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映画の思い出について

 

<映画寸評>
日本の作品
欧米の作品
アジアの作品
ATG作品
文芸作品(原作もの)

 

<ドラマ寸評>
日本の作品


<注目する女優>
イングリッド
     ・バーグマン
コン・リー

ジャンヌ・モロー

ジーン・セバーグ
ニコール・キッドマン
フェイ・ダナウェイ

浅丘ルリ子

芦川いづみ
栗原小巻

黒木瞳

関根恵子

高峰秀子

中谷美紀

成海璃子

樋口可南子

真木よう子
宮沢りえ

吉永小百合

若尾文子

 

<注目する男優>

石原裕次郎

<注目する監督>
イム・グォンテク

チェン・カイコー

大島渚

小栗康平

小津安二郎

黒澤明

木下惠介

熊井啓

イングマール
    ・ベルイマン

<最近観た映画>

無伴奏

キャロル


 

<最近観たドラマ>

コントレール〜罪と恋〜
(NHK ドラマ10)

ガラスの家
(NHK ドラマ10)

 

<トピックス>

八重の桜の史実と創作

「三國連太郎」で逝く

天才少女と呼ばれた女優は過去に何人もいる。例えば大竹しのぶ、荻野目慶子など。成海璃子もそう呼ばれた。その頃に私は初めて「神童」で彼女を見た。当時は15歳でっただろうか。とても可愛かった。その後、NTTドコモの宣伝を見て、あれっ、と思った。年齢的なものなのだろうが、太っていて動きが鈍いように感じた。もう彼女は天才少女ではなくなっていた。しかし、最近のCMでは以前の彼女に戻っているような気がする。今後に期待したい。

 

神童(2007年作品)
今売り出し中の成海璃子初主演の「神童」を見た。成海璃子が紛するのは天才的なピアノ演奏をする中学生“成瀬うた”だ。 彼女は母親と小さな部屋で二人暮らしをしている。ふとした事で音大を目指す菊名和音(ワオ)と仲よくなる。 途中で分かるのだが、彼女の父親はピアニストであり、外国にいる時に船上から海に落ちてしまい亡くなっている。うたが小さい時に父親と“ピアノの墓場”に行って、うたのためのピアノを探す時に、彼は「蝉が鳴いているね」と言う。これは、その後のうたの「耳の中に蝉 が居る」という言葉の伏線である。二人は同じ病気の様だ。父親は難聴を苦にして自殺したらしい。しかし、うたはラストシーンのワオとの連弾で生きていくこ とが示唆される。ストーリーを簡単に言えばこんな感じだ。
最近の日本映画はストーリー性が弱い(変な言い方だが、エピソードを繋ぎ合わせた様になっている)が、この映画はうたの再生の物語になっている。しかし、 必ずしも一つの一つのカットが長いわけではない。せりふも必ずしも多くはない。かといって、少ないわけでもない。丁度いい塩梅である。ただ、一つ一つのせりふは短い。そして、間々に流れる音楽がうまくストーリーを繋げさせ、見る者を飽きさせない。また、その音楽が一流演奏で、見る者の心を解きほぐす。クラシックを必ずしも好まない私でさえも思わず身体が動いてしまう程だ。
萩生田監督の作品を見るのは初めてだが、小品を作るのが上手そうだ(2時間一寸の作品を小品というのも変だが、何となく大仰に構えていないのでそう感じさせる)。 そして、何と言ってもキャスティングが良い。成海璃子は14歳というだけあって、清々しい演技をしている。そして豊かな表情が将来性を感じさせる。伸びのびと演技しているのも良い。若手ではSAYURIに出た13歳の大後寿々花と双璧だと、個人的には思う。ワオ役の松山ケンイチも、演技だと分かるのにどこにでも居そうな若者と思わせる不思議な演技をしていて好演である。香音役の貫地谷しほりも魅力的だ。
久々に魅了された一品であった。
(2007年5月4日「ひまじんのごった煮」にアップロード) (2007年、劇場にて鑑賞)

 

きみにしか聞こえない(2007年作品)
原作は乙一の「きみにしか聞こえない」と「失はれる物語」である。
ストーリーは単純である。ある時から心を閉ざしている女子高生リョウ(成海璃子)に電話が掛かってくる。頭の中に聞こえる電話(会話)である。相手は話の出来ない若い男性シンヤ。二人は自然と仲が良くなる。途中で原田さんなる音楽家との通信もあるが、殆どは二人の会話で進行する。そしてリョウの心は段々開かれていき、彼とデートの約束をするが…。結末は悲しいがラブストーリーである。そして、頭の中で考えたことがテレパシーで伝わるなんて事はあり得ないので、ファンタジーストーリーである。(2013年、CSテレビ放映にて鑑賞)

 

無伴奏(2015年作品)