今までのひとりごと(98年12月分)
ひとりごとを書き換える度に消すのはもったいないので、残すことにしました。
思ったことをそのまま書いた、まさにひとりごとです。よって、書いたことに責任は持てません。
なお、ひとりごとの更新は不定期です。たまにチェックしてくれるとうれしいです。


12月28日のひとりごと
今月はここに今回を含めて3回しか書いていないのに、もう終わろうとしている。
 
最近は、年末ということもあってテレビはスペシャル番組一色である。
一度見てしまうと2時間とか3時間とか長くなってしまって、あとで、「しまった!あんまりおもんないのに長々と見てもうた!」となってしまうのが嫌やし、あまりみたいと思うものもないので、ほとんど見ていない。
しかし、そんな中で、最近、NHK衛星第1放送でやっている「インターネット 地球法廷」という番組は面白い。毎回、インターネット上のホームページで投げかけたテーマについて、インターネットによる投稿という形で討論を行い、それをまとめたものを放送しているというものだ。
テーマも様々である。
インターネットを利用しているということで、世界中のいろいろな人からの投稿があって非常に興味深い。
問題となっていることの当事者からの投稿が多いというのも特徴だ。
 
そんな討論を見ていて、ある論点について公正な判断をすのは非常に難しいなあと感じた。
たとえば、以前あったテーマで「核と未来 原子力の未来を問う」というもののなかに「原子力発電所の可否」と言うような論点があった。
このテーマについても、可否それぞれの立場から、様々な投稿があった。
しかし、これを見ている自分としては、どこかに「否」の立場であるという予断が入っているのである。
どんなに賛成派からの説得的な話があっても、頭の中では「そうはいっても…」と考えている。
頭の中を真っ白にして聞いていたら、もしかしたら賛成派からの話の方が説得的で実際的であったかも知れないとも思う。
しかし、人間なかなかそれは出来ないのだなあと思った(自分だけかも知れないが)。
 
そういう意味で、予断排除の原則を貫ける裁判官というのは特殊な能力を身につけた人たちだと思う。
もちろん、彼らもそういった予断を持たざるを得ないこともあるだろう。
しかし、訓練によって、それを(極力)排除できるようになっているのである(なっているはずである)。
そうやって、また、「自分は裁判か何は無理かな?」などと受かってもしないのに考えてしまう今日この頃。
 
地球法廷ホームページURL:http://www.nhk.or.jp/forum/
 
※管理人から
 本年は、このHP「がんばれ!司法試験受験生」をご愛顧いただきまことにありがとうございまいた。
 更新間隔が日に日に空いていくにもかかわらず、たくさんの方にご覧頂き、管理人としてはうれしい限りです。
 ご覧頂くみなさまのご要望に添うようなページにしていきたいと思いますので、来年もどうかよろしくお願いいたします。
(12/28)

12月21日のひとりごと
 
昨日を持って、米英によるイラク空爆が終了したと報道があった。
今回の空爆については、アラブ諸国をはじめ批判が多い。
イスラムのラマダンを無視したことがさらにその批判を強めている。
自分も今回の空爆については大いに疑問である。
大量破壊兵器を破壊すると言って、大量破壊兵器以外の何物でもないトマホークなどで攻撃している。
核兵器開発を阻止すると言って、核弾頭搭載可能なトマホークで攻撃する。
さらに、アメリカはついこの間、また臨界核実験をして、自国の核の技術水準は守っている。
クリントン大統領は当然否定するが、昨日議決された弾劾訴追議決を遅らせる意図があったことも否めない。
イギリスもなぜ今回参加したのか疑問が残る。
これでEUでの孤立感が高まるはずだが、それを予想していないとも思えない。
さらに、アメリカが国連を全く無視しているというのも問題が多いと思う。
国連の査察を受け入れさせるのであれば、国連の手続きをふんだ行動をすべきではないのか。
手続き保証を重視する英米の考えとは思えない。
 
そういう米英の態度に対する批判はいろいろなところでなされているのでこれ以上は書かない。
 
そういった米英の態度よりも、日本人として問題だと思うのは自国、日本の対応である。
今回に限って国際社会における日本の対応というのは珍しくすばやかった。
もちろんその内容は「空爆支持」である。
日本が、査察受け入れに関する警告決議に関し、安保理で決議案を提起していたという建前上、この対応は分からないわけではない。
しかし、よその国の攻撃を、関係ない、しかも戦争放棄を明示している国が「支持」するのはどうかと思う。
この件に関して、その後ここまで世界の批判が強まるとは予想していなかったのではないか。
支持表明後、批判が強まってから釈明会見をしていたことがこれを表しているように思える。
一政治家の意見ではなく、日本という国としての意見表明であるからもう少し考えて欲しい。
 
さらに、いつもながら報道の仕方にも問題ありと言いたい。
今回、空爆の初日には号外が出るほどで、新聞もテレビもそろって空爆を特集した。
それは当然ではあると思うが、問題はそれまでである。
この攻撃がある日まで、イラクの査察問題に関する報道をどれだけしていたかというと、これは全くなかったに等しいと言ってもいい。
自分は新聞ではどこより国際面が好きというぐらいのものであるので、小さく載っているイラク問題を何とか発見して読んでいたが、テレビなとは本当に全く報道してこなかった。
なのに、攻撃があったらとたんに号外である。
ちょっとスポーツ新聞かワイドショー的なところがあるように思う。
一般的に、日本人が国際問題に興味を示さないということにも問題はあるのだろうが、それにしても国際問題について報道が少なすぎる。
これでは、憲法の答案で、「前文・98条の規定する国際協調主義により…」など恥ずかしくて書けなくなってしまう。
今回の攻撃が終わってもイラクは査察受け入れを拒否しているからまた何かあるだろう。
それまで、どういった報道がなされるかが見物である。
(12/21)
 

12月16日のひとりごと
 
 昨日(15日)滋賀献穀祭訴訟の控訴審判決があった。
 例によって目的効果基準での判断であったが、愛媛玉串料判決を受けて、県が行った献穀祭は違憲とした。
 しかし、返却請求は認めないという、なんか変なまあ言ってみれば、「裁判所はうまいことやるなぁ」という結果であった。
 ここに判決理由があるので参照を。
 ただし、長いので受験勉強の参考になる部分は少ない(目的効果基準のあてはめ部分ぐらいか)。
 
 何でこんなに長い判決要旨を載せられたのかというと、最近スキャナーを買ってしまったんである。
 自分自身で言い訳すれば、自分に対するごほうび(最近よく「ごほうびに」とか言うCMやってるし)、というかクリスマスプレゼントである。
 論証を読み込んで改良するため、とかいう目的を前面に出して購入したが、実際はバイクの画像などを読みとりたかったからである。
 高いおもちゃである。
 
 最近またここの更新を怠っていた。
 択一の過去問を解いているとついつい時間が過ぎていて、パソコンを立ち上げることさえしない日もあるようになった。
 まあ、特に書くべき事も無いというのもあったが。
 これから年末年始にかけては、いろいろ誘惑が多くなる。
 バイトが無くなるので、たまっていた勉強を、と考えているのだが、どこまで誘惑に耐えられるかが問題である(と言いつつ早速忘年会の予定が入っているが…。)。
(12/16) 
 

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