KLE400を買って10年目の年である。あっという間に10年経ってしまった。 今年は車検を受けなくてはいけない。 寒い冬の間には、ふっと何かを忘れたように陽気が暖かくなるときがある。 この日がそんな暖かい日だったので、ぶらっと走った。 正月の初めてのショットは、紀の川縁の大和街道船着き場跡。 対岸の船戸からここに渡しがあった。 今年はどこか遠くに行きたいと思っているが、さて。
![]() あっという間に10年経ち5回目の車検である。車検は問題もなく一発でクリアした。 車検からの帰りに何となくダートを走りたくなって紀の川河川敷に降りた。 ちょうどいいダートがここにある。 久しぶりに腰を浮かしてのランディングをやった。 車検合格記念に何枚か写真を撮った。 河川敷では男性が一人でラジコンヘリコプターを飛ばしていたが、宙返りなども難なくこなしていた。 かなりの手練れと見た
和歌山の里山の初夏を味わいたかった。ちょうど稲がほどよく伸びた頃である。緑あふれるこの時期の里山は気持ちいい。 ![]() ナビをセットし、走り出したのは1時40分ころであった。町内の県道を抜け、370号線から紀美野町を抜けた。 ナビははじめて通る道を指した。県道19号線であった。 この道がかなりの難物で、狭いところにくねくね曲がっていた。和歌山は山なりの道が多いので、狭くて曲がっている道が多い。 ![]() しかしそれはKLEが得意とする、好きな道ではある。時々車がやってくるので注意しながら走った。 道は下りがなく、どんどん高度を上げた。 小さな棚田がある集落にさしかかったとき、空が一気に暗くなり雨が降ってき、雷まで鳴り出した。 大きな木が道に被さるように垂れ下がっているところがあったので、その下にKLEをいれ、雨をやり過ごすことにした。 雲の切れ間に青空が見えているのに、雲はなかなか動かず、雨は降り続いた。 その間頭上にあった木の実を摘んで食べた。何という木か知らないが実の味はよかった。 ほの甘く、野いちごを大味にしたような味であった。 30分ほどしてやっと小降りになり、走り出した。カメラがぬれてはいけないので、バンダナでカバーした。 ナビはビニールの買い物袋をかぶせた。 ![]() 小雨になったとはいえ、かなりな雨脚で降り続く中を、KLE独特の吹け上がりとトルク感を楽しみながら坂を登り続けた。 やっと峠にさしかかりそこを越えると、今度は下りばかりの道になった。狭さはさほど変わらないが、カーブは幾分小さくなり走りやすくなった。後で地図を見ると遠井という地名であった。峠を越えると紀美野町から有田川町に変わる。 途中県道180号線との分岐があるが、そこを県道19号線に向けて道を左にとり、少し走ると国道480号線にでる。 あらぎ島はそこからすぐである。あらぎ島に行く途中で「道の駅あらぎの里」がある。中も見たかったが雨具を来ていたのでパスした。 同じように濡れて走り込んだバイクが4台ほど駐まっていた。 少し休憩してから、あらぎ島を裏から見たいと思い橋を渡り集落に行き、それとおぼしき道を走ったが、車道は行き止まりになり裏にはいけなかった。吊り橋のようで吊り橋でない人専用の橋を渡り、対岸に行くと半鐘台があり、何となく頼りなさそうな鐘がぶら下がっていた。 あらぎ島にいけないことがわかったので、KLEのところにもどり、展望台に行くことにした。 展望台からきれいに丸くなった棚田を見下ろすと、きれいな緑で気持ちがいい。 あれだけ降っていた雨も上がり、月まで見えていた。田の畦を、最初は雉かなと思っていたが、それより大きくかなり精悍な顔つきをした鳥が、歩いていた。たぶん鷹類かと思うが、200mmの望遠レンズでもきちんと見ることはできなかった。 若い二人連れを、あらぎ島をバックに写真を撮ってあげた。 展望台でしばしコーヒータイムにして帰りに付いたのは、5時30分ころであった。帰りは480号線を西に走り、二川ダム堰堤にある酒屋から右折し、県道180号線を生石高原へ向かい、札立て峠を越えて再び370号線にで、紀美野町を抜けた。 桃山町のガソリンスタンドでガソリンを満タンにし、家に帰りついたのは午後7時であった。 1gあたり23.5km。走った距離は約85km、チョイノリとしてはちょうどいい距離であった。 KLE400は車検が受かったからでもないが、今日もきわめて快調であった。
![]() かつらぎ町だから1時間足らずでついた。ちょうどサイクリングの一団が文蔵の滝の方から下ってきた。聞けば大阪から走って来たという。サイクリングもいいね。 滝を出てから、三国山に向かった。道はくねくねと曲がり狭く、ミッションもずっと低いギアだった。途中神社とお寺があったので立ち寄った。八坂神社と定福寺であった。神社とお寺が並んであった。これが本来の日本の信仰の形だと思う。 定福寺でびっくりしたのは、この寺が西国33カ所札所になり損ねたということで、結構面白い歴史があるのだ。 神社と寺を見て回ってから、近所を散策した。寺にほど近いところに井戸があった。きっと昔は飲み水にも使ったと思われるが、今は野菜などを洗うだけになっている感じで水は飲めそうにもなかった。 こういう水は貴重なのだがこのまま放置するのはもったいない感じがする。 柿がかなり大きくなっていた。そういえばこの辺は柿の産地である。 ![]() 寺のある在所を出て三国山に向かった。道はやはり曲がりくねり、見通しも悪いので気をつけないと対向車が来ると、危ない。 20分ほどで三国山に着いた。885mと看板が上がっていた。このときKLEにの乗り降りに少し違和感があった。 道が行き止まりなので西に引き返し、国道480号線に合流しようと走りかけたが、リアタイヤが振られた。 おかしいと思い駐まって確認すると、リアタイヤの空気がない。パンクである。 タイヤパンドーを持っていたので注入するが、全然タイヤがふくらまなかった。おかしいなとタイヤパンドーの使用期限をみると期限は3年前にすでに切れていた。そのためにガスが十分活性化せずタイヤもリカバリーできなかったのである。 ![]() 仕方なく空気のないまま来た道を下りだした。これが思ったよりうまく走れて、スピードを出さなければ問題なかった。タンデムだったので心配したがビードもしっかりついており、リムにも影響はなかった。少し横ブレしながらでもなんとか走れた。 やはりミシュランシラックの性能がいいからなのか分からないが、ともかく走れたのがありがたかった。坂を下り終わり、国道24号線に入り一番近いDIY店に入りタイヤの修理剤を購入。 よくよくみるとかなり大きな釘が刺さっていた。釘を抜きタイヤ修理剤を注入したが、釘の刺さったまま走ったせいでチューブのダメージが大きかったのか、空気がたまらず全部抜けてしまった。 結局三国山から自宅までの30kmをタンデムでパンクしたまま走り通したことになる。 JAFを呼べば無料で回送できたのにと後で思った。 ともかく、リアタイヤのパンクなら何とか走れることを体験させてくれた60kmのちょいのりだった。
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