株価が暴落する時
株価が暴落する時を考えてみる。東日本大震災発生時にもプチ暴落があって、2割ほど下げたが、ほぼ4か月で震災前の株価にもうちょっとのところまで戻した。これくらいなら暴落とも言えないので、のぞいて考える。
すぐに思い出すのは2008年9月のリーマン・ショックだが、日経225のチャートを見てみると、2007年2月の最高値(18300円)を記録した後、7月から2008年10月までの長期ダウントレンド中の出来事に過ぎないことがわかる。2008年10月の最安値(6994円)でようやく止まる。リーマンの破たんで、ダウントレンドの最終局面を迎えたわけである。
リーマンの破たんと言うより、サブプライム・ローンなどの証券化商品バブルが破裂したのである。このときの1年数か月の間に、日経225は約6割、値を下げてほとんど元に戻っていないし、バブルが無ければ、もう元には戻らないだろう。
じゃー、この先どうなるか?アメリカは、2013年半ばまで事実上のゼロ金利政策を続けると宣言しているので、その間に別のバブルを仕込む可能性は残る。日本での不動産バブル、米欧での金融バブル、そして次は何のバブルか。金などの資源はすでにバブル化し始めている。他には太陽光発電などの自然エネルギーバブル、温室効果ガスの排出権取引バブルや遺伝子操作バブルなどがあるかも?