■6月の日記

 ウィルス病(疑い)のバナナ栽培が、ちょっと面白くなってきました。
今年は花も実も諦め、経過観察に没頭しようと思います。

 それというのも掲示板でおなじみのヘモドムルさんが、BBTVについて沖縄県農業試験場に問い合わせて下さった事がきっかけです。そこから周り回って東京農大の院生でFさんという方が興味を持ってくださり、ウィルスの検査をして下さることになったのです。もちろん研究の一環として。
ここでBBTV(バナナバンチートップウィルス)についてのおさらい
・バナナの株を萎縮・枯れ死させる致命的なウィルス病。
・バナナアブラムシがウィルスを媒介し、農機具などに付着した樹液では感染しない。垂直感染(母子感染)が必ずみられる。
・葉脈に沿ってストライプが入り(他の病気でも縞模様が出るが縞が主脈にL字に流れるのが特徴)、同一点から葉が展開するので毛ばたき状の姿になる。

現在のところ日本の本土ではこのBBTVの発生は確認されていないということです。
ウィルスを媒介するバナナアブラムシが本土にはいないからだそうです。
★そこで私の疑問  
<<私のバナナの感染ルートは?>>
仮説A・・・・初代バナナも新入りバナナも、買ってきた時点ですでに感染株であった。
仮説B・・・・バナナアブラムシ以外の媒介虫がいる、もしくは農機具や人の手を介してもウィルスは感染する。
仮説C・・・・実は本土にもバナナアブラムシがいる。

 A説は有力ですが、初代バナナは正常な草姿で背丈もあり、立派に結実までしていました。
昨年購入の新入りバナナも購入時はとてものびのびしていて、なんら異常を感じませんでした。

         証拠写真
B説は最も可能性が低いです。なにしろ感染機序に関してはバナナ生産国で研究し尽くされているはずです。
というわけで私はC説が有力だと思っているのです。
ややこしい話でスイマセン。

ウィルス病検査の結果は間もなく出るようですので、次回7月の栽培日記でお知らせしたいと思います。

◆今月のバナナ
 ■最近の姿


暑かった5月に比べ肌寒い日も多かった6月。
それでもバナナたちはボチボチと葉っぱを増やしつつあります。
中でも子株たち(初代からみれば3代目)の成長はめざましいものがあります。
1号の子はタケノコのようにグングン育ち、親の背を追い抜きそうになってきました。
(タケノコ状の苗を蕉筍と言うそうな)
1号親子、4号の子、3号の子

葉柄のなかった1号2号も正常な姿になっています。
でも背丈は去年より低く、葉の大きさも2/3ないくらいです。
バーコード状の縞は春の頃より薄くなっていますが、全バナナの葉っぱに色むらが見られます。
  葉焼けとは様子が違います

 ■植え替え
今シーズンは植え替えしない予定だったのに、息子がイチローとジローの鉢を転がしてしまいました。
カンカン照りの日だったのであり合わせの土で急いで植え替え。
ついでなので植木鉢もほんの少しだけ大きくしてやりました。

・使った用土
赤玉大粒50%、腐葉土20%、バーミキュライト10%、パーライト10%、鶏糞10%
・添加したもの
くん炭、草木灰、オルトラン、各少量

使い古しの用土から鉢底石を取り除く作業がいつも面倒くさいので、今回は植える際にちょっとひと手間かけてみました。
底の通気と移動の事も考えて、100円均一で買っていた品々も活用してみました。

まず、鉢の底に結紮バンド(100円)でキャスター付き花台(100円)を固定。
 う〜んバッチリ(自画自賛)
鉢底ネット代わりに網戸(1本298円)を切って敷く。
 安上がりで目が細かくて気に入っています
発泡スチロールを砕いて鉢底石代わりに入れる。
 静電気の作用で発泡スチロールのクズが手から離れなくてイライラ〜
その上にさらに網戸を敷いて土留めにする。
 これで分別がイッパツでO.K!
用土をできるだけ丁寧に入れる。
 特に入れ初めが肝心

あとは通常の植え替えと同様にしました。
最後に上層部を赤玉単用で覆って作業完了です。
(我が家は芝があるせいかコガネムシが多いので、有機物は極力表層に出さないようにしています)
後日、大鉢用のキャスター台も作ってみました。
 これで移動が楽々です。
でも我が家の庭は傾斜しているので、転がり防止策が必要です。
(さすがに100円商品、ストッパーまではついてない)
 1号が乗っています。


庭の果樹 見てみます?(click here)
      
おまけ                                     
 奈良のシカ「はよ、煎餅ちょうだいちゅーの!」
7月につづく
2001年4月5月6月7月8月9月10月11月12月
2002年1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11.12月

HOME