風のささやき

夕映えを残したままの山紅葉

秋の日が深まるにつれ
紅葉は炎のような色を増していきます

それは秋晴れの空を紅に染めて
山の彼方に消えていった
綺麗な夕映えの余韻を
葉の一枚一枚までもが
大事に抱えているかのようです

そんな余韻に震えたままの
風に葉が散るたびに
夕日の破片が
小さく踊っているようです