日本株投資術

私の株取引は、父が残した遺産の中に株式があったため、しかたがなく始めた。とにかく、株の本を何十冊と読みながら自己流で始めた。ただ、多い時でも1週間に数度、間があくと数か月取引をしないこともあり、デイトレードなんてもってのほかだ。

父の保有する株の中には、けっこう値上がり益の含まれている銘柄もあったが、NTTドコモ(9437)のように最高値付近で購入した後、下げっぱなしの株もあって、こりゃーひどいと思った。塩漬けなのである。

 

私の好む銘柄は、ニトリ(9843)や朝日ネット(3834)といった、自分がよく知った地味目の企業である。けっして、ライブドアやソフトバンク(9984)などの派手な会社は買わない。朝日ネットは自分のプロバイダーだし、ニトリには買い物に行ける。

まずはスクリーニングで絞り込み、ROE自己資本利益率)、株主持分比率といった12項目ほどの、自分で作成した表でチェックを行い、あるレベル以上ないと絶対に買わないというルールを作った。

ただ、なかには新規上場で、チェック表を無視して購入した銘柄もある。次営業日には40万円強ほど値上がりしたので売ってしまったが、数日後には車が買えるほど値上がりしていた。そんな良き時代もあったのである。その企業はその後どうなったか、名前を聞かなくなったのでわからないが。

 

話を元へ戻し、チェック表で晴れて購入可のお墨付きをもらってもすぐには買わない。ポリンジャーバンドという指標を使って、株価がどのレベルにあるかを調べて、「-σ」以下にならないと買わないというルールを作った。株を始めたころは「MACD」という有名な指標を使っていて、これもわかりやすかったが、MACDというのはあくまで株価が過去に動いた結果しか表さない。ポリンジャーバンドという指標もわかりやすく、株価が「-2σ」から「2σ」のどの位置にあるか、確率論で教えてくれる。「-2σ」より安くはなりにくく、もちろん安くなってしまうこともあるが。とにかく損を限定できるのである。あと、2月、5月、8月、10月は、買わない方がいい。とにかく下がる。