Original Ogre Battle Tarot
 
WATER ELEMENT
CUPS
 
  CUPS 〔杯〕
 
  ◆人魚ポルキュス
 
  ■作成者名   砂上かづきさん
  ■作成者サイト momokan.info
 
  ■作者コメント
     カップのタロットの持つ希望や豊かさをイメージして描きました。
     描き終わった後に調べたのですが、カップのカードには儚い希望や
     夢想といった意味もあるそうです。
     ポルキュスを選んで頂いて、ぴったりだったな〜と思いました。

愚者〕 〔魔術師〕 〔女教皇〕 〔女帝〕 〔皇帝〕 〔法王〕 〔恋人たち〕 〔戦車
〕 〔隠者〕 〔運命の輪〕 〔正義〕 〔吊し人〕 〔死神〕 〔節制〕 〔悪魔
〕 〔〕 〔〕 〔太陽〕 〔審判〕 〔世界〕 〔魔法の杖〕 〔〕 〔〕 〔五芒星
 
正位置と逆位置 〔ウェイト版より The Rider Waite Talot Deck〕
このアルカナのテーマは、あふれ出る泉のような愛です。
正位置では、それを得ることと、それによりもたらされる喜びを表し、逆位置は、それが得られない状況と、それが得られない不幸を表します。
 
 
●正位置のキーワード
  豊かさ、恋愛、愛、喜び、満足、肥沃、富、家族、家庭、自由、希望、大きな歓び、アイデアの形成、
  愛の形成、新しいスタート、啓示、啓発、閃き、創造的な活動の開始
 
 
●逆位置のキーワード
  偽りの愛、一方通行の愛、変更、不安定な気持ち、進展しない恋愛、偽りの愛に満ちた家
 

タロットの解説 〔ウェイト版より The Rider Waite Tarot Deck〕
愛は水で象徴されます。
この地で最も大きな水の集まりは海です。
高く噴き上げる公園の噴水、清らかなせせらぎ、浜辺に戯れる波、こんこんと湧き出る泉、森に囲まれた湖、とうとうと流れる大河、そして広大な青い海。
水にも様々な形態があるように、愛にも様々な形態があります。しかし、その本質は一つです。
水は全てのものを分け隔てなく潤し、豊かに緑を生い茂らせ、憩いの場所を作り出します。愛も同じです。
深い森の中の白鳥の湖、あるいは南の海に浮かぶ至福の島々。
それらは愛に囲まれた生活の象徴です。
これらのイメージに表されている至福の味わいこそ、水の力の根源なのですから。
水のアルカナは、生命の泉を象徴します。
これは、大アルカナの説明のところでも出てきたものです。
生命の母である女帝が法王の頼みに応じて、コスモスの中に湧き出させたものなのです。
伝説では、生命の水は、ほのかな光を発すると言われています。 
 
光と闇の神話 〔古代ペルシア神話より〕
「水は愛を示すんでしょう。これは私も知っています。」
マリアは身を乗り出して言った。
「その通りだよ、マリア。あなたは良く知っているようだから、今度はあなたがみんなに話しておくれ。」
 
マリアは一生懸命に説明を始めた。
「愛はあらゆるものを満たします。それはちょうど清らかな水が様々な形の入れ物を満たすのに似ています。受け入れる物の形がどんなに違っても、その形に合わせて、いっぱいに満たしてくれます。」
「その通りだよ、マリア。理想が人を理想へ駆り立てるのに対し、愛は満たしてくれるんだ。人は、火に対して献身し、水つまり愛によって報われるんだ。」
 
ザラシュストラが他の弟子達に尋ねた。
「みんながどういうイメージを思い浮かべるのか、聞いてみることにしよう。」
「深い森の中でこんこんと湧き出る泉を思い浮かべます。」と宿屋の少女が答えた。
「とうとうと流れる大河を思い浮かべます。」と弟子の一人が答えた。
「乾いた大地に恵みをもたらす雨を思い浮かべます。」と別の弟子が答えた。
「私は、穏やかな広い海を思い浮かべますね。」と宿屋の女将が言った。
彼女は、みんなに熱いお茶を配っていた。
「愛のイメージは何と豊かなのでしょう。」
そうマリアが言った。
 
ザラシュストラは、豊かな声で笑った。
「人間の魂は聖杯で象徴されるんだ。そして、今みんなが色々なイメージで語ってくれた水が愛を象徴するんだ。聖杯には実に様々な形がある。大きいもの、小さいもの、細長いもの、広く浅いもの、ガラスのもの、黄金製のもの、陶器のもの。それは、まるで人間の魂のようだ。実に様々な個性がある。しかし水つまり愛は自在に形を変えて、あらゆる聖杯をそれ自身で満たしてくれる。マリア、正にあなたの言う通りだ。素晴らしい例えだったよ。」
 
そう言ってから、ザラシュストラはマリアに尋ねた。
「では、誰の愛が最も豊かな愛だろうか?」
 
マリアはちょっと考えてから答えた。
マリアは悪戯っぽく、微笑んでいた。
「母の愛と私が答えると思われましたか? ザラシュストラ。いいえ、違います。それは主の愛です。」
「その通りだ、マリア。神の水は、この太陽の光に例えてもいいだろう。主の愛はとうとうと大河のように天上から地上へと流れてくる。あの方こそ、あらゆる愛の源泉なのだよ。」
「『讃えあれ、主。万有の主宰者! 慈悲深く、慈悲あまねくお方よ!』という主を讃える言葉を唱える時には、今のことを思い出したいものだね。」

 
 
 
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