個人向け国債

国債の破綻を扱った『日本国 デフォルト』という本を書きながら、国債を購入したことも無いのは、恥ずかしいことと思い、個人向け国債(3年)を購入してみた。近くの郵便局に行き、若い兄ちゃんに「国債を購入したい」と、悪いことでもするかのように小声で頼んだ。お兄ちゃんは、国債よりも定期預金のほうがお勧めのようだった。国債を買うのは、物好きだけなのだろうか。でも、若いのにきっちりと説明はしてくれた。

 

まずは、口座が必要というので口座を作った。残高はゼロでもいい。それから、書類を2枚、アンケート用紙みたいなのを1枚書いて提出した。職業をちゃんと記入しろと指摘されて、怪しげな仕事をしているので自営と書いたが、屋号のような名前が必要だということで、本名で押し通した。だいたい1時間くらいかかったか、こんなに面倒じゃ、買う人もいないだろうなと思った。

 

必要なものは、印鑑と身分証明書(免許証など)だけである。国債の破綻をテーマに本を書くくらいなので、ほんとは怖くて買えないのだが、1万円だけ試しに購入してみた。確かに定期預金のほうがいいかも。面倒くさい。多分、相手も面倒くさいのだろう。銀行で定期預金をすれば、喜ばれるだろうに。