Original Ogre Battle Tarot
 
VII
THE CHARIOT
 
  VII THE CHARIOT 〔戦車〕
 
  ◆羅稜王マグナス
 
  ■作成者名   ばたかっぷさん
  ■作成者サイト 箱庭
 
  ■作者コメント
     直感で選んだ「チャリオット=マグナス」ですが、タロットの意味を
     詳しく知り、まさに彼にぴったりのカードであった事を実感しました。
     悩み多き羅稜王。その若さ、力強さ、未来への希望などをすこしでも
     表現できたら
     ……と自分なりに努めてみました。

愚者〕 〔魔術師〕 〔女教皇〕 〔女帝〕 〔皇帝〕 〔法王〕 〔恋人たち〕 〔戦車
〕 〔隠者〕 〔運命の輪〕 〔正義〕 〔吊し人〕 〔死神〕 〔節制〕 〔悪魔
〕 〔〕 〔〕 〔太陽〕 〔審判〕 〔世界〕 〔魔法の杖〕 〔〕 〔〕 〔五芒星
 
正位置と逆位置 〔ウェイト版より The Rider Waite Talot Deck〕
このアルカナのテーマは、征服です。
このアルカナは、なんとか事態をコントロールしようとする様子を表しています。
正位置では、それに成功しつつある様子が暗示され、逆位置には、その格闘が今後も続くことが暗示されています。
 
 
●正位置のキーワード
  困難の克服、征服、勝利、奮闘、意志、野望を成し遂げる、自己反省、再評価、見直し、
  感情的決断、あれかこれか、混乱した事態
 
 
●逆位置のキーワード
  コントロールが利かない状態、暴走、スキャンダル、事故、失敗、逃避、早合点、悪戦苦闘、
  足踏み状態、故障
 

タロットの解説 〔ウェイト版より The Rider Waite Tarot Deck〕
若い男が鎧を着て、王冠をかむり、手には王杖を持って、二頭立ての馬車に乗っています。
彼は力があり、自信に満ちているように見えます。
このカードは7番目で、彼は「女帝」と「皇帝」から生まれた子供(人間)であり、彼は「恋人たち」で示される神聖な選択決定を正しく行うことによってのみ、救済されるという運命を定められた存在なのです。
成長とは、単に体が大きくなることではありません。
個性を完成させること、つまり魂が成長し、立派な花を咲かせることが成長なのです。
成長は救済にとって不可欠な過程です。
個性の完成によって、光は純化されるからです。地上に生まれた人間は、人生の中で奮闘し、努力することで光を純化させるのです。
戦車は、人生が実は光の天使達と闇の悪魔達の戦いの場であることを象徴しているのです。彼の馬車を引く二頭のスフィンクスのうち、白い方は光の導きと正しい意志を表し、黒いスフィンクスは悪魔の誘惑と、彼の欲望を表しています。
スフィンクスは、「運命の神秘は誰にも分からない」ということの象徴ですから、この戦いの勝敗がどうなるかは、分からないということを暗示しています。
彼の着ている鎧は、彼の仮面(ペルソナ)を表しています。
ペルソナとは、人間が他人に見せる顔のことです。彼は表向きには、力強く見えますが、内面には激しい葛藤があるのです。そのことを鎧が象徴しています。
背景に描かれている町は、社会の象徴です。
町は色々な人間的なことを意味しています。
7は目に見える七大天体(太陽、月、水星、金星、火星、木星、土星)を意味します。アストロロジーでは、目に見える七大天体のうち、太陽、月、水星、金星、火星は個人生活を司り、木星と土星は社会生活を司り、目に見えない天王星、海王星、冥王星は無意識を司るとされています。
これらが、彼の運命に影響を与えることが、戦車の天井の覆いに星が描かれていることが暗示しています。
 
光と闇の神話 〔古代ペルシア神話より〕
赤ん坊はすくすくと成長し、やがて立派な若者に成長していった。
しかし、彼は魔術師のことも幻の中での不思議な体験のことも忘れたままで、記憶を取り戻すことはなかった。
若者は現実の生活の中にどっぷりとつかって、天使や悪魔のことなど幼稚なおとぎ話にすぎないと割り切るようになっていた。
時々、魔術師のことを思い出したが、深く考えることはなかった。
 
霊界では、立派な若者に転生した旅人の魂を巡って、闇の軍団の悪魔と、光の天使達とが戦っていた。
悪魔は黒いスフィンクスに姿を変え、彼の魂を邪な思いや欲望へと導き、魂の中に闇を混入し、彼が次に生まれてくる時には、さらに闇の領域に近い世界に生まれてくるように、あらゆる策を施した。
光の天使は、白いスフィンクスに姿を変え、彼の魂を愛や善へと導き、彼の光が純化され、光の国へ帰還出来るよう、あらゆる策を施した。
 
それぞれが若者の魂を必死で自分の方へ引っ張ろうとしていた。
このため、若者の魂には、激しい葛藤が生まれた。
ある時は欲望や悪への誘惑に圧倒され、ある時には愛や善が満ち溢れた。
若者の魂は、こうして激しく揺さぶられたために、時々自分がバラバラになるような気がした。

 
 
 
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