ー行き着いた先はー
 社会人になって早いもので8年になりました。平成10年の大学卒業から今に至るまで自分の仕事やそれに対する考え方がやっと固まって来て、やりがいのある日々を過ごしています。
 それまでに至るまで当然、色々とありましたが当時の就職活動は「氷河期」と言われていた時代で、親からのプレッシャーもあってなかなか思うように決まりませんでした。結局最後の就職活動の面接となった自動車販売の営業に採用され、9ヶ月という短い期間経験しました。月1台売れた事が何度かありましたが、毎日訪問しても誰もいないし人となかなか思うように話せないなどの原因で成果が出るわけでもなく、上司に色々言われることでむなしさばかりが募って行きました。就職活動の際に自分に可能性のある仕事探しが上手く言っていないのとどんな仕事があるのか調査することの未熟さもあったのではと考え、こういう仕事は向かないと感じ平成11年1月に退職しました。
 その年の4月に霞ヶ関の厚生労働省請負の印刷会社に勤めました。主に労災保険が支給されなかった時の再審査のための資料を作成するのが仕事で、厚労省から渡された資料を印刷し、ページ分け、製本と成果がはっきりと出せて室内での作業だったのでやりがいがあり、職場の人間関係も悪くなく平和な日々を送ることになりました。その時から気持ちに余裕が出て来たのか何か資格を事務に関するもので取得したいと思い、日商簿記3級のテキストを繰り返し読んで問題を解くことを自分の持てる時間のなかでやっていました。それなりに業務をこなし、紙の静電気を取り除く為の裁き方や印刷機の部品の交換を経験して今でもそれを活かしています。しかし2年後平和だった時はすぐに崩れ去ったのです。他の業者に仕事を取られたり、印刷の単価を厚労省により安くされたあげく人件費が払えなくなり倒産となり、何も考えられない日々がありました。3ヶ月前に宣告されていたのでこちらも就職活動にすぐに乗り出せたわけですが、今まで独学で勉強していた簿記を2級、工業簿記と「資格を取りたい」と言う気持ちだけ持ってさらに学んで行き、その成果を確実なものにする為にハローワークの職業訓練を受ける事になり、9月から11月にかけてPCのタッチタイピングや商業簿記・工業簿記を再度勉強して資格を取得しました。しかしそれからの就職活動は不安なものばかりでした。なにせ実務の経験がないというのが問題で「どこか入れたら」という気持ちで活動していました。しかし運良く翌年に介護施設の事務職に収まり、この仕事を今でも続けているきっかけになりました。
 社会福祉法人の会計の積立金という存在や勘定科目に若干の違いがありましたがすんなりと一般企業との会計の差をそんなに感じずに学んで行き、本当に役立ったのは介護保険の請求でした。本来は相談員が行うものだそうですが期限付きの請求作業で介護施設唯一の収入源なのでかなり重要だと感じ、「これは大事な作業」という気持ちで習得したため今後の介護報酬の改定にも対応できました。その施設に2年間勤めてから上司との折り合いが悪く退職し、人間関係で悩んでいた為に就職活動が出来なくなりましたが2005年4月から活動を再び始め今の場所で働いています。今回も介護施設での事務職で、他の業界も考えましたが今まで経験を積んで来たのにその成果が無駄になると思いこれで続けて行こうと考えた結果です。会計だけではなくその年の10月から給与計算・社会保険等の手続きをするようになりました。相談できる上司と運良く出会えたのもこの施設で働ける大きな要素です。
 今の悩みはとしては10月からの給与計算はなんとかやっていますが、年末調整でどうも必要な資料を職員が持って来てもないことがあり何度も連絡する事が多く自分の案内がうまく相手に伝わっていない様に感じている。また扶養控除などこの職印は何処に該当するのか調べたりと・・・。さらにやる事が増えると今までやっている業務の(伝票、介護請求補助を10日ぐらいをめどに)チェックが抜けてしまい粗雑にならざるを得ないという状況にあり、実に自分としては困ってしまいます。さらに介護制度改定で財政が厳しくなる中、無駄な所を探そうにも日常の業務に追われている感じが多く、仕事が中途半端に感じ役目を果たしていないように思い(自分が知らない所でそう言う部分が出てくるので問題も山積みになるかも)、ほんの些細なことでもイライラがつのっている毎日です、気持ちの余裕が少しでもあれば良いのに・・・。また「他にやる事が増えるとどうなるのか」という思いから新しい事を前向きに取り組めない(始めてもしくは経験の浅いものをやる事への不安)のと、仕事の質が落ちるのではないかと日々不安で気持ちが前向きで無いと上手く行かないと思ってしまいます。とにかく毎日仕事していると、日々追われている感覚になり、さらに思いを申し上げると気持ちの余裕が少しでもないと人の業務を手伝えないかもと思っている自分がいます。タイムカードの集計ソフトを導入して少しは効率良くできるかどうかもわからない。しかし給与だけはきちんとしないと・・・、上手く気の抜けない自分を日々見ている今日この頃です。