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映画の思い出について

 

<映画寸評>
日本の作品
欧米の作品
アジアの作品
ATG作品
文芸作品(原作もの)

 

<ドラマ寸評>
日本の作品


<注目する女優>
イングリッド
     ・バーグマン
コン・リー

ジャンヌ・モロー

ジーン・セバーグ
ニコール・キッドマン
フェイ・ダナウェイ

浅丘ルリ子

芦川いづみ
栗原小巻

黒木瞳

関根恵子

高峰秀子

中谷美紀

成海璃子

樋口可南子

真木よう子
宮沢りえ

吉永小百合

若尾文子

 

<注目する男優>

石原裕次郎

<注目する監督>
イム・グォンテク

チェン・カイコー

大島渚

小栗康平

小津安二郎

黒澤明

木下惠介

熊井啓

イングマール
    ・ベルイマン

<最近観た映画>

無伴奏

キャロル


 

<最近観たドラマ>

コントレール〜罪と恋〜
(NHK ドラマ10)

ガラスの家
(NHK ドラマ10)

 

<トピックス>

八重の桜の史実と創作

「三國連太郎」で逝く

月曜日のユカ(1964年作品)
 監督:中平康、主演:加賀まりこ
 加賀まりこが脚光を浴びる事になった作品として有名である。当時、加賀は21歳、演じるユカは18歳という想定である。脚本は後に映画監督となる斎藤耕一と新人時代の倉本聰の協力。後にそれぞれ「約束」や「津軽じょんがら節」、「前略おふくろ様」や「北の国から」で有名になるが、当時は未だ無名の作家であった。実はこの作品には原作があり、その作者は安川実、芸名ミッキー安川である。だから舞台は彼に縁が深い横浜となる。
中平康は、既に「狂った果実」(石原裕次郎の初主演作)などで有名であった。評論家の白井佳夫に依れば、トリュフォーやゴダールは「狂った果実」に刺激を受け、ヌーヴェルヴァーグの映画を撮り始めたという。確かに映画の撮り方は異色である。ただし、無声映画みたいなところは、疑問を感じるが。
ストーリーは単純である。ナイトクラブで人気のあるユカには船荷会社の社長であるパトロン(加藤武)がいるが、一方で若い恋人・修(中尾彬)がいる。どっちに肩を入れるわけでもなく、男を夢中にさせる術を母から教えてもらったりしている。彼女は、小さい時にオンリーの母と米国軍人のキスを見て、教会の神父から「悪い事だから」、と禁止されている。
ある時、元町を修と歩いているとパパさんが娘に人形を買って、喜んでいる姿を見かける。自分も日曜日にパパさんと一緒に元町に行って、人形を買ってもらい、パパさんを喜ばせる、と修に言う。修は日曜日は家族と一緒だから無理だ、と言う。それを聞いて「じゃあ、月曜日にするわ」、とユカは言う。これが、映画の題名の由来と思われる。
色んな事があって、修は外国船に忍び込もうとして海に落ちて死んでしまう。パパさんは岸壁でユカと踊っていて海に落ちてしまう。しかし、ユカは通報もせずに夜の街へと戻っていく。映像的にはどうかしらないが、映画ストーリーはB級である。
それにつけても加賀は若く、可愛らしい。中尾も今の姿からは考えられないほど、痩せていて爽やかである。(2013年、日本映画専門チャンネルにて鑑賞)