マクセルのヘッドフォンと聞いて、「えっ、そんなのあるの」というのが、一般の反応でしょう。しかも、初っぱなにリリースしたのが、ノイズキャンセリングタイプでも、しかも、ヘッドフォンとヘッドフォンアンプとのシステムでとなると、ちょっと知識がある人でも、思わず「あのマクセルがっ・・・。」となるのも無理からぬ事かも知れません。
ただ、この会社のマニアック度を知っている人達から見れば、飽和状態のヘッドフォン市場に打って出るなら、このくらいの気合いが必要と思うでしょう。カセットテープ製造では、ライバルであるTDKとの熾烈な開発合戦を演じたマクセルです。ノーマルタイプのUD、クロームポジションのXLシリーズで、当時の市場を二分していました。クロームポジション用では、独自の含浸技術を開発し、エピタキシャルと銘打って、市場に投入しました。 如何にも、お堅い日立系列のネーミングですが、やはり同様な技術で「アビリン」という名称を創り上げブランド化したTDKの前に、苦戦を強いられていました。製品のラベルデザインが垢抜けなかったのが、敗因と言われています。
今回のヘッドフォンシステムも、凝りすぎて仰々しすぎてしまい、技術優先の会社そのものが製品作りに出てしまった典型でしたので、製品との善し悪しとは別に、魅力度で若干劣っていたのかも知れません。 でも、あきらめずに、もう少し洗練した製品を投入してください。
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