秋 植物
花木
- 金木犀切られし枝を惜しむ時期季語:金木犀
- 金木犀天に帰すべしその香かな季語:金木犀
- 古き家寄り添う芙蓉の幾年や季語:芙蓉
- 雨降りも二つ三つと金木犀季語:金木犀
- 木犀とカレー匂うや夕餉どき季語:木犀
- 肌に風楽しい頃や白芙蓉季語:芙蓉
- 食事には実南天少しの節度かな季語:実南天
- 隠れても風が教える金木犀季語:金木犀
果樹
- 柿の艶窓閉じ眠る夜となる季語:柿
- 栗煮るや咳一つする甘さかな季語:栗
- 栗剥きや邪魔立てばかり子の助け季語:栗
- 栗甘露開かぬ蓋で二週間季語:栗
- 2の次はあやふやな子も食らう柿季語:柿
- 落栗を割る手怪しき都会の子季語:栗
- 柿熟す勢い帳尻合わせかな季語:柿
- 柿の実の落ちれば高き音もしそうな季語:柿
樹木
- 団栗のあっけらかんが道の上季語:団栗
- 音一つ風吹く度に団栗の季語:団栗
- 挨拶に並木の色葉語りおり季語:色葉
- 自転車が追い抜く先も照葉かな季語:照葉
- 手に一杯の団栗の匂いかぐ季語:団栗
- 黄金の小判めぐむは銀杏かな季語:銀杏
- 黄の矛で空突き上げる銀杏かな季語:銀杏
- 銀杏の臭いにまみれバスを待つ季語:銀杏
- 蔦紅葉錆た鎖か門重し季語:蔦紅葉
- 多分なり恵みの銀杏黄金の葉季語:黄落す
- 死守せんと団栗一つ足の裏季語:団栗
- 夕映えを残したままの山紅葉季語:山紅葉
- 風吹けば紅葉の大河に魚かな季語:紅葉
- ぎんなんをあわてる子供の注意報季語:ぎんなん
草花
- おしろいがくださる黒の宝珠かな季語:おしろい
- 朝顔の種や来年また会わん季語:朝顔
- 古き家白粉花の住む処季語:白粉花
- 朝顔や瓦礫の花活け選びたり季語:朝顔
- 赤ちゃんの指先で散る秋桜季語:秋桜
- とまどいに秋桜揺れる首折れの横季語:秋桜
- 朝顔や月曜の朝にホッといる季語:朝顔
- 修験者も見とれたろうか菊の花季語:菊
- 朝顔のドレス仕立や誰ぞ着る季語:朝顔
- 秋桜があどけなくいる墓参り季語:秋桜
- 朝顔やもう御眠かな宵の口季語:朝顔
野菜・作物
- 子は寝言南瓜馬鈴薯なに夢む季語:南瓜、馬鈴薯
- 愛しげな風が愛でゆく稲穂かな季語:稲穂
- 芋の葉が惜しみ零さぬ朝の雨季語:芋
野草
- 糸くずの散るごと終の曼珠沙華季語:曼珠沙華
- 雲や雲白に染まれぬ曼珠沙華季語:曼珠沙華
- 夕映えて白髪の芒揺れにけり季語:芒
- 茶請けには庭に咲きおる曼珠沙華季語:曼珠沙華
- 曼殊沙華赤き姿の隠し場所季語:曼珠沙華
- 苦しみの彼岸知らぬか曼珠沙華季語:曼珠沙華
- 柿色の暮れや寄り添う彼岸花季語:彼岸花
- 夕映えて追憶に酔う芒の野季語:芒