風のささやき

芋の葉が惜しみ零さぬ朝の雨

秋田で目覚めたその日は
朝から雨が降っていました
耳には起きた時から雨音が響いていました

今日は一日雨かなと空を見上げていたら
程なく雨も上がりました

陽射しも差し込んできたので
それに誘われるように畑に出かけると
里芋の大きな葉が
なみなみと朝の雨を湛えていました

良く零れないものだと感心していると
その葉っぱの上には雨蛙
そうして隣の葉にはありが一匹歩いていました

もしかするとこの生き物たちのために
雨を零さずにいるのかなと思うと
頑張れと応援したい気持ちにもなりました