乗馬・・・それは、ロマンだ。
絶対乗馬! これは日本にいたときから決めていた。
昨日、買い物をしている時に予約をした。しかし、皆さん、気をつけましょう。
「これは意地悪だ!」って言う目にあった。
乗馬は、乗馬するところと受付するところが異なり、町中で予約する。その予約する店は普通にお土産屋さんの中にあり、初め私達は気づかなかった。お店の商品を見て、店を出た後に気づいて、再びお店に入って、受け付けるコーナーを見つけた。
そこには誰もいなく、見渡すと、床に円になって座って、店員の女の子たちが商品を詰めていた。「すみませーん。」と声を掛けたら、女の子たちはお互いに顔を見合わせて、さっき店に来ていた客じゃんみたいに、私達を見、そのうちの一人が「チッ」とか、嫌な顔をして立ち上がり応対した。
バンクーバーでも、ビクトリアでも良い人ばかりだったのに、なんて、嫌な応対だと思いながら、午前に予約を入れて貰い、ノートに書き込むだけの彼女に、「では、その時間に乗馬乗り場へ行けば良いんだね?」って聞いて「そうよ。」と無愛想に返事を貰った。
さて、ウキウキ気分で、集合場所へ時間通りに行くと、なんと、そんな予約はされていないと言われてしまった。お店の方に再確認してもらっても同じ返事。なんてことだ。それに見てみると、他の人はなにやら予約チケットのようなものを持っていた。
「なんでー! 意地悪されたんじゃない? 私達!」と叫ぶ。なんて事だ。ここまで、うまく楽しい旅行が出来たのに。町からここまで20分は歩くので、結構手間を掛けてここまで来たのに、乗れないのは困る。次の予約はいつ空いているか聞くと、午後2時だと言われた。なんとか、当日の予約が取れた。しかし、怒りでブーブー言いながら、町へトボトボ歩く。予約チケットが貰えるのが本当なのか分からないけれども、きちんと予約確認チケットはあるのか聞こう。
さて、また町に戻り、時間つぶしにお昼を食べることになった。
こんどは、ギリシャ料理「BALKAN」。店員さんが来て、日本語で注文を聞く。メニューも日本語だ。この店員さん、面白いことに、日本語で話すときは声が裏がえり、やさしい言い方。英語で話すときは、男っぽく渋く低い声で応対する。お客さんによって話し方が違うのであった。
さて、また乗馬する場所に戻って、今度は何事もなく手続きを済ませられた。最初に馬の名前や歩く順番を教わった。馬が勝手に歩くから大丈夫と説明され私達3人と日本人新婚カップル2人、案内人の女性一人の6人チームで出発。
積もっていた雪もなく、しかし、濡れたゆるい土の道を行くことになった。確かに馬が勝手に自分たちの順番を決め始め、自然と馬の苦手な人は案内人の近くへ、やんちゃで元気のある馬は、後ろへ自分勝手なペースでついていく。
恐いーと大声でいう女性軍を前にし、不安だーとぶつぶつ言う男性にも先を譲ってたら、最後尾を管理することになった。私は北海道で乗馬を一度体験しているので、余裕のよっちゃんだ〜ウキウキ。馬を少しは操れるので、どこかで馬を止めてみんなの写真をとってやろうと思っていた。
ぬかっている道を行ったので、馬がすべるすべる、前にいた先輩の馬がすべって「うぎゃー」と一度叫ぶぐらいで、何事もなくのんびり進む。そんな中、野生の狐も見た。カップルの男性は「あれは狼だ!」と言い張ったが、どう見ても狐だ。
みんなでオオカミのハズがない〜!!と叫んだが、「俺の記憶の中ではあれはオオカミなんだ!」と勝手に狐をオオカミに差し替えた。
2時間はベストタイムだ。1時間コースでは物足りなく、3時間コースではお尻が痛いだろう。なんかやっとバンフの自然に触れた気分だった。景色は素晴らしく、途中で通ったボー川に沿った道は素晴らしかった。サイクリングする人を見かけたが、こりゃサイクリングはここでは必須だなと思った。ボー側に沿ってサイクリングコースらしきものがある。車のない人は、サイクリングがオススメのようだ。
ほらっ、こんな景色。
ともかく、乗馬は良い。 何があろうと乗馬はロマンなのだ。
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