本当に陸続と製品を出し続けるソニーですが、あのXBシリーズは或る面成功です。成功というのは、ソニーが得意とする新ジャンルを創り上げたことでしょう。ギミック狙いと受け取られそうな分厚い波打つパッドは、若者以外にはとても気はずかしくて街中で着けて歩けるシロモノではありません。それだけに、何のてらいもなく装着している人を見ると、勇気があるなあと感心してしまいます。
この分厚い低反発ウレタンは、製品写真と異なり、実際の装着では相当に潰れてしまいますので、意外なほどに薄べったい形状になります。密閉度は、謳い文句通り抜群でしょう。 次々に新形状で勝負しているアクティブスタイルと称する最近のシリーズの中で、MDR-AS50Gは、カタログで見るのと実際の装着シーンとでは、これほど異なった印象を受ける製品もないのではないでしょうか。高校生では少し若すぎ、社会人一年生ではもう年取りすぎと言った印象の製品です。 つまり、大学生の少しスリムな体格の普通の男のコから、少し思慮が顔に出てきたくらいの年齢の人が対象になっています。メーカーの思惑は知りませんが、この年代だけにならなかなかイケテるデザインです。
でも、ここで気になるのは、こんなにたくさんの商品を開発すると言うことは、それぞれの金型を償却しなければならないわけで、損益分岐点を押し上げる要因でしょう。ソニーの財務体質が弱くなっているのは、ボーズの少品種ラインナップと好一対のラインナップのせいだと私は確信しています。
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