私はお医者様ではありません、私の経験です、少しでも現在苦しんでおられる方々の参考になればと思います。病院でやっていただける時間は限られています、その三倍から四倍、先生が無理をするなというと思いますがやらなければ立てません、歩けません、私は隠れてやりました。最初の病院では三時間以上、リハビリの専門病院に変わってからは六時間以上やりました。
私の場合脊髄梗塞と診断され、下半身不随です。ベットの上でうつ伏せになります、上半身を使って成るべく自分でやります、家族の方に手伝ってもらい、片足ずつ始めます、足首をもつて、静かに膝を曲げながらお尻のところまで曲げて行きます。反対の足も同じく1日に15分は続けましょう。そのうちに少しでも足に力が入るように成ったら自分一人でやるようにします。ベットが汗でびしょびしょに成るまで何百回でも。
それが出来たら、うつ伏せの状態から両方の手を伸ばし四つん這いになり、片方の足を前に引きながら膝を立てる練習です。最初は力が無く辛いです、少しずつ少しずつ、両方の膝で立てるまで繰り返し繰り返しやらなければ前が見えないのです。汗と涙のあるうちはまだ大丈夫です、まだまだやれますやって下さい、お願いします。
今度は最初にやった運動の繰り返しになりますが、足首に二百グラムの砂袋を巻きます、(運動具店にあります)そして片足ずつお尻につくまで曲げます、繰り返しがんばって、重量を増やし一キログラムまで頑張りましょう。
つづいて四つん這いになり片足ずつ後ろに伸ばす運動をしましょう。伸ばせるように成れば少しでも高く蹴り上げるようにします。腕立て伏せの様に腕を曲げて足を蹴り上げる気持ちで何回も繰り返します。やっているときは辛かったです。少しづつでも出来たときは、よしゃ〜明日もやるぞ!と思ったものです。かならず皆の前で立ってやる、歩いてやると!!
文書で書けば簡単です、曲げるとか伸ばすとか、引きつけるとか上げるとか、医学的には解りませんが、いったん倒れてしまった体を元に戻そうとすることは大変な無理があります、子供が成長するのと訳が違います、外科的に切ったりつないだり出来ればまだ気は楽です、脊髄だからさわれませんといわれりゃ自分が頑張るしかないですね(>_<)。一息ついたら頑張ろうよ!
はい又四つん這いになってください、力が無くて体がぶるぶる震えると思います、でもやめないで、成るべく後ろの方に陣取って、お馬さんのように一歩二歩と前に進みます、ベットの端まで行ったら今度はバックしましょ、この運動を何回も繰り返します、その次はベットを丸く回ります、30分で休み、後30分頑張ろう。
この頃になると、病院の方から、装具を作るようにと業者さんの紹介があると思います、私の場合、両方の足が動かないので、股下からの、長いやつを一足作りました。(脳梗塞などで片麻痺の方は、左右、どちらかです)この時注意しなければ成らない事は、業者さんと、先生を交えて良く相談する事です。後日、転院した、リハビリの専門病院の先生から、この装具は貴方に合っていないと言われました。
足首が、だらりと下がっているのに、長靴のようなゴム底では何の意味もないと、かがとと、靴底をL字の様にして、硬い材質で固定しなければ、つまずいて歩けないと言われました。このような助言は、作ってしまってからでは遅すぎます、費用的にも、リハビリと言う点から見ても、3ヶ月が勝負です、動くか動かないか?上がるか上がらないか?こんな事に気を付けて下さい。
さてリハビリに戻りましょう、今度は、ベットの上で、膝を曲て、上体を立てください、介護される方は、患者さんの後ろに立って、両手を患者さんの胸のところに持っていきます、患者さんはその手をしっかりと握ります。そして静かに右の足を一歩前に出します、この時、患者さんの手に大変力が入ります
。.
介護人は自分の体が前に倒れない様にしっかりと支えてください
。左右何回も繰り返し、介護人の手をきつく握らなくても足が前に出るようになったら、出した足を、右、真中、左とやりましょう、左右、繰り返し、介護人の手がいらなくなるまで続けてください。
介護人の手をもたなくても足が前に出せるようになれば、今度は介護人の手を添えてもらう程度で、膝歩きをします、ベットの上で右回り、左回りを繰り返します。おなじい運動ばかりだと飽きますので、上を向いてベットの上に寝ましょう、両方の足を膝を立ててお尻の近くまで引きます、ゆっくり右に倒します、元に戻します、左に倒します、繰り返し行います。この頃になるとある程度動けるのではないかと言う自信が出ると思います。
だから自分から進んでリハビリが出来るし、汗をかくこと、きつい事など気になら無くなります、次の運動です、ベットに寝たまま両手を広げます、左の足は真っ直ぐ伸ばし、右の足はその上を交差して左に持っていきます、今度はまったく反対の動作を繰り返します。この頃私はいつも口ずさんだ言葉。
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