はB♭やE♭。
本番前に曲順は出るものの、その通り演奏されたのは22回のステージのうち1回のみ。
曲名と曲が結びついていないので演奏が始まり、それに呼応するようにギターを弾きだすような感じだった模様。
このツアーの模様はファンクラブ"DIBS"の会報Vol.15 2分の1、そしてVol.16に掲載されている。
日付 | 名義 | タイトル |
2002年 3月 7日(木) | Mike Clark Band | Blue Note大阪 第1部 第2部 |
2002年 3月 8日(金) | Mike Clark Band | Blue Note大阪 第1部 第2部 |
2002年 3月11日(月) | Mike Clark Band | Blue Note東京 第1部
第2部 |
2002年 3月12日(火) | Mike Clark Band | Blue Note東京 第1部
・第1部を観た当日の感想。
第2部 |
2002年 3月13日(水) | Mike Clark Band | Blue Note東京 第1部
第2部 |
2002年 3月14日(木) | Mike Clark Band | Blue Note東京 第1部
第2部
・第2部を観た当日の感想。 |
2002年 3月15日(金) | Mike Clark Band | Blue Note東京 第1部 第2部 |
2002年 3月16日(土) | Mike Clark Band | Blue Note東京 第1部
第2部 |
2002年 3月18日(月) | Mike Clark Band | Blue Note福岡 第1部 第2部 |
2002年 3月19日(火) | Mike Clark Band | Blue Note福岡 第1部 第2部 |
2002 Summer Live
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イギリス パースでレコーディングし2002年9月25日に発売されるニューアルバム「Sacred Hills〜聖なる丘〜」に先立ち行われたプロモーション・ツアーである。
バンド・メンバーは
- G&Vo : Char
- Dr : Jim Compley
- B : 澤田浩史
- Key : 小嶋良喜
である。
このツアーの模様はファンクラブ"DIBS"の会報Vol16 1/2とVol.17に掲載されている。
 地図 拡大
02年3月12日 Mike Clark Band featuring Char,Paul Jackson and Jack Walrath ブルーノート東京 第1部
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チケットを予約する時にわかったメンバーは
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- Dr:Mike Clark
- G:Char
- B:Paul Jackson
- tp:Jack Walrath
ラッパ付きだから今回のブルーノートは凄く期待しました。いつものチャーとは違う物凄く裏切ってくれそうな予感。中途半端にチャーを前に出すことなく無理やりラッパをからませるような"Smoky"なんていうのは勘弁して欲しいと思ったりして。この際、歌モノは無しでジャジィなインストで攻めまくって欲しいものです。スイングしよう、スイング。
考えるだけで気分は盛り上がったものでした。ワクワク
ところが日々の暮らしの中で、今日のこの日をすっかり忘れていて前の週にスケジュールを入れてしまっていました。
結局、前日の3月11日の朝から当日の3月12日の朝までもろもろ。3時間位仮眠した後、もろもろして現地入りしました。正直、帰って寝たい気分でしたが開場近い時間になると気分もパッチリで元気、元気。
入場しステージを見ればパンダ・ストラト(水色のGRU)がスタンドに置かれ、舞台の袖には上ふたが外されたギターケースがそのまま置かれ、ケースには白ムスタング、セマティス、ネックに月のマークが付いたGRUストラトが収まっていました。
エフェ九ターは最近のものでしょうか。
そうこうするうちに開演時間を少し廻った頃、場内が暗転しメンバーが登場しました。立ち位置はステージ上手からチャー、マイク(Dr)、ジャック(Pet)、ポール。
1曲目はファンキーなジャズ。曲目はブルーノートのサイトによると"4 STRING DRIVE"のようです。
ペットが奏でるジャズ。チャー、昔から「ジャズはやらない」と公言していたけど、しっかりジャジィにカッティングをきめていました。かっこいい!
途中、各々のソロタイムがあってギターコーナーではワウを踏み踏みこれまたジャジーっぽいフレージング。チョーキングしないかと思ったけど随所随所でチョーキングを交えたジャジーっぽいフレージングでした。チャーは必殺仕事人っぽい顔つきに演奏でとても良かったです。
でもここで私は少し萎えました。ジャズだから?。いいえ、違います。トランペットのジャックさんが何かのっていないように感じたからです。ビデオなどで観たジャズなライヴでラッパがソロを奏でた後に巻き起こる観衆の熱い声援に拍手っていうのは皆無なこの日でしたが、でも1曲目からそれはねぇだろうと思いました。
2曲目はやはりペットが奏でる酒場のジャズ。ジャジィなGソロもありました。曲は"Footprints"かな。
3曲目は"Summer Time"。MCで曲紹介しても観客はシーン。
マイクさんとジャックさんが顔を見合わせて「まぁ最後までやろうよ、仕事だから」というのを感じてしまったのは私だけ?。
ペットでメインを奏でソロを廻します。誰もが上手い!。けどソロの終わりに声援・拍手はなかなか出来ませんでした。フト、気づくと終わってるという感じ。うーん、やはりジャズって難しい?
ジャズな人がライヴで楽器を使って意思表示するシーンってありませんか?。何回目かのペット・ソロのコーナーの終わりで、ジャックさんもそれをやったのだけど、「今夜は最高!」という風には聴こえませんでした。「オラ、ノンねぇだ」という感じです。
(注:私が不機嫌だったのでは?と感じたジャックさん、あれがデフォルト・モードで特に機嫌が悪かったとかというわけではないそうです。作曲家と紹介されていたからライヴに不慣れだったのかもしれないそうです。ごめんね、ジャックさん。誤解して萎えちゃって。)
4曲目もまぁジャズ。ソロを廻しみんなでジャズ。
チャーも上手かった。ギターソロの最後にご愛嬌で"Voo Doo Chile"をワンコーラス弾くとポールもそれに応えでワンコーラス。
そしてあっという間に4人はステージを降りたのでした。妙に長く感じることもあったけど50分弱のステージでした。
当然アンコールは無いと思っていたから友達と感想を話していたら再び4人が登場。アラマ。
マイクさんが「もう1曲観たい?」と問いかけても疎らな拍手。マイクさんがまた「もう1曲?」と問いかけるから、いつも静かなオイラもベタな日本語の発音で「ワンモア、ワンモア」と応えてしまいました。マイクさんまで私の気持ちは聴こえたのか気になるところです。
そして始まったアンコールはポールなフャンクな曲。イントロのベースで一瞬、"Leagal Fiction"かと思ってしまいましたが、これは"Everything You Got"だっけな。
この曲で少しホッとしましたです。
まぁ誰もグィ〜ンと弾くロックなチャーを期待しているとは思わないけど大方予想通りの曲風。そういう曲風だからでしょうか、いつも以上にミュージシャン「チャー」を充分に楽しめるライヴでした。でももう少しポール寄りのファンク色が強いライヴを予想していたのは事実です。想像以上にジャズでした。そのお陰でまたチャーの新しい魅力を見つけたような気がします。観に行って大正解でした。
もう1度観に行こうか真剣に考えています。
それ位、面白いライヴ、ミュージシャン「チャー」のプレーでした。
02年3月14日 Mike Clark Band featuring Char,Paul Jackson and Jack Walrath ブルーノート東京 第2部
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02年3月12日 1st Showを観た直後にもう1度観ようと思ったけど、いつ観に行くか決めていませんでした。
その時、いつも楽しませて頂いているWEBサイト「Charley Yang's Room#843」の掲示板で「1stを観たならば2ndがお薦め」というアドバイスを頂きこの日を選びました。
お店でチケットを購入すれば整理番号74番。21:10頃、番号順に入場するとステージ前のフロアはほぼ満席。お店の人に「おタバコは?」と聞かれ「(今日は)吸いません」と言うと上手側サイドに私を案内しようとします。すかさず
「下手側がいいのですが」
「こちらは喫煙コーナーですよ」
「いいですよ」
「それならばそこかここかあそこ辺り。いかがいたしましょう」
「ここをお願いできますか」
で選んだ席は入り口近いソファ席外側の通路沿いのテーブル。今宵は1人だし狙ってしまいました。
21時50分頃でしょうか。場内が暗転しメンバーが登場します。入り口近い楽屋口から直ぐ脇をメンバーが歩いていきます。一番最後に並んでいたチャーは元気良く小走りにジャックさんを抜いてステージに向かっていきました。
1曲目はいつも通り"4 String Drive"。ジャックさん、やはりこういうタイプの人なのだと思いました。
2曲目は"Blues Sinestra"。"表参道の酒はぁうぅまぁいぃ"と唄いたくなるようなリズムにのせジャックさん、レニーブルースのようにトーク。そしてトランペット。
そうこうするうちにベースを外したPaulがトークそして唄い始めました。そしてステージを降り下手側のテーブルにいた黒人さんをステージに上げました。そして唄い始める黒人さん。今宵のゲストはヴォーカルでした。日本語もとても上手くてその歌詞に爆笑です。黒人さんの名前は「ハナ」さんみたいです。Who?。息子さん?
3曲目はスィングなリズムで"The Viper"。
このステージのチャーは3/12 1stの時のように、もろジャジィなフレーズではなくファンキーに弾いている感じでした。
そしてポールがBソロを弾き始めたとたんD弦を切ってしまい、そのまま3本で弾き続けました。普通、切るかぁ、弦。アンビリーバブルです。
4曲目は"Everything You Got"。
5曲目はブルースでした。曲名は何でしょう。物凄く良かったです。
そして最後の挨拶も終わりステージを降り歩いてくるポール、ジャック、マイク、そしてチャー。チャーに「チャー、最高!」と右手を差し出したら一言「Thank you」と握手してくれました!。カッコイイ。もうこの右手は・・・すっかり忘れてお風呂に入り石鹸でゴシゴシ洗ってしまったわい。(お店の人、ごめんね、手を伸ばしてしまいました。)
そしてアンコールで"Tip Toe"。でたー、チャーは間奏で歪み系エフェクターを踏みファンクに弾いてくれましたです。もちろんアームもグィーン。
ポールがチャー側に寄り二人で軽くアクション。それを微笑みながらマイクさんとジャックさん。
チャーもだんだん本性を見せ始めたのでしょうか。
この3/14 2nd Showは3/12 1st Showに比べ想像範囲内でした。
でもジャジィな1st Showも不思議な気分で面白かったです。
ジャズをするチャーの姿とプレーに魅了されました。
そしてポールのベースのかっこよさったら。チョッパーやってるかと思ったら普通に指弾きしているだけなのに音はビシバシ!。
ドラムがJimではなかったためでしょうか。Char and His Bandの時よりもベースがビンビンに聴こえました。Charの時もこれ位、聴こえたらいいのになぁ。
あえて苦言をあげるならば「もう少しドラム・ソロを短くして欲しかったかな」。ごめんね、マイクさん。
本当、もう1度、観たいと思うマイククラークバンドでした。
02年4月27日(土) Rock Legends 四人囃子 vs スモーキーメディスソ 東京厚生年金会館
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どのように書こうか少しだけ考えましたが、いつも通りライヴ中に感じたありのままに私の感想です。
'60年に若者だった人たちは60歳位、'70年に若者だった人たちは50歳位、そして'80年に若者だった人たちは40歳位。今の若者も時の流れが若者を昔のことにするのでしょうか(クサイ文章ですね)。
私が今の音楽に触れるのは、テレビを「ながら」で付けっぱなしにした時、偶然流れた歌番組くらいです。
私が今、聴く音楽はガキの頃によく聴いたBeatles、リッチーブラックモア、エリッククラプトン、ジェフベック、Led ZeppelinにQueen。そしてチャー位です。
今では昔になってしまったあの頃に私が好んで聴いていたのは先の音楽と、キングクリムゾン、イエス、ELP、ピンクフロイド、ジェネシスなどなど有名ドコロな洋楽ロックばかりでした。
昨年末の01年12月13日〜15日 東京オピニオンズ・フェスティヴァル Special Live 2001 at 天王洲アートスフィアで観たスモーキーメディスソが、Rock Regendsで四人囃子と共演?対決?するとか。
洋楽ロック好きで疎遠だった邦楽ロックもガキの頃に一通り耳にし、その中に四人囃子がありました。大昔、レインボウの前座(もしかしたら記憶違いかも)だったか他のライヴでだったか四人囃子を一度だけ観た記憶があるのですが、その時は森園氏が脱退した後で佐藤氏がギターだったような気がします。
その森園氏、最近は横浜・関内のストーミーマンデイでマジかで演奏を楽しませて頂いているのですが、エリッククラプトンの前座でプリズムの一員(ゲスト?)でのライヴを観た時の印象が強いです。
チャーが出演するから観に行くライヴですが、邦楽ロックの歴史本の中でしか知らないオリジナル四人囃子。
観た感想は久々にプログレ。プログレという一言でくくっていいのかわからないのですが、80年代のMTVでよく流れたエイジアとか、ライヴも観に行ったニューヨーク風キングクリムゾンとは違う、レコードでしか知らない70年代前半のプログレの匂いを感じ、その音に飲み込まれ、面白かったです。
ドラムの人は現役なのでしょうね。今は裏方で演奏はしていない人だったとしたら凄すぎます。ピックでビンビンに弾き倒すベースも良いです。この2人のリズム隊がカッコイイです。
ベースの人のリコーダー、何て上手いのでしょう。突然のリコーダーに驚き、怒涛のバンド演奏の中でリコーダーの音をクリアに響かせるPAが素晴らしいです。時にハウリングさせてましたが、PAの音が良かったです。唯一、レコードを聴き歌詞カードを読んでいたならば聴き取れたと思うのですが森園氏の歌声が何を歌っているのかわからなかった時もあったのが残念でした。でもストーミーマンデーの時を思い出すと四人囃子のボーカルは今も昔もこうだったのかもしれません。
ステージから客席を照らすピンライトのピカピカが眩しすぎて思わず目を伏せてしまいましたが照明が全般的に綺麗でした。途中、ステージの後方で幕が降り雰囲気を変えたり、ドライアイス?の煙が効果的でした。そしてアンコールで演奏した曲はピンクフロイドのカヴァー(^^)。
さて機材の入れ替えの後、いよいよお待ちかねのスモーキーメディスソ。対バンがいることでスモーキーメディスソの演奏も1時間位で昨年末の短縮版(昨年末が拡大し過ぎ?)だと思っていました。
メンバーが下手から登場しオープニングは"Don't Cry My Baby"だと思いきや、いきなり知らないスローな曲。「おぉ新曲!」。マリとチャーの掛け合いに歌詞に「多分、短縮版だろう」と思った私の浅はかさ。どうも四人囃子のコピーだったようです。
そして第1部からの橋渡しの曲が終わって、チャーがゼマティスに持ち替え、ステージ上は「よし行くぞ」の空気が流れ始まったその曲は"Don't Cry My Baby"。
「やはり短縮版(^^)」と思いながら「会場内の観客は立つのかな?」って自分の席から前方を見る限り立つ人はいなかったようで、チャー、ナルチョ、マリが顔を見合わせ「そうかぁ」てな表情。
でも今宵も良い演奏で私は座って観るよりも立って観たくなり、前方は中央列を含め立ち上がる人は殆どいなかったと記憶するのですが3曲目の"Street Information"が始まる頃に立ち上がりカカトを上下に足拍子させ体を立てノリでリズムにのっけます。
マリさん、昨年末や今年に入ってからの横浜・関内のストーミーマンデーのライヴでは何か調子が決してベストだと感じなかったのですが、この日はとても良かったです。
ナルチョ、いつもながらボトムを支えとても良かったです。昨年末の時よりもベースの音量が小さめだったのか、バランス良く聴こえました。
藤井さん、01年7月7日 第11回 北沢音楽祭 at 北沢タウンホールよりも昨年末、昨年末よりも今回とだんだんキレが良くなっている!
4曲目はジャニス・ジョプリンで"Piece of My Heart"。チャーとナルチョのコーラスが絶品です。とてもドラムとベースにギターのみの編成とは思えない厚い音。
そして軽くチャーがMCをいれ始めた曲はジェフベックグループで"I've Got Have A Song"。カカトを上下に足拍子させ体をリズムにのっけます。
チャーのギターはいつもより歪ませハードに聴こえます。ステージ上には新しいアンプも並んでいますが未使用みたい。
そして"Tonight,I've Been Staying Here With You"に続くいつもの構成。ゆったりしたリズムに体を前後に揺らして夢見ごこち。チャーのギターが物凄く唄っている。時折、入れるリフ、間奏、言うことなし。
気持ち良い気分でよし次は・・・と思った瞬間、
- Drive Me Nuts.
後から警備員が来て2回くらい
「後の方々が観えないとおっしゃっているので座って頂けないでしょうか」
とお声をかけられました。
突然のことで何事が起こったのかと後に神経を向けるとザワザワと座る気配に"Without Love"のイントロが流れてきて、とりあえず座りました。
「何か事故でもあったのかな」と思ったけど特にそのような雰囲気でもありません。
ステージに集中しようと努めますが
「立って注意されたのは20年以上前の時以来だな。」
「私のいる12列目より前はずーっと座っているけど5列目辺りで立っているから事故ではないな。」
「上手側隅の方の立っている人たちはいいの?」
「今時、ジャニーズのコンサートでも言わないよ。」
「ジャニーズみたいに立ってはいけないコーナーの親子席も無いみたいだし、立ちたくても立てない体に不自由な方でもいるのかな。」
「何でオレ座っちまったんだろう」
「オレ、仕事帰りのスーツだから大人のフリしたのかな」
って考えてたら不愉快になってきて"Without Love"が終わっても拍手すら気になれませんでした。というよりも考え事で忙しく"Without Love"がどのような演奏だったのかすら覚えていません。
曲も終わりこれじゃぁイカンなぁと思っていると予想通り"Get to Paradise"でマリさんが会場を煽ります。が、場内は上手側隅の集団、下手側5列目辺りの数人が立っているだけで何も動きは無し。大勢はそうでも私は立ちたかったからもう一度、警備員が言ってきたらロビーに出てお話し合いをすれば良いと立ち上がりました。
でも哀しいかな、立ち上がり足拍子しながら体をリズムにのっけるも頭の中は物凄く冷めていました。
・・・そしてSmoky Medicineにチャーが初めて提供したオリジナル曲で"Strange Space"。心地の良いリズムに体をゆったりのせ、途中でリズムをアップし怒涛のギターソロ。そしてマリさんとチャーのコーラスでエンディングを迎えた頃にやっと手拍子も出来る位に気分がのってきました。
後はエンディングに向け炸裂するばかりで始まった曲は"Show What You've Got Inside of You"!。本当にキーボード無しのバンドかと思う位の音厚。マリさんがチャーに近づきコーラスする辺りは何度観ても絵になっています。
そしてエンディングはお決まりの"Joy To The World"。肩から上で手拍子し続けていると運動不足のオジサンの体にはかなりきつく場内が明るくなった時だけ頭の上で、それ以外は胸の位置で手拍子というボロボロな状態ないのですがやめられませんね。
アンコールはイスが2つ用意されチャーのアコギ1本でマリが唄う"Honey"。
もう一度、ナルチョと藤井さんが登場し、最後の曲は"Hold On, I'm Coming"。
昨年末とは違い1時間少しのライヴですがライヴ自体は大満足な内容でした。
90年頃、Paul McCartneyのライヴで、開演から終演までBeatlesとWingsの曲が演奏されると後のオジサンが常に歌っていたことをフト思い出しました。(ちなみ当時の新曲は流石に歌っていませんでした(笑))
その時の状況は、オジサンの歌声の向こう側にPaulの歌声、バンドの演奏の音が聴こえていました。
正直、私はまいってしまったのですが、そのオジサンの歌声を止めさせることは誰にも出来ないと私は思います。それがそのオジサンの楽しみ方なのです。
警備員に座ることをお願いされた方は立つに立てない事情があったのでしょう。
これからの高齢化社会、バリアフリーで誰もが各々の楽しみ方が出来るようなライヴのやり方を作り上げていく頃なのかもしれません。
輸入した西洋音楽のロックを日本に根付かせ、昨年夏の北沢音楽祭のように親子対決をするまで育て上げたように、子供から老人まで楽しめるような時代を迎えるその日までメンバーには活動して欲しいですね。
なおこのような個人的な出来事で、他のサイトにご迷惑をおかけしたことを改めてお詫び申し上げます。
02年5月2日 Rock Legends 四人囃子 vs スモーキーメディスソ 渋谷公会堂
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02年4月27日(土)の東京厚生年金会館を観て曲名はわからないまでも進行はわかり、より四人囃子を堪能することが出来ました。
四人囃子、バンドを感じました。
四人囃子のアンコールが終わった時、今晩のライヴも終わったような錯覚する位に充実したライヴでした。
でも機材の入れ替えの後、スモーキーメディスソでしたね(^^;。
メンバーが下手から登場しオープニングは初日とは違いスモーキーメディスソらしい"Don't Cry My Baby"。
そして"Street Information"。
マリさん、新宿、名古屋、大阪、そしてここ渋谷と連日のライヴで喉に疲れが出ているなぁ。
ジャニス・ジョプリンで"Piece of My Heart"。
今日のチャーのギターは初日以上に唄いまくり。この日はビデオを観ているような気分でライヴを観ている自分がいて、チャーばかり観ていました。チャーのプレーを当たり前だけど「何でこんなに上手いんだ」「何でこんなに凄いんだ」と観続けていました。
ここでチャーが軽くMCを入れた後、4曲目はジェフベックグループで"I've Got Have A Song"から"Tonight,I've Been Staying Here With You"。そして"Without Love"。うーん、やはり疲れてますね、マリさん。
"Without Love"の時、このまま"Get to Paradise"に突入しても大丈夫なのかなって観ているとマリさんがステージを下がりました。
チャーが"The Leading Of The Leaving"風のフレーズを一瞬弾いて始まったその曲は"11 Years"。昨年末も演奏したチャーの2000年の新曲。
チャーが下手側袖を見ながら"Got To Paradise"のイントロを弾き出すがまだマリさんの準備が出来ていなかったようで、すかさず2001年のチャーの新曲"Water Business"のフレーズを弾き出し、この曲も昨年末に演奏しているから軽くセッションに。
一瞬の間をとりチャーが再び"Got To Paradise"のイントロを弾き出し、マリさんも登場。
"Got To Paradise"そして"Stange Space"と続き、最後のクライマックス"Show What You've Got Inside of You"へ。自分の喉の調子を探り続けながら歌い上げるマリさん。
バンドが場内を煽り続けるが大勢は立ち上がらないみたい。
そして最後は"Joy To The World"。
チャーが「みんな、頑固だねぇ」とトークするが、あの時のことで人間が出来ていない私は頑固でした。オイラって愚か者だねぇ。前方の視界は広く最後まで私は立たないで終わってしまいました。
アンコールに今日はアコスティクセットは無いだろうと思ったのですが、ステージ上にイスが登場し演奏したその曲はやはり昨年末にも演奏した忌野清志郎版の"Imagine"。
一旦、ナルチョと藤井さんが下がり、マリさんとチャーで"Honey"。
この曲が終わったところでマリにハグを誘いハグする二人。
再びメンバーが登場し最後の曲は"Apple Juice"。
ということで伝説復活の「四人囃子 vs スモーキーメディスソ」は終わってしまいました。73年当時、ピンクフロイド風のバンドとジェフベックグループ風のバンドがあって、今も個人で音楽活動を続けているメンバーが内外の期待の声に応え久々に集まって演奏する姿を観ることが出来たのは幸運で楽しい一時でした。
'81年頃、グループサウンズのバンド「ザ・タイガース」の再結成ライヴをバイトで観た時と違う感想なのは、単に私が歳をとったためなのか?、こういう音楽が好きだからなのか?、答えは風の中です。
00年6月の鴨川・フィッシャリーナ、01年7月7日 第11回 北沢音楽祭 at 北沢タウンホールから01年12月13日〜15日 東京オピニオンズ・フェスティヴァル Special Live 2001 at 天王洲アートスフィアと続くスモーキーメディスン(ソ)。
スモーキーメディスン(ソ)がこのまま同窓会で終わるのか音楽を創造するバンドの一つになるのかはわかりませんが、チャーには音楽を創造し続け、その姿を今後も見せ続けて欲しいものです。
02年6月12日(火) テレビ朝日「ニュースステーション」生出演
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平日の22時代はテレビを観ていない日常生活なので、この番組も観ていないので出演したことも知らなかったのですが同居人が気をきかして録画しておいてくれたので後日ビデオで観ることが出来ました。
どうして出演するのかと思ったら今年の4月から番組のテーマ曲を担当していたのですね。
前回、この番組を見たのはPage & Plantが来日し出演した時だから数年ぶりです。
"A Fair Wind"ですか。初めて聴きましたがいいじゃないですか。歌無しのインスト曲だけど76年にデビューして78年頃までの音作りを彷彿させる昨今のサウンド・パターンですね。いいなぁ、このサウンド。 あの頃もこういうサウンド創りしていたんだよね、チャーは。もちろん当時はインスト曲はやっていませんでしたがサウンド創りのアプローチは似ていると思います。
でもどういう世代がこの番組を観ているのかは知りませんが、チャーを知らない方々がパッと観るとヴェンチャーズ世代のオッサン(にしてはチャーは若いが)が出てきて今もそれっぽい曲をやっているように感じる演奏だったかも。 この曲がシングルCDでリリースされるのかは知りませんがプロモーション効果は薄いような気がしました。
しかし生放送で秒刻みの番組進行で「キュー」が出てカラオケが流れて今時珍しい生演奏。
'67年、Beatlesがテレビ番組「アワワールド」で全世界に向け生放送でカラオケに合わせ"All You Need Is Love"を生演奏したような感じでしょうか。でもBeatlesの場合は番組開始前から専用スタジオで準備万端。
それに対しチャーはニュース番組の途中で、秒刻みの映像が流れている間にキャスター席の前に機材が並べられるような状況で演奏する側には良くない環境だったように思いますが、よくもテンポを外さないで演奏するものです。
モニターはどこにあってどのようにカラオケを耳にしていたのでしょうか。日本全国ネットの生放送のためか、その悪条件での演奏のためかはわかりませんが、少しチャーは緊張した顔つき。ミスも連発してました。
ギターは99年のCBAで使用していたジェフベックモデルで、これがまた良かったです。今、もし私がギターを買うなら(買えるなら)ムスタングよりも欲しい1本です。
久米氏の「はじめまして」に「じゃないですよね」。スポーツコーナーでキャスター席に座り久米氏との短いやり取りは笑えました。98年に"Today"で再デビューして何回かテレビに出演しているチャーを観ましたが、これほど楽しそうに会話に加わっていたのは無かったような気がします。
"A Fair Wind"の流れる3分30秒、もう何度観直したことか。久々にお気に入りの映像です。
02年6月23日(日) テレビ朝日「Rock Legends 四人囃子 vs スモーキーメディスソ」放送
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02年4月27日(土)の東京厚生年金会館の模様がテレビで放送されました。
1曲目は四人囃子のコピーで"空と雲"。
今、明かされるエピソードで金子マリの提案だったのが明かされました。
当日この曲が始まった時は「単なる同窓会ではなく本気なのか!?」と期待したものです。
原曲は知りませんが、今、聴きなおしてもスモーキーメディスソ色の演奏でした。
2曲目の"Piece of My Heart"と3曲目の"Tonight,I've Been Staying Here With You"。
男子のコーラスにチャーの唄うギター。生で観た時のままの感想で、その感動が我が家にやって来たという感じです。
4曲目は"Without Love"。
当日の個人的なDrive Me Nutsな出来事で全く覚えていない曲だけど(苦笑)、01年7月7日 第11回 北沢音楽祭 at 北沢タウンホールや01年12月13日〜15日 東京オピニオンズ・フェスティヴァル Special Live 2001 at 天王洲アートスフィアの時と同じ演奏でした。
本編最後の"Joy To The World"。
うん、良かったです。
最後にあったナルチョの「あの時の感じになってしまうんだよね。まだ高校生でね、不思議だよね。」という言葉を口に出来るような年代にメンバーがなったことがこのライヴを実現させたと改めて感じました。
メンバー全員、遠い目モードの表情が良かったです。
企画も良く素晴らしい番組を提供した主催者。凄く綺麗な映像、カメラのアングル、音質。素晴らしい演奏をしたバンド。この番組を録画したビデオは宝物です。
アンコールの"Honey"も終わりました。
「さっ、テレビ朝日「ニュースステーション」のビデオ、もう1回観よう」
と思いまた"A Fair Wind"の演奏シーンを何回か観直したのでした。
02年6月26日(水) シングルCD"A Fair Wind"の感想
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テレビ朝日「ニュースステーション」での音を思い浮かべながら街のレコード屋さんに行き買いました。
そして家で針をレコードに降ろし、そして流れてきたその音は・・・(CDだから針でもないのですけど)。
「あれぇ・・・」
ニュース番組のオープニング曲らしく、一日の疲れを癒すさわやかな音が流れてきました。
テレビのお仕事ですね、これは。
なんて思ってしまいました。
ところが何度も聴き直していると、なかなかいいんですよ、これが。
ギターの音はテレビ朝日「ニュースステーション」の生演奏と違いスタジオらしい音です。少しラウドなテレビ朝日「ニュースステーション」の時の音を期待したのですが、確かにあの音にあのバランスではスタジオ作品のレヴェルではないですね。
フレーズは流れるメロディなのにいつも通り細かい技を随所に盛り込み飽きさせません。
そしてアコギのカッティングで始まるオープニング。このアコギのカッティングが曲をドライヴさせています。
Beatlesを聴く楽しみの一つに「右チャンネルだけを聴く」、「左チャンネルだけを聴く」などよくやります。そういう聴き方の一つに「位相を逆転させ聴く」があります。
例えばBeatlesのアルバム"Anthology II"に収録されている"And Your Bird Can Sing"という曲。この曲は一つのバッキングトラックに複数のボーカルが重ね録りされています。普通に聴くと笑いっぱなしのテイクが際立って聴こえるのですが位相を逆転させると普通に唄っている(唄えている)テイクに変わります。位相を逆転、つまりよくステレオ・コンポにある「カラオケ」モードで聴くだけのお話です。
ということでこの"A Fair Wind"を位相を逆転させて聴くと、アコギのカッティングが一番目立つようになり、まぁこの聴き方も時にはいいものです。
ライヴではバンドでテレビ朝日「ニュースステーション」の時のようなギターの音、テンションで熱く演奏してくれることでしょう。
「この曲も演奏してくれよ、チャー。」なんて思うのでした。
「さっ、テレビ朝日「ニュースステーション」のビデオ、もう1回観よう」
と思いまた"A Fair Wind"の演奏シーンを何回か観直したのでした。
ところで"A Fair Wind"のB面、おっとカップリング曲である"Sacred Hills"。
Led Zeppelinの"III"に収録されていても違和感無い(音の乾き、霧の有無が違うけど)位のJimmy Pageのようなフィンガリングに曲風。なかなか良いですよ、この曲。
02年7月13日(土) 2002 THE TOUR at 日比谷野外音楽堂の感想
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4:30AM頃に目が覚め窓の外を観れば薄日もさして今宵は野音かぁと6:30AM頃に家を出たら空が泣き出して、慌てて家に戻り、傘、カッパ、タオル数本にビニール袋をカバンに詰め込んで出発です。
日中、窓から外を見ると雨が突然強く降ったり、晴れてみたりと落ち着かない空模様。
「今回のツアー"2002 THE TOUR"の前半は6公演目に"FUJI ROCK FESTIVAL '02
新潟県苗場スキー場"が控えていて、そのライヴを意識し1時間30分くらいかな。」
「新曲"A Fair Wind"を何曲目に演奏するのかな。もしかして1曲目かな。1曲目だったら新曲勝負かな。オープニングと共に立ち上がるのはやめておこうかな。」
などと考えながら、もろもろした日中でした。
そして5:45PMに会場入り。そうこうするうちに6:10PM頃にライヴが始まったのでした。
オープニングは小嶋氏のピアノがコードを奏でるイントロで"A Fair Wind"。夕暮れ近い夏の長い午後の野外にテレビ朝日「ニュースステーション」以上にバンドでロックなサウンドを響かせてます。
2曲目と3曲目もインスト。3曲目はファンキー!。アルバム"Stand"の後半に収録されていた"Hello Hello"みたいなノリ。
4曲目だったかな?、ご挨拶を交えながらの歌のある曲でギターがトラブってきたようでローディも出てきてチャーとあぁだこうだ。
ギターアンプをサブに切り替えてもダメ。エフェクターを覗き込んだり。結局、シールドを交換しただけだったような。いつものローディさんとは違う人(アンプ・メーカーの人?)が背面も探ってましたが。
ギターアンプをサブに切り替える際、チャーが握り拳でアンプを叩くところがご愛嬌。正直、蹴り倒すかと思ったけど。
そして一瞬「えっ"Wondering Again"?」と思わせるキーボードの奏でるコード進行で始まったミディアムテンポでメローなメロディを奏でるインスト曲の後、"All Around Me"。そしてまたインストを数曲。かっこ良かった!。リズムに体を揺らしながら心地良いロック。
「トラブル、仕事だから皆さんもあるでしょ。」。
そうなんだよね、もうトラブルの連続。トラブル対処してると新たなトラブルが押し寄せ、とにかく今出来ることを少しでも片付ける状況が続くこの1年間の日々を思い浮かべてしまいました。
スタンドにセットされた12弦のアコギが登場し、"Sacred Hills"。チューニングといいジミーペイジみたいだね。でも曲風はレッドゼッペリンというよりも中世音楽を指向したリッチーのブラックモアズナイトみたい。バンドをバックに演奏するこの曲もいいなぁ。そして前奏もこれ位でエレキで炸裂しようとしたら・・・音が出ない!。何とギターアンプの電源が入っていないのでした(爆笑)。
続くはファンキーなインスト曲から"B'cuz You Are You"に突入し"Let Me Try Your Shoes On"で私もヒートアップ!。
"からまわり"、チャーも50歳を前に声が少しからまわり。
指弾きする澤田氏のベースが少しからまわりしているのは何とかならないのかな。ピックで弾けばいいのにと素人は考えたのでした。
"Natural Vibration"、いつも通りで可も無く不可も無くそして本編が終了したのでした。
そしてアンコール。トラヴル続きに「もう電気止めよかな。そろそろ座って渋くなる頃か・・・嫌だ」と独りボケに独りツッコミで始まったその曲は"Shinin' You Shinin' Day"。ちょっとテンポが遅く感じたけど、こんなもんだったかな。
ギターソロで弦が1本切れるがそのまま続けようとしたところもう1本、計2本切れたところでギターを交換するのでした。
凄いなぁ、今宵のライヴは「トラヴルの総合商社!」。
そして予想通りの"Smoky"。これまた可も無く不可も無い演奏でアンコールも終わりました。今回のライヴは100分位でやはり短め。
JLCがアルバム"OiRa"をリリースした81年頃、オープニングとアンコールに盛り上がり系の曲をもってきて、本編の殆どをニューアルバム"OiRa"の収録順に演奏した1時間と少しのライヴを思い出してしまいました。
前半はイギリスでレコーディングしてきた9/25(水)にリリース予定のニューアルバム"Sacred Hills"に収録されるであろう新曲。そして後半にいつもの曲で計100分。
01年12月13日〜15日 東京オピニオンズ・フェスティヴァル Special Live 2001 at 天王洲アートスフィアの時のように無理に時間を延ばているように感じる進行よりも私は好きです。
だけど、あともう1回出てきて1曲やってくれても良かったような気がしました。アコギで"Bamboo Joints"でもサラっと流してくれただけでも満足感はより良かったかもしれません。
今回も25周年でもあった「現在とこれからを観せる」良い内容でした。今はロックなインストで、そして常に明日も音楽を創造し続けるチャーが昔から好きなんだよなぁ。
そして早めに帰宅し、
「さっ、テレビ朝日「ニュースステーション」のビデオ、もう1回観よう」
と思いまた"A Fair Wind"の演奏シーンを何回か観直したのでした。
ところで何かの曲でジミヘンのパープルヘイズをチラッと弾いたような気がするのだけどどの曲でしたっけ?
02年8月8日(木) 2002 THE TOUR at 渋谷AXの感想
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立秋のこの日、まだ暑い6:00PM頃に会場に到着し、敷地内に設けられたスポンサー?の三菱自動車の展示コーナーから流れるデレク&ドミノスのレイラを繰り返し聴きながら6:30PMの開場を待ちます。
番号順に入場したこの場内は意外に狭い、赤坂ブリッツを小さくしたような感じでした。
待つこと70分位で19:40頃に場内が暗転しメンバーが登場です。
トラブルも無く(ギターの弦が1回切れた位)、あっという間に本編、そしてアンコールの"Shinin' You Shinin' Day"そして"Smoky"が終わったのでした。今回も最高でした。そう初日の野音よりも良かったです。
セットリストはツアー初日の02年7月13日(土)の日比谷野外音楽堂と同じでしたが、フジロックを含む地方で何度も演奏し、新曲もこなれてきたのか余裕を感じました。
やはり初日の野音は機材の調子が悪かったと思ったのは、今日のこの渋谷はワウを使いまくり。
突然の"かげろう"は良かったなぁ。
初日の野音の時は"Purple Haze"のリフを"からまわり"の時に交えましたが、今日のこの日は前半の曲でほんの少しだけ。
"Sacred Hills"のアコギで"Bamboo Joints"を弾いたり。
"からまわり"の唄い方(発声法)が変わったように感じました。歳をとり、その年齢にふさわしい、唄い方でした。私は素直に「いいよ、この唄い方」と思いました。
初日の野音はこれで終わったので期待していなかったのですが、やはりもっと観たい。
と思っていると2度目のアンコール。何とC,B,& A以来(だと思う)"Going Down"、そして"Stand"で幕を終えたのでした。
"Stand"のパワーには圧倒されました。
アンコール2回を含め約2時間弱のライヴ、毎度のことながら楽しませてくれました。
Viewsic「Asahi Super Dry Live at 渋谷AX」で生放送
02年8月12日(月) 2002 THE TOUR at 川崎クラブチッタの感想
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思い立った時が買い時(実を言うと買うのを忘れていた)と渋谷AXの前々日位にチケットを購入したところ整理番号は700番位。
当日、予定よりも遅れて18:20頃に到着すればまだ長蛇の列でリハーサルが押したのか開場は30分遅れでした。番号順の整列入場で流石に700番位に順番が回ってくるのは流石に遅いです。
入場し開場を見渡しふと2階を見上げれば見覚えのある風貌のオッサン。石ヤンかもなぁと思うけど、開演と共に存在を忘れたのでした。
そして開演19:00を10分位過ぎた頃、いつものBGMが流れ暗転、メンバーの登場です。
今宵も絶好調です。
スタンドに据え付けられたアコギを前でシンセの音をバックに「昔、川崎では、燃えるゴミと燃えないゴミが一緒だった」と言ったのに対し、横浜はどうだっけなぁと思っていると"Bamboo Joints"そして"Sacred Hills"。
この曲は何度観てもかっこ良いです。アルバムにはこのアレンジで収録されているのでしょうか。楽しみです。
そして"B'cus You Are You"。この曲の持つエネルギーに改めて脱帽です。
"Natural Vibration"の前にコードを爪弾くチャー、そしてアンコールの"Shinin' You"の前で「川崎と言えば競輪。競輪と言えばボクの友達」というようなギター漫談とかテレビが入っていないせいか渋谷よりも面白い部分がありました。
何の曲だか既に忘れてしまったのですが、リッチー、そうDeep Purpleのライヴアルバム"Made in Japan"(邦題は"Live in Japan"?)に収録されている"Lazy"のワンフレーズを弾いた時は爆笑でした。
そう言えば今日はギターの弦が切れませんでしたね。
渋谷の立ち位置よりも後だったせいかPAスピーカーからの音が綺麗で、例えば"All Around Me"のコーラスも綺麗に聴こえ、ラウドでした。
2度目のアンコールでスペシャルゲストで石ヤンが登場し、チャーの月星ストラトをギターアンプに直結して"Going Down"を。
一昨年の天王洲以来に観た石ヤンで楽しそうに弾き倒す二人の姿が良かったです。
そして石ヤンも下がり"Stand"で幕を閉じたのでした。"Stand"が始まる時の「ジャーン!」で「これからライヴが始まるのか?」って錯覚する位のパワーを感じました。
もちろんこの曲が最後だったのですが、満腹もう食べられないで大満足なのでした。
川崎、渋谷、野音と思い出すと何処が良かったかな・・・記憶に新しい川崎でしょうか。でも野音も忘れられないです。トラブルは残念でしたけど初めて観る聴く前半の曲のかっこ良さ、そして上手くいかない状況の中で弾き倒そうと頑張る姿、実際、弾いてましたよ、野音でも。
02年8月23日(金) WOWOW「THE DOCUMENTARY FUJI ROCK FESTIVAL'02」放送
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WOWOW(フェス・オフィシャルTV局)をメインでSPACE SHOWER TVなどでFUJI ROCK FES. '02の模様が放送され、3日目の7月28日にグリーンステージに出演したCharも放送された。
ブラウン管(実際はPCの液晶ディスプレイ)に映し出されたその風景は一言「デカイ!」、大きな会場。75年の静岡県は"つま恋"で行われた吉田拓郎・かぐや姫のオールナイトコンサートや80年前後に盛んであったニューミュージック(今で言うJ-Popの前世???)によるイヴェントを思い出します。そしてそこに鳴り響くオープニング曲"A Fair Wind"。その感想は一言「気持ちいい」です。
中途のジャーンとエンディングで右足でキックするところがまたカッコイイではありませんか。
いつものチャーのコンサートよりも年齢層はかなり若い聴衆ですが、イントロや曲の途中などで頭上で手拍子するところなどは曲が持つパワーなのでしょうか。いつものコンサートと同じに見えました。
余談ですがこの放送でスピーカーから流れる澤田のベースの音はいつもコンサートで耳にするベースの音に近いように思いました。
とてもピックで弾いているとは思えない位、私にはフレーズが聴き取れないでいます。しかしJimのドラムに小島のキーボードならば澤田のベースの音色が一番しっくりくるのでしょうか。
02年8月25日(日) フジTV721「Special Document 永遠のロックギタリスト」の感想
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前半は5月にレコーディング中のチャーをイギリスはバースまで追いその模様を。
ドラムの音をブース内で録る以外は、ミキサー卓の脇で楽器弾くという豪華設備の自宅レコーディングという感じである。
95年のアルバム"Stand"のレコーディング中に悟った「バンドという考えを捨てた」レコーディング方法でJimとのユニットでの録音方法。
Jimのプレイにベースを重ねる。'97年のファンクラブEDOX会報Vol.25の「竹中宅訪問記」で「ベースばかり弾いている」とフェンダー・ジャパンの白のプレシジョンのフレットレス・ベースやフェンダー・プレシジョン・ベースをよく弾くと語っていたが、予想よりも格段に上手く(失礼)、最近の楽曲を1人で重ねるのも頷ける。
同会報にアルバム"First"も故ジョージがフレットレスで弾いていると書いてあったからチャーはフレットレス・ベースが好みなのかもしれません。
レコーディング期間中、空いている時間に頭の中で曲を組み立て頭の中で弾いたイメージを、最後の仕上げのように楽器を手にとり録音しているようです。
Charが頭の中で描く世界に入り込めるコード感のある楽器は無いというか、どういう世界を頭で描いているかをチャーが口に出して第三者に言うよりも自分でやってしまう方が手っ取り早く、良い結果が得られる録音方法。
余談ですが楽譜にコードをメモするチャーのペンの持ち方は癖なのでしょうか、親指の位置が凄い位置にあります。
これらの模様を、久々に見るChar Model IIIなど数本のギターを交換しながらインタビューの受け答えをする映像を交えながら番組は進行していきます。
特に"Cross Roads"のイントロを例にとりながら何処のポジションで弾くか。同じ音だけどギターによって鳴る方と鳴らない方があると、ギターを弾きながら無意識にそのギターが鳴る方で音を出すなどをギターを弾きながら説明するのは興味深いです。
極めつけは東京のスタジオで、イギリス人のチャー君が弾いたフレーズを日本人のチャー君がコピーする処。指クセから外れた音は大概はミスだけどたまたま上手くいったその音を探る映像。
この映像でまたまた「勘弁してよぉ。そんなんわかんねぇよ」と凡人の私は思ったのでした。
ツアー・リハーサルではマッチレスもあったのと、チラっと映ったセットリストの紙には2回目のアンコールで"Nameless Land"が案?としてあったようですね。
そして2回目のアンコールの最後は"Not Yet"。「なんだこの曲?」と思ったのですが、これはトラックダウンしているスタジオの映像で映った新譜のセットリストに含まれている曲のようです。
それから開演直前に流れた曲はやはりアルバムに収録される新曲のようです。
後半は「野音、何があってもおかしくない場所」から始まったツアーの模様。
オープニングの"A Fair Wind"。思い出しますね。
「おっ、スッゲェー、カッコイイジャン」と思った2曲目の"Strange Weather"。
そして一つ目のトラブルの山を越えた後の"Moon Turner"を弾き終えた時のイマイチに両手を上げるポーズに表情がたまりませんね。でも映像を見直してもこの曲を含めよく弾いていたと思います。
私の心の中に野音よりも渋谷、渋谷よりも川崎と思う気持ちがあるならば、単に聴いたこともない新曲、ましてやインストという戸惑いが2度3度と観ることで薄れ慣れてきたこと。
そして椅子が無いオールスタンディングの暑い中で汗をかきながら観続けて終わった時の心地良い疲労感の中の充実感がそう思わせたのでしょう。
それ位に野音のライヴの出来は良かったと思い出します。
顔に笑顔が戻り始めた"Let Me Try Your Shoes On"、そして"Natural Vibration"。後者の間奏ではJimの方ばかり観ていて「あっち側の世界で楽しんでいる」とライブ中に思ったことを思い出します。
そして熊本、大阪、新潟、神戸のキメのショットが次々と。
「チャーの楽曲が生み出され放たれるまでを追い続けた貴重な記録である。」というナレーションで始まった通り内容は濃く、久々に良いテレビ番組を観させて頂きました。
「もっと上手く弾けるのでは」「誰かがもういいんじゃないという人がいない」中で「自分自身がこだわりをフレキシブルに出来ている」ため「久々に楽しいレコーディングしてるかな」という新譜の発売が楽しみです。
02年9月8日(日) Tokyo FM「アクセスオールエリア」生出演の感想
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ラジオを自らの意思で聴くのは久しぶり。20年ぶり位。
ラジオが聴けるというのも友人が捨てようとしていた「CD部分が壊れたMDラジカセ」を私に譲ってくれたお陰です。ありがとう。
渋谷はスペイン坂にあるガラス張りのスタジオからの生放送。
1曲目は2000年2月に出演した時に生演奏した"All Around Me"が最初に流され、そこにオーバーラップするようにおしゃべりを始める。
戸越のお祭ということで声は少し潰れ気味。生演奏するためスタジオ入りした本番前に爪を切ったりして。
本日のテーマは「戸越のチャー坊21世紀、今を」で9月25日に発売が予定されているアルバム"Sacred Hills〜聖なる丘〜"のプロモーション。
なんと今年の5月にレコーディングしてきたイギリスはバースのスタジオが、チャーが使用を終えた翌週に閉鎖されてしまったとのこと。南米のミュージシャンがミュージシャンが祈祷師を呼んでお払いをしたところ、水が止まって、電気が止まって、電話が通じなくなって、コンソールが壊れて、それらを直すのにウン千万ポンドかかるということで閉鎖が決定されたとか。
1曲目は"A Fair Wind"。
初のインスト・アルバム(声は入っている模様)でいつもは「歌を作ってインストを」が「インストを創って歌を入れよう」としたらインストになったとのこと。
コーナー「ミュージックデイトスリー」は「チャー坊が選んだ年代別、記憶に残るナンバー」で70年代はスティービーワンダーの"トゥーハイ"、80年代はシンディーローパーの"タイムアフタータイム"、90年代はジェベッタスティールの"コーリーユー"を選曲したのでした。
生演奏で"Sacred Hills"を。
中学生の頃、英語で"hill"という単語を習ったり、Beatlesの"The Fool On The Hill"を聴いた時、「丘」のイメージが沸かなかったのですが、今回のツアーグッズである「フォト&エッセイ集"LITERA-CHAR"」を買ってチャーのエッセイを読んで「なるほど、これが丘っていうものか」と思ったものです。
ニューアルバムから"You & I"。原曲は全く思い出せないけどスティービーワンダーの曲。
なるほどね、アコギ・キーボード・パーカッションの上に甘いエレキの旋律を包むストリングス。何も知らずに聴いたら「あの人?、えー?チャー?」てなことになりそうです。
年末のツアーBAHOのことも告知した後、最後にダータ(タダ)でジングル「疾走する馬」をテーマにアコギをかき鳴らし終わるのでした。
[SONGS]
self MD : 57分
02年9月12日(木) J-WAVE「OH!マイレディオ」生出演の模様
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DJスガシカオがゲストにチャーを迎える。
"A Fair Wind"をバックに流しながらチャーファンだった頃の思い出をスガシカオが語る。
そしてベースが面白い、ベースの魅力を二人で語っている。
全編インストとなったのは歌モノ作ってからインストを創るパターンが多いが、今回はインストから創って今回は唄いたくならなかったとのこと。インストだけどフュージョンやセッションのようなものは創りたくなかったとのこと。
ベースは持っていったけどギターもアンプも借り物と語っているが、勢いで話を誇張しウケを狙いすぎでしょう(笑)。
しかしアンプはNeil Tailorが用意し、音創り(セッティング)も行ったとのこと。そのセッティングを忘れないように(覚えられない?)デジカメで撮ったとのこと。
1曲目はツアーの3曲目にやったと思う"Hyper Lane"。
なんとチャーが弾いていたベースはご子息のギターを買うに付き添った時、楽器屋さんで気に入り1万円で持ち買ったフェンダー・ジャパンの白のプレシジョンのフレットレス・ベースとのこと。
この曲はピアノで作曲したとのこと。
視聴者のハガキから「なりたてのファンが最初に聴くにお薦めは?」に「ファーストかな」と答える。
また「ライブに向け練習するのか?」からJLCの頃はいい加減で、一度、何も決めずにやったエピソードを紹介する。
最後に"Sacred Hills"を。
この日のチャーは祭に戻る必要もなく、スガ氏との一時を楽しく仕事を終えたようです。
02年9月25日(水) アルバム「Sacred Hills〜聖なる丘〜」
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9月24日、朝日新聞の朝刊をみると最終頁であるテレビ番組案内の左下に、このアルバムの縦20cm横10cmの広告を見つけました。
「をををー、明日が発売日ということは今日、購入出来るかも」とその日の夜に街のレコード屋さんに行くと陳列されていて早速、購入です。
購入時、「ポスター、いりますか?」とお店の人に聞かれ、元気良く「はい、下さい」ともちろん答えました。
既に全曲インストであることは知っているし、野音などのライヴで体験し、勝手に頭の中に作ったイメージは、
「これまでの音楽活動の延長で歌っていないだけである」
でした。
アルバム「Stand」で確立したJimとの共同作業による創作を停止した2年間の後、再びJimとの共同作業による前作「Bamboo Joints」の持つ複数の顔。
その顔の一つであるピアノで作曲し指クセだけでない"Another Face"、ベースで作曲したハード・ファンクな"Take A Sip From The Vine"、シンセでラッパっぽく弾いて作曲した"Round Trip"を更に発展させた結果がこのアルバム「Sacred Hills〜聖なる丘〜」であると思いました。
ギターを弾き続け唄い続けたチャーが唄わないインストの曲でアルバムを構成した感じでしょうか。
こうしてインストだけを聴き、昨今のインタビューを読んでいるとどうしてもジェフベックと比較してしまいました。
違うのは当たり前なのですが、チャーの方を聴いていると「あっ、これ○○風」と感じてしまうことが多いのはどうしてでしょう。
確かに例えば大昔「First」を聴いた時に「あっこの曲のこのイントロ、これサンタナだ」など思うことがあったのですが、歌が無いインストためかチャーが長年影響を受けてきたミュージシャンの色や味が絶妙にブレンドされハーモニーを醸し出している感じが際立っているように思います。
ジェフベックが「どうしようかな、今日は挑戦しようか辛いインドカレー」ならばチャーは「まろやかさに濃くのある辛口カレー」という感じです。
野音などのライヴで観せたパワー。そのパワーがどこまでCDから感じられるのか。
今回もチャーの創作活動の線上で世界を創り上げています。歌の無いチャーの音楽です。
どの曲も好きなのですが特に好きな曲は野音などのライヴで開演直前に流れたゴキゲンに感じた曲"Bath Stand"。
1曲目の"Sacred Hills"、まさに丘の上でフォークダンスでもしたくなるようなノリで最高です。
イギリスにはこのような丘があるにも関わらずBeatlesの映画"Magical Mystery Tour"の曲"The Fool On The Hill"にふさわしい映像を求めフランスまでパスポートも持たないで出国したPaul McCartneyはこのバースの丘を知らなかったのか、それもとイメージと違ったのでしょうか。
それにしてもこの曲を聴くと野音でアコギからエレキに移りピッキングした瞬間、アンプの電源が入っていなかったため音が出なかった時のチャーの顔を思い出してしまいます。
"Strange Weather"の唐突な音の終わり方が何度聴き直しても異様に感じます。テープをプッツリ切ったようなその感じ。
それにしてももの凄く聴き易いアルバムです。曲の一つ一つ、プレーやフレーズの一つ一つは凄く好きでキレは良いのにアルバム全体から突き刺さるような鋭さが薄めに感じます。アルバムとしてのインパクトは前作「Bamboo Joints」の方が強く感じました。
私の心の中では前作「Bamboo Joints」と本作「Sacred Hills」は切っても切れない兄弟CDとして扱われそうです。前編と後編という感じでしょうか。
前作が竹薮の薄暗い中で、藪の隙間から差し込まれた太陽の光が額辺りに当っている中でギターを弾いているのに対し、本作は竹薮の中から広い大地に飛び出し丘の上でギターを弾いているように感じました。まったくベタな書き方なのですが。
次作は前作「Bamboo Joints」のもう一つの顔である"B'cuz You Are You"や"Experienced"寄りの顔になるような気がします。
よってもしかしたら本作は3部作の中篇なのかもしれません。
よくある愚問の極地「もし無人島にチャーのアルバム3枚だけ持っていくなら」ですが私ならば
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- First
- Bamboo Joints
- Sacred Hills
ですね。ちなみに5枚ならば
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- First
- Bamboo Joints
- Sacred Hills
- Mini "Smoky"
- OiRa
です。
02年9月26日(木) NHK BS「タウンライブ イン シモキタ 北沢音楽祭」
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"Sacred Hills"をバックに見覚えのある下北沢駅周辺の街並みが映しだされる中、金子マリ、RISE、チャーなどのインタビューが挿入されているオープニング。
RISEのステージの模様。注目はステージ下手側の暗闇の中に光るブルーのロゴ。5月のイギリスはバースでのレコーディングで出会ったギターアンプ"ヒュース&ケトナー"。
7月7日に行われた北沢音楽祭のドキュメンタリー。音楽祭のテーマは昨年夏の北沢音楽祭の延長でテーマ「異世代共存響声」でマリとチャーのインタビューが挿入される。
やっと2代続いた日本という国でのロック。「3代目になった頃にやっと日本という国の土壌で培った文化として根付くのでは」というチャーの言葉がなかなか重い。 2代続いたとは言え、2代目はその入り口に一歩踏み入れただけで10年後、20年後はわからないわけで、口では何て言っても内心、親としては心配であろう。
そしてThe 25th Anniversary Live Tour "Bamboo Joints" at 武道館から"B'cus You Are you"。テーマ「異世代共存響声」の選曲に相応しいが、当日の機材トラブルでギターの音はどうしようもないことが、市販DVDを観ても残念である。
そして金子マリのライヴ(アンコールか?)では、長男のドラムに次男のベース、キーボードに、ギターの森園。そしてチャーがゲスト出演。
"Zemaitis 1981(Shell Top)"と共にギターアンプ"ヒュース&ケトナー"が初お披露目された模様が記録された貴重な映像である。チャーだけはこの曲"Love Yourself"、リハ無しの演奏だったのでしょうか。いかにも飛び入りという弾き方です。
02年12月23日(月) BAHO Tour"BAD HOT SHOW" at 天王洲アートスフィア
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年末恒例となった天王洲アートスフィア。
最初の'99年はCBA(Char,Bogert,& Appice)のインパクトが強すぎて「まぁこんなもんかな」という気持ちで会場を後にする数年でした。
そして今年はBAHOで3日間。「BAHOかぁ・・・なら1日だけ。いつ観るかはおまかせよ」で最終日となったのでした。
18:00過ぎに場内に入れば幕は上手側が赤、下手側が黒。すると突然、場内が暗転し80年代アイドルだと思う曲が流れる。「誰だっけ、この歌謡曲?」(後に岩崎良美の"赤と黒みたいな"と判明)
幕が開くと下手側に黒尽くめのチャー。そして上手側はマイクスタンドもギターアンプもモニタースピーカーも譜面台も衣装もギターも赤尽くめの石ヤン。
オープニングはツアーのテーマ曲?。引き続き"Stoned Bamboo〜Amigo"、"All Around Me"、そしてBAHOでは初演だと思う"11 Years"に感涙しましたです。
ところで石ヤンの赤色ギターの音色が変に感じたのは私だけでしょうか。
石ヤンの曲に荒木一郎氏の"空に星があるように"で・・・日頃の平均4時間位の慢性的な睡眠不足に前日までの一泊スキー旅行疲れに開演前の入場直前まで飲んでいた久しぶりのビール(この半年で飲んだのは4回目)で睡魔が・・・でもチケット代が勿体無いという気持ちから何とか意識はあったと思います。
ギター弾き始めの頃の思い出で最初に弾いたAm、バーコードのFを握りコードで入った話などのMCを挟み"グループサウンズ・メドレイ"を。幼少の頃、聴いた記憶もある曲が沢山流れ頭も少し覚醒しましたです。ブルージィな"亜麻色の乙女"、スパイダースの"あの時、君は若かった"など。チャーと石ヤンのハーモニーが抜群に良かったです。
ここでベンチャーズ・メドレーの企画でチャーは6&4&2弦を、石ヤンは5&3&1弦を担当。てっきり普通のギターに弦を3本だけ張っただけと思いきや、登場したギターのヘッドにあるペグの数は3つだけ。こだわりの制作に感涙です。
1F上手側隅の席だったせいかチャーの譜面台が邪魔で思わず「譜面台、どけておくれ」と口にしそうでしたが、譜面台も色まで付けてこだわりのステージセットの一部。まぁ首から上と腰から下が見えるからいいじゃないかと思っていたら、このベンチャーズ・メドレーの企画コーナーの時だけチャーが譜面台を後ろに移動させたのです。後にも先にもチャーのギターを爪弾く右手と左手が見えたのはこの時だけでしたが、チャーのこのコーナーへの思い入れを感じずにいられませんでしたね。
ソロコーナーの"Song In My Heart"は良かった(感涙)。
ギターを持ち替えDADGADチューニングで"Sacred Hills"、"Bamboo Joints"、そして"Long Distance Call"。泣きましたね。
石ヤンはスパニッシュ調のインスト曲に、今は旧姓Princeに戻った元PrinceがPrince時代にヒットした"Purple Rain"を日本語歌詞で。下手側にGibson ES295をセットするローディ。この曲でソロは終わりかなと思っていると突然チャーが登場し間奏で熱いギターを。眠気が吹っ飛びました。
Gibson ES295にルイヴトンのリズムが流れれば"Black Shoes〜気絶するほど悩ましい"、クリスマス近く"Pink & Blue"、"酸素"、"Uncle Jack"におけるチャーのブルースハープ、そして"Happiness"。"Happiness"ではチャーが中途からコンガを叩き場内も総立ち状態になるのでした。
あっという間にアンコールで"Hold On I'm Coming"、そして圧巻"Tremendous"。
2回目のアンコールはフォークな"二つのギター(BAHO's Folk)"に"BAHO's Rag"。"二つのギター(BAHO's Folk)"では雪も降り出したりして。
そうそうリクエスト大会。"六甲おろし"、"Voices"、"ラジカセ"、"Brothers & Sisters"、"Do It Again"、"What's Goin' On"など。いつもの「スモーキー」コールが無く「スモォゥトォリィ」が無いのが良かったです。
喉ピッピな薬を何度も使いながらライヴ納めを頑張るチャーなのでした。
途中のMCで「あらま、来年はBAHO?。個人的にはバンドがいいなぁ」と思わせる一言もありましたが2003年は夏のツアーの延長戦上で頑張って欲しいと思いながら会場を後にしたのでした。
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