>

映画の思い出について

 

<映画寸評>
日本の作品
欧米の作品
アジアの作品
ATG作品
文芸作品(原作もの)

 

<ドラマ寸評>
日本の作品


<注目する女優>
イングリッド
     ・バーグマン
コン・リー

ジャンヌ・モロー

ジーン・セバーグ
ニコール・キッドマン
フェイ・ダナウェイ

浅丘ルリ子

芦川いづみ
栗原小巻

黒木瞳

関根恵子

高峰秀子

中谷美紀

成海璃子

樋口可南子

真木よう子
宮沢りえ

吉永小百合

若尾文子

 

<注目する男優>

石原裕次郎

<注目する監督>
イム・グォンテク

チェン・カイコー

大島渚

小栗康平

小津安二郎

黒澤明

木下惠介

熊井啓

イングマール
    ・ベルイマン

<最近観た映画>

無伴奏

キャロル


 

<最近観たドラマ>

コントレール〜罪と恋〜
(NHK ドラマ10)

ガラスの家
(NHK ドラマ10)

 

<トピックス>

八重の桜の史実と創作

「三國連太郎」で逝く

 2月11日(2000年)の休日を利用して、日比谷シャンテシネ2まで出かけた。「ロルカ、暗殺の丘」は、それだけの価値がある映画であった。

 

監督/脚本/製作/マルコス・スリナガ
原案/イアン・ギブソン


アンディ・ガルシア
(ロルカ)

イーサイ・モラレス
(リカルド)
マルセラ・ウォーラースタイン
(マリア・ウヘニア)

 

 題名が衝撃的であり、ややもすると暗殺という言葉から政治的な映画ではないかと連想されるに違いない。しかし、決して政治的ではなく芸術性の高い作品である。そして、ミステリーとして見ても娯楽性の高い作品である
しょっぱなからロルカの“ 午後の 五時”という詩が流れる。タイトルバックが流れる中、ロルカ役のアンディ・ガルシアが朗唱する。非常に感動的で最初から引き込まれる
 内容はいたって簡単だ。端的に言えば、スペイン内戦を逃れ家族と一緒にプエリ・ト・リコに移住した青年リカルドが、少年の頃憧れたロルカの死の秘密をスペインに戻って探る。そして、最後近くになって予想もできない展開となる。実は青年リカルドの少年時代の友人であり、フランコの軍隊に射たれて死んだホルヘの父とリカルドの父 の二人が射殺犯であったのだ。自分自身が真相を究明している様に、最初から最後までハラハラドキドキする。
 そして、ホルヘの妹マリア・ウヘニアとの恋愛。
 この妹役であるスペインのマルセラ・ウォーラースタインがまた素晴らしく美しい。それだけでも得をした様な気がする。
 それにしても、天才ガルシア・ロルカの死は余りにも惜しい。ずっと生きていれば、その後の世界の芸術は変わった様相を示したに相違ない。でも何故、天才芸術家はホモセクシャルが多いのかと思ってしまうのは、私が凡人の所為だろうか?