荒城の月

 ♪~春こぉろぉの〜 花の宴〜♪って。
 滝 廉太郎が荒城の月を作曲するに当たって、モデルにしたと言われている岡城址に行って来ました。

 駐車場(無料)に車を止めると、外は桜吹雪。空の青さと相まって本当に綺麗。
 すっかり「春を愛でる」モードに入ってたのに、車を降りた瞬間に○翼の凱旋車から流れてくるような大音量が降ってきて、一気に気分がしらけてしまった。…いったい何の騒ぎだ?!

 よくよく聞いてみれば『荒城の月』のオールリピート大演奏。
 ダンスの授業(高校の体育授業の一環としてやらされた)を思い出して、背筋が寒ぅぅくなる、私であった。


 300円の入場料を払うと、巻物の形をしたパンフレットをくれた。
 それによると、岡城は文治元年(1185年)緒方三郎惟栄が源頼朝と仲の悪かった、弟:義経を迎える為に築城されたと伝えられている。

 その後、志賀一族→中川一族がここに住むことになったが、明治4年(1971年)の廃藩置県によって、14代・277年間続いた中川氏の統治であったが、彼らが東京に移住することとなり、無人化する。
 明治7年(1974年)、城の建物は大分県による入札・払い下げで、そのすべてが取り壊されてしまった。

 滝廉太郎は、ここ竹田で少年時代(1891〜1893年)を過ごしている。
 だからこそ、荒れ果てた岡城で遊んだときのことをモチーフにしながら、荒城の月を作曲したといわれているのだ。

 …しかし、作詞者の土井晩翠も仙台の青葉城をモデルにしているだとか、会津若松の鶴ヶ島城をモデルにしてるだとか諸説紛々だし、滝廉太郎にしたところで、富山県の富山城をモデルにしたのではないかなどという説もあるし、何が正しいのかというのは故人に聞いてみなければ分からない。

 廉太郎も、ここに腰掛けて桜など眺めたのだろうか…。
 桜の向こうに、白く輝く月が見える。

 加熱する「ウチが本家!」論争をよそに、月と桜に酔いしれた私と智子であった。

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23.あとがき
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