バリ島へ…
9/28 5:00に、目覚ましを掛けた。
カーテンでも防ぎきれない緑色の薄明るい部屋の中。電車の音もまだしない。目覚ましがなる前に目を覚ます。
前の日の晩、寝る間際までしていた荷造り。放り出されたSamsoniteのCarry
Bagが、むなしく口を開けている。
いつも「足りないものがあるんじゃないか」と、不安になって旅行の当日までBagの口を締めることができない。
踏ん切りを付けてチャックを閉める。用心のために小さな南京錠を付ける。
8:30ツアーカウンターに滑り込みセーフ。
搭乗手続きを済ませて空港内のATMで予備の現金をおろしてしまうと、する事が無くなってしまった。
気が緩んだら、改めて気が付いた。「お腹減った…。」
時間が迫っていたので、ゲートをくぐって中で何か食べることにした。
…思いっきり失敗。中には免税品店とキヨスクもどきしかなかったのだ。
仕方なく、キヨスクもどきでチーズバーガーと牛乳を買う。
…まずい。コンビニ以下だ。朝に食べ損なった納豆ごはんとおみそ汁のことが悔やまれる。
食べ終えてすぐに飛行機に乗り込んだ。
10:30発、コンチネンタル航空(以下「CO」と表記)962便グアム行き。…グアム行きぃ?
何を隠そう、当日の飛行機に乗り込む寸前まで、トランジットがあるなんて知らなかったのだ。初めてのトランジット。すごく遠くまで行くような気分になって、うきうきする。
約3時間半でグアムに着くという。…いいねぇ。
機内食(ぼそぼそしているチキンと、パン、フルーツ、激甘のスイーツ)を詰め込んで、眠る。
途中何度か気流の悪いところを通過したせいと、子どもを叱る母親の神経質な金切り声で、冷や汗をかいて起きてしまう。
ジェットコースターも相当嫌いだけど、乱気流の中を飛ぶ飛行機はもっと嫌いだ。
なんたってレールがないっていうのが恐ろしい。追い打ちを掛けるようにヒステリックな母親の声。昔、自分が受けてきた母親の叱責を思い出して、手のひらに汗がにじむ。
…やめてくれ。気が遠くなる。引き裂かれた睡眠。
気が付くと、飛行機は着陸態勢に入り始めたところだった。…助かった。
高度が一定しているときは眠ることが出来るのだが、高度が上がったり下がったりし始めると、意識的に耳抜きをしてやらないといけない。どういう訳だか耳だけはデリケートに出来ているらしい。
耳に神経を集中させながら、外の景色を眺める。ジオラマのような安っぽい景色が、作り物のような窓から見える。
無事着陸し、2時間半ほどの小休止を与えられた。
外に出て空気を吸いたかったのだが、トランジットでの滞在なので空港施設から一歩も出ることが出来ない。窓ガラスの向こうには明るい太陽が降り注ぐの南の島。お預けを喰らったままの哀れな飼い犬のような気分だ。
仕方ないので、空港内にあるDFSを見ながら時間を潰すことにした。
NIKEとかCKとか比較的安価な(シャネルやフェラガモ、グッチとかに比べればということだけど)ものを見て回る。しかし、今からお金を使ってしまう事への抵抗感があるから何も買わないぞ!。
…なんて、あれだけ大見得切っていたくせに、何も買わないのが何となく惜しくなって、クリニークでリップグロス(日本では2000円。ここでは$13)を買ってしまった。
Resport-sacのバッグ($25)を買うかどうか悩んだところで、買い物終了。…まぁ、買おうと思えば帰りのトランジットでも買えるわけだから、と、さっくり諦めた。
1時間弱時間が余ったので、ドミノ・ピザでピザを食べる。…ここ(空港内)のドミノは、当然宅配じゃない。しかも、1人前から4人前位の大きさまで選べて、その場で食べる事が出来る。1人前のミックスピザを注文。注文を受けてから焼いてくれた。
出てきたのは、直径18センチくらいのパン生地のピザ。ものすごく分厚い!脂っこい!まるで油で揚げたような始末。味も殆どない。ただ脂っこいだけ。何だかがっかり。無駄にカロリーを摂取してしまった(じゃ、食べなきゃいいのにね。でもつい目の前にあると口に運んじゃうのよね…)。
ぼちぼち搭乗時間に。怪しい日本語のアナウンスに従って搭乗ゲートへ。17:50発CO900便インドネシアバリ島のデンパサール空港行きに乗り込む。
EXIT! / Topic「インドネシア」へ / next→
1.バリ島へ 2.南の島の洗礼 3.インドネシア料理 4.つれづれ
5.ウルワトゥ寺院 6.ケチャック・ダンス 7.レゴン・ダンス
8.続インドネシア料理 9.ジュナンサリ 10.バロン・ダンス
11.デンパサール 12.ブサキ寺院
13.Kafe 14.ヤマモト
15.安物買いの銭失い 16.ティルタ・ウンプル 17.タナ・ロット
18.最終日 19.幕切れ