天下茶屋のおっちゃん(脊髄梗塞)

(脊髄梗塞「前脊髄動脈症候群、後脊髄動脈症候群」)
 

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リ ハ ビ リ U

2001年8月26日から 人目のお客様です。

8平成5年8月20日から平成6年1月15日まで(リハビリ病院)
*この病院に来てからいつも不安があります。どうしてなんだろう?脊髄梗塞という病気がまだ認知されてないからリハビリの方法も確立されていないのだろうか?こんな方法で果たして回復するのだろうか?毎日毎日考えました。そして一つの結論に達しました。 1日40分はリハの先生が付いて下さるのでこれ以外の時間は自分なりのリハをすることにしよう。
 

*すったもんだと病院にも大変ご迷惑をかけました。自己導尿もなかなかうまくいかず最終的に使い捨ての14frのカーテルが一番あっているのでこれにしなさいと言われこれに決めました。この時点で装具は膝から上は両方ともはずしました。

廊下に出て手すりにつかまり少し歩いてみるのですが?え〜〜自分は健康な時どんな風に歩いていたのかどうしても思い出せません。息子に「お前歩く時どうして歩いてる」と聞くと息子は二三歩歩いてみて「足を互い違いに出す」「馬鹿者足そろえて歩けるか!」息子「そんなこと考えた事ないわ」そうですよね!でも自分は杖をづいていても歩きずらいのです。

*今日は朝のうちにリハが終わったのでお昼からは外の道路を歩いて見ることにした。病院のすぐそばに小さな川が流れている。今日はあそこまで行ってみよう。両方の手に杖を持って何とか行ける距離だと思っていたのだが?これが廊下を手すりにつかまって歩くのとは全然感じが違う。道路と言うのはこんなにごつごつしてたかな?歩道はこんなに段差があったんだな!歩くというより足を引きずっているのです。これは大変だ !

帰る距離も計算に入れとかないとと戻れなくなってしまう。そんなことを思いながらやっと川の近くまでたどり着きました。(玄関から50メートルぐらいと思うけど汗だくです)前を見るとかなり登り勾配がきついです。駄目だ今日はこれで帰ろう。一休みして大きな石に座り足を前に出すと両方の足が小刻みに震えている。膝から下は装具を付けているので膝から上の方を一生懸命マッサージしてみたら少し落ち着いてきた。

*今度は必ずあの橋を渡ってみよう。健康な時ならば何でもないであろう堤防の勾配である。それが険しい山のように見えます。若い頃に白山登山の経験があります。♪〜「越中で立山、加賀では白山、駿河の富士山三国一だよ!」民謡に歌われている様に大変美しい山です。しかし今現在堤防を前にして恐れをなしているのです。

あの登山のときはどのようにして足腰に力を入れて登ったのだろうか?思い出せないのです。人間というマシーンは、生まれてから6年ぐらいで五体の運動機能すべてを学習しながら完成して、小学1年生の運動会には、全校生徒が走ることが出来るのです。凄いことです。それが一旦停電ではなく病気をすると、所々リセットされてしまいます。あわてて回復機能アイコンをクリックしますが、フリーズ(@_@;)やはり伝い歩きから学習のやりなをしです。

今日は一日リハも無く、フリーです。なんとなく外に出てみると暖かあくいい日和です。杖を持って病院の裏の道の方に回って見ました。なんとこちらの橋は道も広く、なだらかなスロープ状態です。これなら渡る事が出来るかもしれない!行ってみよう!でも車が通るので怖いものが有ります。

もたもたしているとまた(お宅の患者さん外でうろうろしてますよ)住宅街ですので子供が怖がるそうです。やっと中ほどを過ぎ下りに差し掛かります。登ってきたより下りのほうが怖いです。やっとの思いで降りてきました。小さな交差点に出ました。

交差点をわたった右の角に小さな公園があります。ベンチに座って汗を拭きながらこんな所まできてしまった帰りも大変だと思いながら公園の緑が気持ちがいい外の空気は美味しいなんて思っていました。ガヤガヤ~〜ワ〜ワ〜30人ほどの子供達がパンツ一つで公園になだれ込んできました。

驚きました!私の目は子供たちの裸で公園を走り回る姿を見てすごい発見をしたのです。(子供の裸を見て興奮したのではないです)どの子もどの子も歩くとき、走るとき、膝を曲げながら足を出しているのです。私のようにすり足で膝を曲げないで足を出すから歩きずらいのです。それなら私に出来るのだろうか?早速試してみました。

出来ないのです。膝を曲げようとすると、ふにゃりと膝が曲がって前に転んでしまいます。だから反射的に曲げようとしないのです。大発見です。これを回復させるには、膝の筋肉の強化スクワットしかないと思い公園の端のほうに鉄棒があります。

それに目をつけました。一番低い方の鉄棒を握り恐る恐る膝を少し曲げてみます。怖くて深く曲げることは出来ませんが、鉄棒につかまっていれば大丈夫です。時間も忘れて夢中でした。おちんちんの辺りが変な感じです。あらら!おしっこが漏れている!早く帰らないと!あせるあせる。導尿するのを忘れていました。

 

病院のリハが終わったので、三箇所見つけたうちのひとつ、この公園はこの間来たときに、公園の端にトイレを建築しているのを見ていました。楽しみにしていたのです。巾着袋に、ヒビテンに浸したカット綿、カテーテルの入った鞘、ヒビテン液の入ったビン、これさえあれば大丈夫です。中をのぞいてみると、身障者用のトイレも出来ています。まるで私のために作ってくださったようです。嬉しくなりました。


早速砂場で、四つんばいになり膝で歩く練習を始めたのですが、最初挨拶をして、こんにちわと返していただいたので、承認を得てと思ったのですが、そそくさと子供さんを抱いて帰ってしまいました。御免なさい。自分のことしか考えず。すぐに隣の野球場の方のセンターあたりのフェンス際に移動し四つんばいになりはって歩く練習を始めました。

後ろのほうでバタバタと走る足音、子供がボールを追っかけてきたのです。おっちゃん!なに探してんの?探したろうか?有り難う、おっちゃん物探してるのとちがうねん!はって歩く稽古してんねん、邪魔になるか?おっちゃん”どっか悪いんか?邪魔にならへんで、皆に言うとくわ!有り難う。

この公園は鉄棒もある、ジャングルシム、鉄パイプのドームもある。いろんなリハをするのにもってこいです。 入り口にはお地蔵さんがあります。信心事をしている訳ではないのですが、今の自分の身の上からして、両手を合わせて、必ず歩けるようにお願いしますと念じてしまいました。以後この公園に入るときは、手を合わせてはいるのがその日の始まりになりました。

*一番低い鉄棒からはじめます。鉄棒を両手でしっかり握り、両方の足を少し曲げる事からです。深く曲げるとフニャリと崩れます、力が付くまで少しずつはじめます。これを20分、次は、ジャングルジムに摑まり一段目まで足を上げる訓練です。片足ずつ、いつになったら登れるものやら!

2005/10/01
12年ぶりに公園でリハをしていた3つの公園に行ってきました。公園は綺麗に整備されかなり様子が変わっていました。あの何段階かの鉄棒はなくなっています。砂場には柵ができ、野球場も綺麗に整備されて、外野の鉄柵の所の砂場はなくなったいました。下のスライドで写真を選んでみてください。

 

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初めて外で四つん這いではう練習をしました。

私が決めていた第一公園、ここへ来たとき二人連れのお母さんがこの砂場で子供さんを遊ばせていました。

すみません!私もここではう稽古して良いですか?「はいどうぞ」でもそそくさとお帰りに成ってしまいました。

お二人のお母さん、子供さん御免なさい。

 

 

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