「Dinosaur」
Directed by Eric Leighton, Ralph Zondag
Cast:D.B.Sweeney, Alfre Woodard, Ossie Davis, Max Casella, Hayden
Panettiere, Samuel E.Wright, Julianna Margulies, Peter Siragusa,
Joan Plowright, Della Reese
★★
ロンドンへ行って、夕方ヒマだったので観てしまった。恐竜も好きなんです、はい。
結論から言えば、いかにもディズニーらしいお子さま向け映画である。なんかキャラクターが平面的で、しかも次の展開が読めるのでストーリーは退屈。
話題のCGについては、冒頭の「卵の旅」で私には必要十分だった。いや、なかなかいいんですよ。ただ、顔や表情はいかにディズニー・アニメであって(それは現在のCGレベルでは当然の演出なのだが)、それが恐竜になっただけ。背景の森や、恐竜の肌あたりが見どころか。
そういうわけで、恐竜オタクにはちょっと欲求不満かも。
001103 「マルコヴィッチの穴」
スパイク・ジョーンズ監督、ジョン・キューザック、キャメロン・ディアス、キャサリン・キーナー、オーソン・ビーン、メアリー・ケイ・プレイス、W.アール・ブラウン、チャーリー・シーン、ジョン・マルコヴィッチ(カメオ出演:ブラッド・ピット、ウィノナ・ライダー)
★★★★☆
原題は"Being John Malkovitch"。日本公開タイトルの方がインパクトがあるかもしれない。
ここで、主人公の職業が「人形使い」であることは非常に示唆的である。15分間だけマルコヴィッチになれるということは、「現代において、ひとりの人格の主人公は誰か?」という問題を提起するからだ。
しかしまあ、そういうムズカシイことを考えずとも、なんか奇妙なオフィスに奇天烈な人々を配し、奇怪なビジネスを始めるあたりの導入から映画に引きずり込まれることは必至。だいたい、キューザックとキャメロン・ディアスの住む部屋もペットだらけで相当ヘンだ。
ラストにしたって、そのシニカルなテイストは切れ味を増すばかり。この作品を分析するのはなかなか楽しそうである。いくつものロジックがあり、いくつものほのめかしがあって、いかにも論文を書きたくなる素材だが、しかしまあそんなことより楽しめばいいんだろうなあ。すみません、クセなんです、リクツこねまわすのが。
001101
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