山口ゆうこが取り組んできた社会活動(Social Inclusion/Communication Design)の記録。
人口60万人の3%が外国人
日系ブラジル・ペルー人は日本で最多の14、000人が居住
平均居住年数は、10年
「デカセギ」と言われる彼らの多くは派遣会社による間接雇用
労働者の身分はきわめて不安定
健康保険加入者は四分の一
義務教育就学年齢児童の20%、約300人が学校に行っていない
外国人のための保健セミナー
外国人のための無料検診会(9年目)
路上演劇祭
外国人の子供のための演劇ワークショップ
「外国人医療支援団体全国交流会」の開催
「外国人教育支援団体全国交流会」の開催
学校へ行こうよ!シリーズ:
日系高校生による「ミューラル」の作成
学校へ行こうよ!シリーズ:
日系高校生によるビデオ作品 「私のルーツ 私の希望」
「在住外国人おやこの為の高校進学ガイダンス」の開催
大人の受信者の50%が要二次検診。
実際に受信するのは10%にすぎない。
1995年〜2004年外国人の為の無料検診会
市民活動は 自分たちの思いを伝える表現活動だ
アートは、軽やかに楽しく、多様な市民の参加を促す力を持っている
アートは、言葉とは異なる次元で、問題の本質を伝える力を持っている
アートを創造する過程は 優れた対話・相互理解の機会だ
事業のテーマごとに、ふさわしいアートによる表現方法があるはず
アートの力を借りて “こうなったらいいな” という市民の思いを
社会的な力に変えるしくみをつくりたい
お互いの母語・母文化を尊重すること
異質な文化が共存する社会は豊かである
アートは交流・対話のツール
言葉の壁はアートで乗り越えられる
アートはその国の歴史そのもの (=アイデンティティー)
アート活動を通して、相互の理解・尊敬が生まれる
異質な文化の接点から新しい表現活動が生まれる
感動→触発→融合→創造
この活動を契機にアートによるソーシャルインクルージョンを学ぶ
・プレワークショップ
+子供の表現活動;子供のためのワークショップ
+ジェンダーと身体表現;高校生のための演劇ワークショップ
+身体表現のためのワークショップ
+アクロバットと道化
+取材劇よるまちづくり
+紙で作る衣装と仮面
・オフィシーナ・ブラジルによる四部構成の無言劇 (路上上演)
・メキシコ劇団「ギジェルモディアスと仲間たち」とモイセス・ミランダ
・韓国「Arts for living] の参加
・高校演劇部 大学 砂山商店街 一般市民 大学生 の参加
・シンポジウムの開催 : 「路上演劇祭」から学ぶこと
「抑圧されし人々の演劇 :
Theater for the Oppressed People」 一冊を持って来日
路上演劇の主題 :共に生きる社会
「 誕生 死 障害 女性差別 性 」 を 群舞で表現
ブラジルの成熟した思想・文化・表現 に圧倒される
「自己と向き合って、自らの肉体で表現する」ことを始めて体験
表現活動のあたらしい種が 浜松に播かれた
1.祖国での家族との幸せな暮らし
2.日本に来た戸惑いと不安
3.祖国のことを時々懐かしく思い出す
4.言葉の壁に悩む
5.学校でのいじめを克服
6.壁を破り乗り越えてきた私たちの姿と勇気
7.高等学校にたどり着いた喜び
8.学ぶから未来に希望がある
9.後輩たちへ : あきらめないで!
ミューラルで表現された内容(向かって右から左へ)
くつろぎながら自己紹介する高校生たち
仲良くなってミュラーるのポーズの検討を始めた日系高校生
”未来の希望に向かって”
”歌手になりたい”未来の夢を
等身大の姿に表した日系ブラジル人の高校生
サンフランシスコのワークショップで
ミュラールアーティストの指導を受ける高校生たち
帰国報告会で最終案を決めているひとコマ
コミュニティ・ペインティング・デイ
大勢の市民・学生と一緒に作業
完成したミュラル たて11mx2.7m
18枚のコンパネを繋いでいるため持ち運びが可能
国立民族学博物館主催:他民族ニホン在日外国人の暮らし展 出展
(社)日本イベント振興協会
「日本イベント大賞 特別賞:国際交流奨励賞」受賞(2004年)
ミューラルという新しい表現を浜松市民が好意的に受け容れた
事業を通して日系高校生のリーダーが育った
制作をサポートした日本の芸術系高校生が日系高校生の立場を深く理解し、自分の悩みがちっぽけであることを知る。(双方向の対話へ)
ミューラル作成の技法が、浜松の財産として残された。
多文化理解教育に、新しい対話の手法が誕生した。
(小中学校の総合的学習に普及させたい)
多くの市民、市長を始め行政職員、先生達が、日系高校生の存在と彼らの活躍を知る機会になった。
新しいリーダーの活躍で、「全国多文化わかもの交流会」を開催
高校進学ガイダンスの行政との共催
彼らのルーツが日本の歴史そのものであることを知る
彼らのルーツを共有しよう!→ ビデを作品の制作へ繋がる
ミューラル事業でパートナーになった日系高校生の
「私のルーツ 私の希望」 を ビデをアートに作成
静岡大学社会教育専攻の大学生8人が、ビデオアート作成 の技術支援で協力:日本の多文化問題の理解者に
高校生は大学生との交流で、進学に希望を燃やすように
学校へ行こうよ!シリーズ第二弾として、
広報活動に活用:小学校中学校で上映していく予定
何より4人の歩んだ苦難の道と、それを克服してきた強さと明るさに
見る人皆が感動、外国人の問題に目を向けるきっかけになっている。
www.yuko-yamagcti.net