ともかく移動手段のない私たちは、町から行けるところを検討。
今日は、サルファー・マウンテンのゴンドラと近くにあるという温泉へ行く予定。
温泉の為に水着を持ってきているのだ。
朝から空は曇っていた。寒いので、ガイドにはサルファー・マウンテンへ歩いて行けると書いてあるが、バスで行くことにする。バス停は、橋の手前にあった。どんなバスが来るのかワクワクして待っていると、リムロックホテル行きのマイクロバスが来た。
ホテル行きのバスに乗るのか〜と乗り込む。
乗り込むとき、お金を支払うものは何も無かった。後払いらしい。ハローって挨拶して、前の席に座る。すると、バスの運転手が日本語で話し掛けきた。「楽しんでますか?どちらかへ行かれました?」BANFFって、そんなに日本人が来るところなのか?色々と運転手から情報を仕入れた。何処何処の店にはめずらしいワインのゼリーやジャムが売っているとか、ワインはこれが一番おいしいから、この銘柄がオススメ!とか。
降りるとき、バス代を聞くと、どうやらリムロックホテル専用のバスらしく、バス代はチップとして籠の中に入れるらしい。じゃ、タダでも良いのか?そんなことを考えてはいけない。いろんな情報を仕入れたし、チップ(運賃)は払いましょう。
リムロックホテルではなく、サルファーマウンテンに行くことを知った運転手は、今日は曇っててまったく見えませんよ。と言ったが、それは、ゴンドラに乗る前から上が雲に覆われているので分かる。しかし、乗った。そして、案の定何も見えなかった・・・。ただ、寒いだけ。展望台には軽く食べられるレストランがあり、その中で、ボーと雲を眺めて過ごした。
サルファーマウンテンというところは、「あっ、雲が切れた。チビっとね。ラッキー」と言って喜ぶような、みみっちく観光するところではない!それは、また後日の話だが、本当は壮大な景色が見れるのだ。当たり前だが、雲で覆われていたら、ゴンドラに乗ってはいけない。
スパ(温泉)の方は、ゴンドラからすぐのところにある。周りは雪で積もっているが、このスパは暖かく、気持ちが良かった。スパはプールみたくなっていて、外の景色を堪能できる。外は確かに寒いが、スパに入ればすぐ暖かくなる。時間がある人は入った方が良い。
しかし、結構人肌的な温かさ。温水プールなみの温度。日本の温泉って感じではなかった。
温泉には、オプションの特別コースがいくつかあり、それは予約制(その場でOK)。スパの受付デスクを通り越して、それらしきドアを開けて入ると、女性が受け付けてくれた。中はマッサージ室に通じるのだろう廊下が続いていた。私達は、アロマテラピーコースを選択。言われた時間まで温泉につかって、その後良い香りのものを塗られ、タオルで全身包まれ横たわる。他にマッサージも含まれるコースもあるらしい。個人旅行では、ゆっくり出来る。やはり、ツアーでなくて幸せ。
さて今日はカナダでは8日だけど、日本では9日。私の誕生日だ。
自分からお祝いの電話をするのも変だけれど、祖母に電話を入れてみる。おめでとうの言葉を催促する電話と共に「今カナダだよー」って報告するのだ。しかし、耳が遠い祖母には聞こえたのだろうか。後ろで一言一言大声で通訳(笑)をする叔母の声が聞こえる。受信の電話の音量が最大になっているので後ろに立つ人にも聞こえるのだ。「おばあちゃん、喜んでるよー」そうか、喜んでくれているのか、良かった。96歳の自慢の祖母だった。
実家にも電話。こんなに長く家を離れたことがないのだ。簡単に楽しんでいることを伝え、無事バンフにいることを報告。明日は誕生日、カナダで誕生日を迎えられるのは嬉しい。
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