暇人の雑記帳
観るー女優、監督などを切り口とする映画、ドラマなどについての寸評
<映画寸評>
日本の作品
欧米の作品
アジアの作品
ATG作品
文芸作品(原作もの)
<ドラマ寸評>
日本の作品
<注目する女優>
イングリッド
・バーグマン
コン・リー
ジャンヌ・モロー
ジーン・セバーグ
ニコール・キッドマン
フェイ・ダナウェイ
芦川いづみ
栗原小巻
黒木瞳
関根恵子
高峰秀子
中谷美紀
真木よう子
宮沢りえ
<注目する男優>
石原裕次郎
<注目する監督>
イム・グォンテク
小津安二郎
熊井啓
<最近観た映画>
<最近観たドラマ>
コントレール〜罪と恋〜
(NHK ドラマ10)
ガラスの家
(NHK ドラマ10)
<トピックス>
宮沢りえは所詮アイドルだろうと、デビュー後暫くは彼女の映画を見る事はなかった。彼女の映画を見たのは彼女がデビューして14年目、もう29歳になっていた。実際、撮影したのは26、7歳かも知れない。見た理由は、彼女がその映画で第23回モスクワ国際映画祭最優秀女優賞を受賞したからだ。題名は「華の愛〜遊園驚夢〜」。香港映画で中国の古い舞踊劇、崑劇を軸にしたドラマであった。謡う部分もあったりして難しかったのだが、これで最優秀女優賞、というのはおまけがあるのではないか、と思った。続いて「父と暮せば」、「トニー滝谷」と見た。彼女は演技派だ、と思うようになった。それ以降、注目している。
父と暮せば(2004年作品)
監督:黒木和雄、原作:井上ひさし。原爆で亡くなった父が幽霊として現れ、娘を励ます話しである。
キャストは父親役の原田芳雄、娘役の宮沢りえ、青年役の浅野忠信だけである。私は公開されて直ぐに岩波ホールで見たが、まるで舞台を観るようであったのを覚えている。
以下は、当時書いた感想である。
宮沢りえは、見るたびに演技が上手になっているように思う。でもやっぱり原田芳雄には負けていた。この映画はどちらかというと、二人演技に近い。浅野忠信でさえ影が薄い。二人の掛け合いで話は進む。だからこそ、二人の演技力を比較対照してしまう。当たり前かも知れないが、原田の方が迫力があった。でも弱々しい宮沢の演技も、それは立派な演技になっている。拍手を送りたい。
映画の内容(主張)には感激はしたものの、芸術性はいまいちであった。制作に掛けるお金が余りなかったのかも知れないが、もっと映像的にもストーリー的にも膨らみがあったら良かったと思う。どうしても主張が前に出てしまっているとしか感じられない。残念である。もう少し上映時間が長くなっても、エピソードが多い方が映画に引き込まれたに違いない。
(2004年、岩波ホールにて鑑賞)
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