Original Ogre Battle Tarot
 
FIRE ELEMENT
WANDS
 
  WANDS 〔魔法の杖〕
 
  ◆暗黒騎士オズマ&暗黒騎士オズ
 
  ■作成者名   うつる(エーコ)さん
  ■作成者サイト UTSURU MANIACS
 
  ■作者コメント
     火の象徴、魔法の杖と言うことで彼等、グラシャス姉弟を
     描いてみました。
     劇中、己に確固たる信念を持って邁進していった彼らに「火」がとても
     似合うと思いまして、静かに滾っている彼らの内に秘める炎を
     描きたかったのですが………(汗)

愚者〕 〔魔術師〕 〔女教皇〕 〔女帝〕 〔皇帝〕 〔法王〕 〔恋人たち〕 〔戦車
〕 〔隠者〕 〔運命の輪〕 〔正義〕 〔吊し人〕 〔死神〕 〔節制〕 〔悪魔
〕 〔〕 〔〕 〔太陽〕 〔審判〕 〔世界〕 〔魔法の杖〕 〔〕 〔〕 〔五芒星
 
正位置と逆位置 〔ウェイト版より The Rider Waite Talot Deck〕
このアルカナのテーマは、スタートです。
正位置は、正にことが始まろうとする状況や創造がもたらす良い可能性を表し、逆位置は、ことの終わりあるいは破壊がもたらす悪い結果を表します。
 
 
●正位置のキーワード
  創造、誕生、出発、幸福、権威、発明、発見、始まり、芽生え、創業、計画の成功的発進、
  事業の発展、人生への確信
 
 
●逆位置のキーワード
  敗北、下落、破滅、地獄、迫害、トラブル、不満、衰退、短気、イライラする、あやふやな恋、
  おぼつかない恋愛
 

タロットの解説 〔ウェイト版より The Rider Waite Tarot Deck〕
火は宇宙ロゴスそのものの象徴です。
宇宙ロゴスとは、主のヴィジョンのことです。
このことは、大アルカナの「皇帝」のところで説明しました。
火は全ての始まりであると共に、コスモクラトールの願いとするところでもあるのです。
そういう意味を込めて、この火のことをマギは、バハラームの火(ミトラ教の聖火のこと)と呼びます。
燃え上がるかがり火、冬の暖炉の暖かい火、嵐の海を照らす灯台の灯、巡礼者達がかかげる心に沁みるような、たいまつの火。
これら全ての火の根源の力がバハラームの火なのです。
自然の中だけでなく、人の心の中にも、必ず火が燃えています。
あなたが灯す火はどのような火でしょうか。
もし、それが怒りの火、憎しみの炎、嫉妬の炎であるならば、それが明るい希望の火、勝利の火、愛の炎に変わることを祈りましょう。
そして、その火が明日の力となることを願いましょう。
あなたの心の中の火がより高く、いっそう明るく燃え上がり、あなたの理想がいつまでも、あなたの灯台の灯となるよう、コスモクラトールは見守っています。
そして天使を遣わすのです。
 
光と闇の神話 〔古代ペルシア神話より〕
旅の宿屋で、ザラシュストラは暖炉の火を囲んで、弟子達と食後の一時を過ごしていた。
外は静かだった。空気が大変澄んでいたので、少し冷えてきていた。
夜空には星が瞬いていた。
宿屋の中では、食事の後片付けが終わって、女将とその娘がザラシュストラを囲む一団に加わったころだった。
 
弟子の一人にマリアという女性がいた。
彼女がタロットについての質問をしていた。
「四元素には、火、水、風、そして地があります。どうして、タロットの小アルカナでは、火は杖、水は聖杯、風は剣で、地は金貨で表されるのですか。」
 
ザラシュストラはじっと暖炉の炎を見つめて彼女の言葉を聞いていた。
彼は彼女が言い終わると、彼女の方に向きを変えて答えた。
「あなたの言うように、四元素には火水風地がある。そして、火は杖で、水は聖杯で、風は剣で、地は金貨で表される。これは、古代ギリシアの哲学者アリストテレスの説に由来するのだ。アリストテレス自身は、単に『熱い』、『湿った』、『乾いた』、『冷たい』としか呼んでいないんだが、彼はこれらが全ての物の元となると考えたんだ。小アルカナの象徴は、それをカルデアのマギ達が発展させたものなんだ。」
 
「さて、マリア、その理由だが、火から順番に説明して行くことにしよう。」
「火は理想を表しているんだ。理想はそれに触れるものを感化して、理想のために燃焼させてしまう性質があるのだ。ちょうど炎が燃え移るのと同じだ。炎は燃えながら上昇するだろう? それは熱せられた空気が軽くなるからだ。同じように、理想も人間の魂を上昇させるのだ。」
 
「火は、実に面白い性質を持っている。激しく燃え上がる炎を想像してごらん。火はあらゆるものを燃え上がらせる。大きな火はまるで大きな社会運動のようだ。それに対して、穏やかに燃える火は、人の心を暖める。それはちょうど、希望の灯のようだ。闇の中のランプの灯や、冬の暖炉の火などがそうだ。これらは冷え切った人の心を暖めてくれる。」
 
こう言って、ザラシュストラは暖炉の中に木切れを足した。
「理想というのものは、人の魂を神の国へと上昇させる力を持っているんだ。いつの時代にも、理想の火は人々を建設と創造へと導いてきた。こういう火の力をカルデアのマギたちは、王が持つ杖で象徴するのが良いと考えたんだ。王の持つ杖は指導力の象徴だからさ。優れた王は剣で人々を脅かして支配しはしないだろう、マリア。」
「人々に親しまれ、愛される人でなければだめなのでしょう?」とマリアが言った。
 
ザラシュストラはそれを聞いて、微笑んで言った。
「もちろん、あなたの言うことは重要だ。しかし、優れた王は人々から親しまれて愛されるだけではだめなんだ。凡庸では指導者にはなれない。王たる者は建設の理想を示して、理想の力で人々を結集させて行かなくてはいけないんだ。それが指導者というものなのさ。皇帝のアルカナを思い出してごらん。」

 
 
 
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