天下茶屋のおっちゃん(脊髄梗塞)

(脊髄梗塞「前脊髄動脈症候群、後脊髄動脈症候群」)
 

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リハビリT

2001年5月15日から 人目のお客様です。

(平成5年5月2日から平成5年8月10日まで(最初に入院した病院)

 

リハビリは1日でも1時間でも早くやれば早く動けるようになると思います。痛いです、辛いです、しかし生きてる間は動きましょうよ!出来たら働こうよ!!

 

私はお医者様ではありません、私の経験です、少しでも現在苦しんでおられる方々の参考になればと思います。病院でやっていただける時間は限られています、その三倍から四倍、先生が無理をするなというと思いますがやらなければ立てません、歩けません、私は隠れてやりました。最初の病院では三時間以上、リハビリの専門病院に変わってからは六時間以上やりました。

私の場合脊髄梗塞と診断され、下半身不随です。ベットの上でうつ伏せになります、上半身を使って成るべく自分でやります、家族の方に手伝ってもらい、片足ずつ始めます、足首をもつて、静かに膝を曲げながらお尻のところまで曲げて行きます。反対の足も同じく1日に15分は続けましょう。そのうちに少しでも足に力が入るように成ったら自分一人でやるようにします。ベットが汗でびしょびしょに成るまで何百回でも。

それが出来たら、うつ伏せの状態から両方の手を伸ばし四つん這いになり、片方の足を前に引きながら膝を立てる練習です。最初は力が無く辛いです、少しずつ少しずつ、両方の膝で立てるまで繰り返し繰り返しやらなければ前が見えないのです。汗と涙のあるうちはまだ大丈夫です、まだまだやれますやって下さい、お願いします。

今度は最初にやった運動の繰り返しになりますが、足首に二百グラムの砂袋を巻きます、(運動具店にあります)そして片足ずつお尻につくまで曲げます、繰り返しがんばって、重量を増やし一キログラムまで頑張りましょう。

つづいて四つん這いになり片足ずつ後ろに伸ばす運動をしましょう。伸ばせるように成れば少しでも高く蹴り上げるようにします。腕立て伏せの様に腕を曲げて足を蹴り上げる気持ちで何回も繰り返します。やっているときは辛かったです。少しづつでも出来たときは、よしゃ〜明日もやるぞ!と思ったものです。かならず皆の前で立ってやる、歩いてやると!!

文書で書けば簡単です、曲げるとか伸ばすとか、引きつけるとか上げるとか、医学的には解りませんが、いったん倒れてしまった体を元に戻そうとすることは大変な無理があります、子供が成長するのと訳が違います、外科的に切ったりつないだり出来ればまだ気は楽です、脊髄だからさわれませんといわれりゃ自分が頑張るしかないですね(>_<)。一息ついたら頑張ろうよ!

はい又四つん這いになってください、力が無くて体がぶるぶる震えると思います、でもやめないで、成るべく後ろの方に陣取って、お馬さんのように一歩二歩と前に進みます、ベットの端まで行ったら今度はバックしましょ、この運動を何回も繰り返します、その次はベットを丸く回ります、30分で休み、後30分頑張ろう。

この頃になると、病院の方から、装具を作るようにと業者さんの紹介があると思います、私の場合、両方の足が動かないので、股下からの、長いやつを一足作りました。(脳梗塞などで片麻痺の方は、左右、どちらかです)この時注意しなければ成らない事は、業者さんと、先生を交えて良く相談する事です。後日、転院した、リハビリの専門病院の先生から、この装具は貴方に合っていないと言われました。

足首が、だらりと下がっているのに、長靴のようなゴム底では何の意味もないと、かがとと、靴底をL字の様にして、硬い材質で固定しなければ、つまずいて歩けないと言われました。このような助言は、作ってしまってからでは遅すぎます、費用的にも、リハビリと言う点から見ても、3ヶ月が勝負です、動くか動かないか?上がるか上がらないか?こんな事に気を付けて下さい。

さてリハビリに戻りましょう、今度は、ベットの上で、膝を曲て、上体を立てください、介護される方は、患者さんの後ろに立って、両手を患者さんの胸のところに持っていきます、患者さんはその手をしっかりと握ります。そして静かに右の足を一歩前に出します、この時、患者さんの手に大変力が入ります 。.

介護人は自分の体が前に倒れない様にしっかりと支えてください 。左右何回も繰り返し、介護人の手をきつく握らなくても足が前に出るようになったら、出した足を、右、真中、左とやりましょう、左右、繰り返し、介護人の手がいらなくなるまで続けてください。

介護人の手をもたなくても足が前に出せるようになれば、今度は介護人の手を添えてもらう程度で、膝歩きをします、ベットの上で右回り、左回りを繰り返します。おなじい運動ばかりだと飽きますので、上を向いてベットの上に寝ましょう、両方の足を膝を立ててお尻の近くまで引きます、ゆっくり右に倒します、元に戻します、左に倒します、繰り返し行います。この頃になるとある程度動けるのではないかと言う自信が出ると思います。

だから自分から進んでリハビリが出来るし、汗をかくこと、きつい事など気になら無くなります、次の運動です、ベットに寝たまま両手を広げます、左の足は真っ直ぐ伸ばし、右の足はその上を交差して左に持っていきます、今度はまったく反対の動作を繰り返します。この頃私はいつも口ずさんだ言葉。

努力して、努力する、これぞ実に人生なる。
 

さあ〜待ちに待った、装具をつけて立つ練習です。ベットの上で座った格好で両方の足を前に出します、装具をしっかりと取り付けます、特に膝関節が曲がらないようにストッパをかけます、その上に皮製の膝当てをしっかりと固定します、ベットから降りた時膝がぐにゃと曲がらないように気を付けなければ成りません。両方の手には杖を持ちます 。

その杖のさきが鳥の足の様に広がったものにします。倒れて以来、器具はつけているとはいえ、初めて立った時は感激するものです。自分の足で立てた!何回も繰り返し、杖が無くても立っていられる様に成るまで頑張ります。今度は、コの字型の歩行器を使います、歩行器の中えは入らない様に、両方の手で支える程度にします、下を見ないで真っ直ぐ前を見て、ロボットの様に、右、左、と足を前に出します。病棟の廊下を、我が物顔で行ったり来りを繰り返します。

今度は歩行器を使わずに、廊下の壁に向かい、両方の手を開いて壁につきます、そして上体を支えるようにして、足を横に出します、最初は歩幅を小さく出します、少しずつ横歩きします、膝のストッパがかかつているので気おつけましょう、後ろに倒れない様に、器具がついているので重たいですが、足を横に開く練習です。この時介護人は必ず後ろにつくようにします。この運動と歩行器を使った練習を交互に繰り返しましょう。

1週間ほど繰りかしますと、何となく膝のほうに力が入るようになれば、先生と相談して、皮の膝当てをひとつ緩めてみましょう、がくがくする様であれば、膝当てを締めて何日か様子を見ましょう、大丈夫であれば、歩行器を使っての運動と、壁に向かっての運動を繰り返します。膝当てとストッパをいつはずせるか?それは努力次第です。寝ていたのでは動けませんよ!これからまだまだきつくなりますので気合を入れて頑張ろう!

少しは膝に力が入るようになったと思いますので、ストッパと膝当てを一つゆるめます。ベットの手摺りを左手に持ちます、左足を軸足にして、右足を前に出します、このとき介護人は必ず軸足の膝に手を当て下さい、ひざが折れて前にガクット行かないようにします。繰り返しできたら今度は、右の足を後ろに下げてみます。一日に何回するか自分でノルマを作り、それに向かって頑張るのです。ノルマを達成できたなら、同じような動作ですが、右足を振り子のようにして大きく前、後ろと繰り返します。

このとき左の膝には大変負担がかかりますので、介護される方は十分気を付けて下さい。同じ動作ですが、今度は右手で手摺りを持ち、右足を軸足にして、繰り返します。このような運動をして、右の膝も左の膝も崩れないようになれば、両方のストッパをはずします。膝当てはまだ付けておきます。今度は階段でやります、大変きついです、覚悟して下さい。左手で手摺りを持て右足を軸にし左足を一段あげます 。

このとき介護される方は右膝に手を当て前に崩れないようにします。今度は右の手摺りを持って軸足を変えて、同じように繰り返します。これから一段ずつあげていくのです。この運動が一番きつかったように思います。そしてこの運動が後に一番効果があったように思います。私は何遍も前に崩れ、先生から何回となく頑張れのハッパをかけられたことか、!あの苦しみがあったから今こうして曲がりなりにも歩けるのだと思います。

 

今日からは、膝のストッパ-と膝当てを全部はずしてやりましょう。介護なさる方は気を付けましょう。右の足を階段の一段目に持っていきます。左手で手摺をしっかり持ちます、左足は、階段の二段目に持っていきます。介護人は、右足の膝小僧をしっかり押さえ、前に崩れない様にします。階段を右に寄ったり左に寄ったりで、軸足を変えます。反動をつけずに、軸足に全体重をかけて出来れば最高です。それには時間が必要です。

繰り返す事が大事なのです。失った力を取り戻すには、繰り返すしかないのです。力がつけば、もう一段上に行きます。軸足は一段目に置き、持ち上げる足を参段目まで持っていきます。又これの繰り返しです。口で言うほど簡単には行きません、だから繰り返すのです。

階段の運動は本当にきついてす、でもこの運動を時間かけてやらなければならないと思う、これが歩く基本だからです。この基本が十分に出来るようになれば、今度は気を付けながら、手摺りをしっかり持って、階段を一段ずつ昇ってみましょ 。膝が崩れないように気を付けて下さい。私の場合この時点では、右の足がまだまだ弱かったので、階段の左の方の手摺りを持った方が昇りやすかったと思います。

しかしリハビリですから、当然右側の手摺りを持って昇る訓練もしなければ成りません。最初は出来る方からでよいと思います。昇ったら降りなければ成りません、これがまた大変なんです。最初のうちは、両方の手でしっかりと手摺りを持って、降りるようにします。昇るより降りる方が怖いです。

この運動を繰り返し、昇る方も降りる方も片方の手で出来るようになるまでやります。このころから装具の、膝から上の方が要らなくなるので、全部はずします。これで、かなり軽くなるので、付けたりはずしたりが楽になります。

いすに座って立つ訓練をします、まず椅子に座ります、上体を前の方に曲げ両方の手を前で組み床に着くくらい伸ばします。この状態からお尻を持ち上げます。と言ってもそう簡単に持ち上がるものではありません。

介護される方に、お尻を少し持ち上げてもらいます。膝を少しずつ伸ばしうつむいた姿勢になり膝が伸びたところで、腕は伸ばしたままにして上体を起こします。この時よろけたりしますので介護人は十分気を付けて下さい。

完全に立てるまで時間をかけて繰り返します。これまでやってきた運動がどうにか出来るようになれば、後は自分がどれだけ時間をかけてやるかです。方麻痺の人も、私のように下半身不随の人も、基本的には同じだと思います。これからは家族に協力してもらい、今までしてきた運動をどのように組み立てどれくらいの時間にするか、

 

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