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* 旅行記 ビクトリア5日目 *


奇跡ばかりのラッキーデイ!?
■ビクトリアでホエールウォッチング
97.09.29


今日は、朝の散歩で公園とは逆の方向、埠頭へ行くことにしました。
海に長く突き出ている その埠頭はこれまた良い景色。カメラを持ってくれば良かった。また、明日ここへ来ようと思いました。見上げると、カモメが多く飛び、鳥の飛ぶ様が好きな私は、目の前を飛ぶ鳥をジーと見つめては、また歩き出すことを繰り返していました。


この埠頭です。何ともいえない青緑白色(?)が出てないのが残念

そこへ、後ろから、やはり散歩中の老人が追いつき、鳥を眺めている私の脇を通る時「おはよう。君も鳥のように飛べそうに見えるよ。」と言って、抜き去っていきました。ホント、飛べたら楽しいのにと、心に思いながら、また飽きもせず鳥の姿を眺めながら、歩きました。すると、埠頭の折り返し地点で、さっき話しかけてきた老人が、戻ってきました。

さっそく、現地の人に、ここの景色がどんなに素敵か伝えなければ! と「ここは、美しくて素晴らしいところですね。」と話しかけました。最初、話しかけられたことに驚いた老人は、ニッコリ笑って「ああ、そうだよ。ここは、どこよりも美しいところさ。」と答えてくれました。

彼の名はジョン。何でも、ビクトリアに40年間住んでいて、20年前にリタイアされたそうです。何故、ビクトリアに来たのかなど、答えたり色々話しました。そんな、二人の出会いに2つの偶然が続き起こりました。

楽しく話しているとジョンが、この湾でもクジラが見れるんだよと海を指しました。へえ、クジラが・・と海を見つめると、突然ジョンが「えっ・・あれ! ほら、ホントに居たよ!」と後ろから私の両腕を掴んで、その方向を教えてくれる。息を潜めてジッと水面を二人で見つめた。「ちょっと待って、もう少しすれば息継ぎで姿を現すから。・・・・ほら! そこ!」すると、確かに大きい黒い背中と背びれが、すぐ近くの水面から出てきました。「すごいねえ。 奇跡だよ。」とジョンが笑顔全開で笑う。もちろんクジラではなくイルカぐらいの大きさだったような。

でも本当に見られるんだーと盛り上がった。埠頭には、散歩する人と釣りを楽しむ人もいました。ジョンは、彼らはサーモンを釣ろうとして居るんだと教えてくれた。釣り糸をずっと垂らすのではなく、投げては糸を手繰り寄せ、また投げるといった釣りの仕方でした。「調子はどうだい?」と気さくに話しかけると「まあまあだ。」と返ってきた。そこへ、隣の人が「掛かった!」と釣った大きな魚を高々と抱えあげた。「サーモンか?」とジョンが聞くと「ああ!」と誇らしげに答える。すると、ジョンが振り返って「君は、すごく運が良い。クジラをみて、サーモンが釣れるのまで見たじゃないか。1日に、こんなに見れたのはすごいよ。」

朝の散歩だけで、たくさんの「楽しい出来事」に出会いました。ジョンと話しこむうちに、時間を忘れ、9時の朝食に間に合わなくなっていました。戻らないといけないと伝えると「そうか。」と言って、B&Bまで一緒に歩いて送ってくれました。帰り道、「ときどき頭の白いイーグル(鷲)も飛ぶから、鳥に注意して歩きなさい。足下は気にしなくて良いよ。私が注意して見ているから、安心して空に注意していなさい。」と言って、私の前一歩進んで、歩き出したジョン。 なんて素敵なおじいさん。

ジョンと別れて、遅れて朝食の席につこうとしたら、まだ用意がされていなかった。良かったと、さっそく、コーヒーと紅茶の用意を手伝いながら、ジムの揺れる背中に、朝の報告をする。今日の朝食は、卵と牛乳を浸したパンを焼いたものに、メープルシロップを掛けて食べる。

今日こそ、BCミュージアムに行くぞと思っていたら、クジラウォッチングに行くことに決定。暖かい格好に準備を整え、観光案内所の真下にある事務所へ、予約を申し込む。次回は1時からで、しかもお客さんが9人揃わなければ、中止だからと言われた。時間つぶしに町中を散策。するとカナディアン航空の事務所を見つけ、そのままリコンファームを済ませて、電話でリコンファームという危機を何とか逃れました。(笑)

昼食を取らず、事務所へ再び出向くと、係りの女性が「98%みれますから!」と誇らしげに言いながら、赤いスーツがぶら下がる部屋まで連れていってくれました。それにしても、ここで自分がいかに日本人体型なのか、思い知らされました。それぞれの身長に合わせて、スーツを渡されるのですが、私の足下はダブダブ。腰に来るはずのベルトが、その下に・・・。見かねた係りの女性が足下を折り曲げてくれ、これで大丈夫!と背中を押されて外へ。


ほら、ぶかぶか。

赤いスーツを着た、アストロノーツ。事務所から出てくる私たちを、宇宙船に乗り込む気分にさせてくれます。個人旅行情報のページにある写真のように、最初は中国人と私たちだけで、ガイドの人が、同じ国から来たのか?と質問しているのを聞いて、彼らが「いいや。僕らは中国人だ。彼らは・・」とそこへ「私たちは、日本じーん!」と大きく手を上げた。そこへ、すかさず「だから、これはアジアンボートなのさ。」と中国人のおじさんが答えた。「その通りだ。」と、ガイドの人と感心してうなずいた。

後から遅れて、学生らしき3人がスーツを着ずにやってきた、事務所に寄らずに直接きてしまったようだ。ガイドの人が、無線で事務所に3人分スーツを用意するように言ってから、彼らに事務所へ行くように指示する。彼らが着替えを半分に戻ってきて、ようやく、1時出発組のボートが出発した。

ボートは湾内をゆっくり進みました。が、湾を抜けたかなと思った途端、ものすごい勢いでスピードを増して行きました。「ほえー!」と叫ぶ。今回のカナダ旅行で、私はコンタクトレンズを新しく作りましたが、目を開けていられるスピードではありません。「うそー!」とコンタクトレンズが、ズレないように目を細め状態にする。これでもかーというスピードで、この赤いスーツを着させられた意味を知る。防寒具なしには寒くてやってられない。

まっすぐ普通に顔をあげられなくて、横を向いて景色を堪能する。ぐんぐん進むボートは、ときどき海面を蹴って、バウンドする。ジェットコースター並みの迫力です。そういえば、カタリナが、ボートがバウンドする様子を、ジェスチャーで教えてくれたけど、これかーと妙に感心する。途中、あざらしを見たりしながら、まだ着かないのかなーと約40分、風にもまれていると、入り江近いところに、小さい船が集まっていました。ここかなと思うと同時に、目の前にたくさんのシャチが・・・。もう、ここからはただ、「キャー!」と「すごーい!」の連続。



どこをみても、シャチ。興奮する私たち。船の下を通られたときには、息を潜める。ここで、みんなの性格が表に出てしまう。ともかく、シャチの方へ寄ろうとする人たちに、「ええー!? そんなに片方に寄ったら転覆するー」と心の中で叫ぶ私。みんなの寄る方と逆へ立つ。おかげで、どのシャチも人の頭越し。「おいっ!ガイド! ちょっとは注意せんか!」とキッと睨むと、これまたガイドがカメラ片手にフィーバーしている。「すげー! すげーよ! 信じられない! これはすげー!」と叫びながらパシャパシャ撮る始末。目が点状態。おおーい、ガイドさんや、自分の仕事はどこへやったー?と言った感じでした。 しかも、カメラ持参だったのか〜。



ガイドさんが我を忘れるほどの、シャチの群でした。もうこれは一生の思い出に残ります。事務所の女性が言った98%も嘘じゃなかった。しかし次の組は、入り江を抜けたシャチを、100%見れないだろうと言うことも確実。見れるか見れないかは、本当に運次第です。運と言えば、私たちが騒いでいる間に、バンクーバーからのフェリーが通りました。何度かボーと汽笛を鳴らし、まるでクジラが前方にいますよーと言っているようでした。そして、案の定、デッキに人々がワラワラ出てくる出てくる・・・・。運の良い方は、見れます。



大満足の中、また猛スピードで戻るボートに一瞬、あざらしが水面から顔を出したの見る以外は、暮れて青と淡い緑が周りを覆い始めた景色を眺めました。港へ戻ると、音楽が奏でられていて、思わず赤いダボダボスーツのまま、ダンス歩き。するとウキウキモードをみた観光客が「クジラ見れたのか?」と聞いてきたので、「YES! すごーいオルカの群を見たよー。」と答えました。

事務所の前にはカフェレストランがありますが、戻る途中、そこに昨日のブッチャート・ガーデンを一緒に楽しんだ彼女がいました。「おおー、また会ったねー。」と挨拶して、着替えたら一緒に何か飲もうと約束した。心は一杯でも、昼食を抜かしたことに気づく。さて、ここでお薦めメニューです。この観光案内所の真下にあるこのカフェでは、人の頭ほどの大きい金魚鉢にマルガリータを入れた、ビックサイズのカクテルがあります。私たち女性4人で飲んで、ちょうどの量です。ストロベリー味がおいしかったです。

夕方から夜に掛けて、ずっと話しながら議事堂のネオンが点く瞬間を見ました。

ちなみに、ずっとカフェで座っていた私たちは、私たちの後に乗った次回組を迎える事になる。椅子に座りながら、彼らの様子をみて、ああ、やはり見れなかったんだな。と分かりました。がしかし、意地悪にも「見れたー?」なんて聞いてしまう私って・・・。






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