紋別

 とんだハプニングがあったけど、ともかくは稚内へ。
 稚内から260km走って(東京→浜名湖の距離。ウナギが食べに行けるな。こりゃ)紋別へ向かう。

 今日は風呂抜き(とほほ)。小林食品店でカステラカマボコを買い(これは明日の朝食になる)、紋別のバスターミナル前に車を止めて夕食。「政寿司」へ。
 …ここの寿司は、けっこう美味しい。北海道にしてはまともで、甘すぎないしゃり。豊富なネタ。面白い板さん。つまみも色々あるし。氷頭(ひず)なますという、鮭の頭をぶつ切りにして甘酢で食べさせるモノがあったりして(私たちはこれが大好物だ)、そんなサービス精神にも惚れる。

 しかし紋別といえば!
 酔っぱらって「恐い店」を探すの好き♪む゙ふふ。

 ここは昭和40年代までは栄えていたらしい跡があるのだが、鉄道(電車じゃない。電気で走らないから)が廃線になってから(JRになる前だ)衰退の一途をたどった。
 町は当時の面影を引きずり、夜には恐いまでの怪しい匂いを放つ。
 その芳香から逃れられずに、夜の町を徘徊する私たち。…なんつーとかっこいいが、単に写真撮ってるだけなんだけどね。

 スナック『サンQ』とか『待夢』とかはまだかわいくて『ハーレムの先生の店』(←その実、なんて事のない居酒屋)…なんつーのまである。
 あとは、戦前に立てられたと思われる、木造の長屋状になった居酒屋のアーケードとか、とにかく見ていると面白い。

 しかし、すべては夏の夜の夢。
 朝になり、ネオンが消えると、町は撮影が終わった後の映画セットのようだった。

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