統一球の影響(打撃・打率編)        2012.3.9

2011年度のプロ野球はソフトバンクの優勝に終わり、2012年度のシーズン前に、統一球の影響をまとめておきたい。
(データは日本野球機構オフィシャルサイトから引用)
2010年、2011年両年とも規定打席に達した選手のなかで、最も打率を上げた3選手(3選手しかいない)
            今年度の打率(アップ率)
1長野 久義(巨):0.316(+0.028) 今年度の首位打者
2宮本 慎也(ヤ):0.302(+0.026)
3東出 輝裕(広):0.278(+0.011)
*内川 聖一(ソ):0.338(+0.023)  (注)パリーグへ移籍したので番外とした。
長野の場合は、まだ発展途上なので、統一球の影響よりもプロ野球への「慣れ」の方が大きいのだろう。

同じく、最も打率を下げた10選手
            今年度の打率(ダウン率)
1和田 一浩(中):0.232(-0.107) 1割以上下げている
2森野 将彦(中):0.232(-0.095)
3青木 宣親(ヤ):0.292(-0.066)
4平野 恵一(神):0.295(-0.055)
5相川 亮二(ヤ):0.244(-0.049)
6田中 浩康(ヤ):0.252(-0.048)
7新井 貴浩(神):0.269(-0.042)
8マートン(神):0.311(-0.038) 長野に続き、打率2位
9石川 雄洋(横):0.26(-0.034)
10荒木 雅博(中):0.263(-0.031)

1、2位が中日の選手であり、その中日が優勝したのだから、投手が頑張ったと言えるだろう。和田と森野は、昨年度かなり頑張った反動も大きいと推測される。
規定打席に達しなかった選手の中では、やはり小笠原(巨)のダウンが大きい。
統一球の影響は、統一球への慣れが出てくる来年度の結果も見ないといけない。

統一球の影響(打撃・打点編)

2010年、2011年両年とも規定打席に達した選手のなかで、打点が伸びた選手は4人のみ
           今年度の打点(増えた打点)
1栗原 健太(広):87(+22)
2長野 久義(巨):69(+17)
3平野 恵一(神):29(+5)
4石川 雄洋(横):22(+4)
*内川 聖一(ソ):74(+8)  (注)パリーグへ移籍したので番外とした。
内川はすべての項目で伸ばした稀な選手。それもパリーグ投手相手に。優勝へのモチベーションがいかに大きいか。MVPまで取ってしまった。

同じく、最も打点を減らした10選手
          今年度の打点(減った打点)
1ラミレス(巨):73(-56) 
2鳥谷 敬(神):51(-53) 鳥谷の半減は意外である
3ブラゼル(神):69(-48)
4和田 一浩(中):54(-39) 和田と森野は打率も同じだし、仲のよいこと
4森野 将彦(中):45(-39)
6相川 亮二(ヤ):33(-32)
7マートン(神):60(-31)
8坂本 勇人(巨):59(-26)
9新井 貴浩(神):93(-19)
9青木 宣親(ヤ):44(-19)
規定打席に達しなかった選手の中では、やはり小笠原(巨)のダウンが大きく、70点減った。年齢(38歳)とケガ(83試合の出場)の影響も大きいのではないか。

統一球の影響(打撃・本塁打編)

2010年、2011年両年とも規定打席に達した選手のなかで、本塁打が増えた選手は1人のみ
           今年度の本塁打数(増えた本数)
1栗原 健太(広):17本(+2本)
*内川 聖一(ソ):12本(+3本)  (注)パリーグへ移籍したので番外とした。
内川はすべての項目で伸ばした稀な選手。それもパリーグ投手相手に。優勝へのモチベーションがいかに大きいか。MVPまで取ってしまった。

同じく、最も本塁打を減らした10選手
          今年度の本塁打数(減った本数)
1ブラゼル(神):16本(-31本)
2ラミレス(巨):23本(-26本)
3和田 一浩(中):12本(-25本)
4坂本 勇人(巨):16本(-15本)
5鳥谷 敬(神):5本(-14本)
6森野 将彦(中):10本(-12本)
7青木 宣親(ヤ):4本(-10本)
7相川 亮二(ヤ):1本(-10本)
9村田 修一(横):20本(-6本)
10マートン(神):13本(-4本)

ホームラン・バッターだけでなく、鳥谷、青木のようなアベレージ・ヒッターも本塁打を減らした。
ヤクルトの相川は、10本減って1本となった。フェンスが遠く感じただろう。
規定打席に達しなかった選手の中では、やはり小笠原(巨)のダウンが大きく、29本減った。年齢(38歳)とケガ(83試合の出場)の影響も大きいのではないか。

統一球の影響(投手編)

2010年、2011年両年とも規定投球回に達した選手のなかで、防御率を下げた選手は2人
           今年度の防御率(下げた率)
1前田 健太(広):2.46(+0.25)
2東野 峻(巨):3.47(+0.2)

同じく、最も防御率を上げた5選手
          今年度の防御率(上げた率)
1内海 哲也(巨):1.7(-2.68)
2吉見 一起(中):1.65(-1.85)
3久保 裕也(巨):1.17(-1.6)
4山口 鉄也(巨):1.75(-1.3)
5浅尾 拓也(中):0.41(-1.27)

中日の浅尾は、驚異的な防御率0.41で、もう上げようにないレベル。
MVPも当然か!
なぜか、中日と巨人の選手ばかり。
投手の成績を見て感じたのは、2年連続して規定投球回に達した選手が非常に少ない。
野手に比べると、かなり過酷だという印象。

セリーグの打者編、投手編をまとめてみると、統一球は明らかに投手には有利で、打者には不利だと分かった。ただ、気になるのは本塁打が減るだけでなく、打率が下がり過ぎているのはなぜなのか。飛ばないから昨年までは本塁打になっていた飛球が外野フライになって凡退になる以上に打率が下がっている。
変化球が曲がりやすくなったという話もあるし、投手は自信を持って攻められるし、打球スピードが落ちたことも要因だろうが、ほんとうのところははっきりしない。

連用制ってどうなのか            2012.1.21

連用制の導入を目指している公明党と公明党に秋波をおくる民主党。
連用制ってどうなのか。

現在の衆議院議員選挙は、小選挙区比例代表並立制とかいう訳の分からん制度だが、民主党は衆院で定数を「80削減」しようとしている。このまま削減すると、公明党などの小数野党は議席がかなり減ってしまう。
そこで連用制を導入すると、公明党は逆に現在よりも11も議席を増やすことになる。80も定数が減るのにである。連用制だと、小選挙区で議席を取った政党を除外した上で、得票数の多い政党から比例分の議席を割り振っていく。だから、小選挙区は取れないが、割と比例では得票が多い公明党には、非常に有利になる。

私は小手先の改革は良くないと思う。フェアであることが最も重要で、単なる政党得票数に比例した議席配分で良いと思う。だから、ネジレを解消する為に公明党に近づくようなことは止めて、どうどうとやればいい。
ネジレも国民が選択した結果である。ネジレで何も決められないことがイヤであれば、国民は別の選択をするだろう。消費税の導入がダメなのではなく、政治家や官僚が率先して、無駄を削ったり、議員定数や報酬の削減に取り組まないからである。

S&Pがついに格下げ            2012.1.14

ついにS&Pがユーロ9カ国の国債の格付けを下げた。

フランス、オーストリア AAA→AA+
スペイン         AA−→A
イタリア           A→BBB+
ポルトガル      BBB−→BB(投機的)

フランスがついにアメリカに引き続いて、AA+へと降格した。
スペイン、イタリアは2段階の格下げである。
ちなみに日本は昨年1月からAA−である。

格下げの理由は言うまでも無いが、「各国が過去数週間で合意した対策は危機封じ込めには不十分」と、切り捨てられた。 この切り下げにより、ユーロ円相場は一段と円高となり、一時1ユーロ=97円20銭の11年ぶりの円高水準となった。週明けの株式市場へどんな影響が出るか、注目である。

法案成立34%止まり            2011.12.12

12月10日付けの読売新聞によると、
9日に閉会した第179臨時国会で成立した法案の成立率が34%にとどまり、過去20年間で最低となった。
この中で、成立した重要法案は、

・復興財源法
・復興庁設置法
・二重ローン救済法
などの震災関連を除くと、
・改正国民年金法
・2011年度税制改正法
・B型肝炎ウイルス特別措置法

などごくわずかで、元々成立した法案が少ない上に、かなりが震災関連であるから、その他の法案で成立したものは本当に少ない。

成立しなかった法案
・国家公務員給与削減法案
・郵政改革法案

郵政に関しては、改革に逆行する部分もあるので成立しなくて良かったが、国家公務員の給与に関しては、人事院勧告も実施されず、まったく削減されないこととなった。国会議員定数の削減もどうなることやらで、この調子で消費税増税の議論だけが進むのは、まったく国民の理解が得られないだろう。いくつ内閣が倒れてもおかしくない。

一部の法案の内容について簡単に説明をしたい。
改正国民年金法は、2011年度の基礎年金の国庫負担割合を50%に維持するために必要な約2兆5千億円を復興債で調達。
B型肝炎ウイルス特別措置法は、集団予防接種での注射器使い回しでB型肝炎に感染した患者に給付金を支給。
二重ローン救済法は、震災で被災した事業者の二重ローンを軽減するため、再生支援機構を新設し金融機関からローンを買い取る。

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国会TV中継ダイジェスト(決算委員会)   2011.12.8

みなさんは、国会のTV中継を見たことがありますか? でも、平日昼間の放映なので、会社員の人たちは特に見られませんよね。私もそうだったが、見たことが無かった。定年退職した人でも、数時間から丸1日、見てはいられない。だから、ダイジェスト版があればいいかなと思った。けっこう、いろんな議論をしている。

昨日の参院、決算委員会での平成21年度決算の「締めくくり、総括質疑」の内容をまとめる。 なぜか、今頃平成21年度の決算である。

2011年12月7日(水) 参院、決算委員会(委員長−山本順三)
質問者−松野信夫(民)、中川雅治(自)、片山さつき(自)、加藤修一(公)、柴田巧(みんな)、山下芳生(共産)、荒井広幸(立日)、又市征治(民社)

この中で、気になった質疑をまとめると、

松野信夫−ダム・高速道路などの費用便益に関して、過大に損害を見積もったり、例えば青森県にできる道路の効果を東京あたりまで拡げて効果を計算するなど、過大な見積もりをしている。 他には、ダムが壊れた例(熊本・川辺川第一ダム)をあげ、必ずしもダムが治水にならず、逆に災害となる可能性を指摘したことが目に付いた。

中川雅治−尖閣諸島への武力侵害に対しては、自衛権を発動するとの総理答弁が得られ、中国に対して一定のアピールがなされた。あと、国債の大量発行に関して、自民党では国債暴落への対応「Xデ−・プロジェクト」なるものがあって、国債暴落が起きないようにと注文があった。

片山さつき−一川大臣の防衛大臣としての資質に関して、過去において大臣地元の小松基地・50周年行事に大臣が出席しなかったとの指摘に対して、行事そのものが中止になったとの回答を受けての片山氏の態度は酷過ぎた。「出なかった」と申し上げただけとの発言。

加藤修一−原発事故での自主避難者への賠償。
柴田巧−小額随意契約に関しての指摘。
山下芳生−パナソニックにおける工場閉鎖・リストラなどの影響。
荒井広幸−個人向け復興国債が売れているとの状況に関して、復興に協力できるのであれば国民は国債購入に協力してくれる。
又市征治−法人税減税を止めれば、復興財源は直ぐに出てくるとの指摘。
TPPに関する埼玉県選出議員の賛否    2011.12.2

TPPに関する埼玉県選出議員の賛否に関して、 11月21日付の読売新聞・埼玉地域頁によると、 賛成が6人、反対が8人で、無回答を含むそれ以外が10人とはっきりしないアンケート結果となった。

賛成の多くは民主党の議員であったが、小宮山泰子衆議院議員と森岡洋一郎衆議院議員の2人は反対した。彼ら以外の反対の6人の内訳は、自民党の4人全員と共産党などである。 枝野経産相などは無回答であった。

埼玉県の国会議員としては反対の方が多いが、自民党が与党であって民主党が野党であれば、どう転んだかは分からないし、政局にしている部分もあるのではないか。 民主党の小宮山議員は、「農業分野のみならず、多くの点が懸念される」としているが、どんな問題にも懸念は付き物で、懸念があるから反対となると何事も進められなくなり、いつまで経っても政治は「何もしない」ことになってしまう。

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宗教法人の優遇税制を考える         2011.12.1

『日本国 デフォルト』でも取り上げているが、 宗教法人に対する優遇税制は、民主党政権最後?に ぜひ取り組んでもらいたい。

自民党が与党に復帰したら、公明党への配慮から 絶対に出来ないから。 もし、公明党が優遇税制見直しに賛成したら、 私は間違いなく公明党を一生応援します。

こころに悩みをかかえた人が多い複雑な現代社会では、 こうした人を救う宗教の大切さはわかるが、 ほんとにそうであれば、キリスト教の教会のように 質素で小さな施設で充分で、絢爛豪華な建物など 不要であるし、ましてや政治活動やパフォーマンスも 要らない。

宗教活動以外の収益事業にも低減税率が適用される 現在の課税システムは、まったく不可思議である。 欧米では、一般企業と同率で課税される。 減税されないと成り立たないようなら、収益事業を 止めるべきである。

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ドイツ国債の札割れ              2011.11.24

ちょっと目を離しているうちにいろんなことが起きてしまう。
気をつけないと。

ギリシャ問題だったのが、それが一息つくと、 イタリアに飛び火し、ベルルスコーニ首相が辞任を発表、 イタリア国債の利回りが7%台をつけ、ドイツ国債までも札割れとなった。

これは、23日にドイツ連邦銀行が実施した新発10年国債の入札で、 調達予定額(約6200億円)のうち、約6割しか応募がなかった。 最も安全と思われたドイツ国債までもが買いを手控えられ、 必要な資金が調達できなくなる恐れがでてきた。

世界的な株安も進行し、今日の日経225は8165円(149円安) と大幅安となった。今のところ、日本国債と米国債だけは買われているようだが、 いつまで続くか分からない。危険な兆候が世界的に拡がっている。

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日本国債についての序章            2011.11.11

平成22年度一般会計予算は、税収が37兆円に落ち込んだにもかかわらず、歳出総額は92兆円にも達した。その他収入が10兆円あるとは言え、約45兆円を国債などの借金でまかなっている。ほぼ半分が借金だ。

こうした借金の繰り返しを行った結果、国と地方の借金総額は、約1100兆円にも達している。利払いだけでも年間10兆円にもなろうとしている。1秒で31万円、たった1日で270億円もの利息が付く。たった1秒でインド・タタ自動車の「NANO」が1台、たった1日で潜水艦が1隻買えそうだ。1年で365隻も買ってどうするの?

政府はいつまで、こんな状態を放置しておくのか?このまま放置しておくと、10年以内に日本国債のデフォルトが発生し、日本が破綻する。

でも、国民には1400兆円を超える資産があると聞いたことがある。それを使えばいいのでは、と思いますよね。では、あとどれ位借金を増やしてもいいのだろうか?1100兆円もの借金を誰がどうやって返すのか?日本国債がデフォルトし、日本が破綻したらどうなるのか?

電子出版を考えている方、必見です。 電子書籍って電子ファイルなので実体をイメージできませんよね。
だから、実体のあるリアル本を作りたいと思いませんか。
しかし、出版社に頼むと部数にもよりますが100万円以上かかります。 高いですね。
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見本も載せていますので、見本だけでもご覧ください。