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My Best Movie

遅ればせながらMY BEST MOVIE 1999 and 2000

そういうわけで(どういうわけだ?)、恒例というにはまだまだですが、まったく個人的に選んだ年間ベストです。なお、「私が観た」時点での区分なので、他のベストテンなどで公開日を基準としている場合とは、ずれていることがあります。

それに、言わずもがなですが、私の個人的な趣味で選んでいますので、「そんなはずはない!」ってことはたくさんあろうかと思います。まあ、「ベストテン」を自信をもって断言できるほどたくさんの映画を観ているわけではないので、ただの遊びでございます。ですから、「なんかオマエのつけたの数と矛盾するんだけど」という疑問は却下。


2000年

全42本から

ベスト3はなぜかみんなアメリカ以外から

1. 「風の丘を越えてー西便制(ソピョンジェ)ー」
再映でしかもロードショー公開でないので気が引けるのだが、この年に観た映画ではベスト1はこれしかない。
2. 「オール・アバウト・マイ・マザー」
圧倒的によかった。言葉を失うくらいに。
3. 「あの子を探して」
チャン・イーモウには小品なのかもしれないが、だからこそ完成度が高いという逆説。

ここでアメリカ作品から

4. 「サイダーハウス・ルール」
しみじみとよい。あのマイケル・ケインの院長先生はとくに好きだ。
5. 「アメリカン・ビューティ」
これだけシニカルで、しかもハッピーエンドでないのに、かすかな安堵が漂う余韻の不思議さ。
6. 「マルコヴィッチの穴」
題名通り、興行成績も大穴。ロジック・トラップは複雑だがエンタテインメントとしてもちゃんと楽しめる巧妙さ。
7. 「クッキー・フォーチュン」
ミシシッピー川のどっか小さな支流で釣りしたり泳いだりピクニックしてみたいものだ。映画自体は悪意のこもった皮肉そのものだが。

とにかく好きなので

8. 「グリーンマイル」
どうやら刑務所映画も好きらしい>自分。でも、ネズミは基本的に嫌いだ。
9. 「ビューティフル・ピープル」
作品の出来云々よりも、表現しなければならない必然性とそれにぴったり合った表現形式の出会いなんだと思う。
10. 「ナビィの恋」
これはもう、沖縄が好きでアイルランドが好きでじいさんが好きな私には、はずせない。

BEST ACTOR

リチャード・ファーンズワース「ストレイト・ストーリー」
(亡くなられたファ−ンズワ−ス氏に合掌)

BEST ACTRESS

藤山直美「顔」

BEST MUSIC

「マグノリア」



1999年

全35本から

ベスト

1. 「ラブゴーゴー」
笑える。泣ける。しかもキッチュ。悪趣味でどうしようもない巷の人々の真情。たぶん誰もこの映画をベスト1にしないだろうけど、私の1999年では間違いなくダントツのトップ。
2. 「ウェイクアップ! ネッド」
そりゃ、たしかに私はアイルランドが好きだ。それにしてもこの映画には参った。ココロの急所を鷲掴みされた気分。
3. 「八月のクリスマス」
恋愛映画としてではなく、ごくフツーの生活の愛おしさを描いた作品として。

たぶん、エポックメイキングにしてカルト化必至

4. 「シン・レッド・ライン」
とにかく、邪魔の入らないところで再度、大画面で観たい。。
5. 「マトリックス」
いろんな批判は承知しているが、追随や真似やパロディがたくさん出ることがハナから予想できたのは、やっぱりこの作品が画期的だからだと思う。

変種は大好き

6. 「皆月」
性と暴力。人間のいちばん根っこはこのふたつなのかなあ。あるいは単に、情けない男の話が好きなのかもしれない。
7. 「ガッジョ・ディーロ」
「ロマを描く」というよりも、「ロマになる」映画。
8. 「鮫肌男と桃尻女」
このタイトルだけでほとんどノックアウトされていたかもしれない。

こういうのもけっこう好き

9. 「シンプル・プラン」
人間の「業」なのか? やっぱり私はビリー・ボブ・ソーントンに脱帽。
10. 「ライフ・イズ・ビューティフル」
ロベルト・ベニーニのキャラクターをアカデミー賞授賞式で目撃したせいか、とっても感情移入してしまったのだった。


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Text by (C) Takashi Kaneyama 1999-2001