Original Ogre Battle Tarot
 
THE FOOL
 
  0 THE FOOL 〔愚者〕
 
  ◆カボチャのゴブ+モンスター色々
 
  ■作成者名   斉藤コーキさん
  ■作成者サイト 1/4 KING !
 
  ■作者コメント
     FOOL...まぁ、描いた本人が一番の愚者であるのがよ〜くわかる
     デキになっちゃいましたね、Sorryみんな。
     も〜、ちまちましちゃって 何がなんだか...って感じ<痛>
     だけどほんと、オウガってば 描いてて楽しいから、描き込み
     過ぎちゃうんですよねぇ、ダメじゃん愚者コーキ!
     ま・さ・に・「逆位置」って感じッ<笑>
     でもでも楽しかったです、オウガサイコーッ!!!
     ガブッと わんわん、うまうまカボチャ〜♪にゃははは。
     (コメント内容も FOOLモード120%!<ニヤリ>)

愚者〕 〔魔術師〕 〔女教皇〕 〔女帝〕 〔皇帝〕 〔法王〕 〔恋人たち〕 〔戦車
〕 〔隠者〕 〔運命の輪〕 〔正義〕 〔吊し人〕 〔死神〕 〔節制〕 〔悪魔
〕 〔〕 〔〕 〔太陽〕 〔審判〕 〔世界〕 〔魔法の杖〕 〔〕 〔〕 〔五芒星
 
正位置と逆位置 〔ウェイト版より The Rider Waite Talot Deck〕
このアルカナのテーマは、無知の知、利口者の愚かさです。
このアルカナは正位置が良い意味を表します。
このアルカナは、現状がもはや自分の成長や目的に役に立たなくなったという予感を表しています。
正位置では、その予感に基づく直感的な行動が成功に繋がることを意味し、逆位置はそれが失敗に繋がることを意味します。
 
 
●正位置のキーワード
  信念、希望、信頼、充足。高次元のアイデア、より明るい明日の可能性、選択、個人的努力、
  運命への宇宙のエネルギーの流入
 
 
●逆位置のキーワード
  思考、間違った道を行く、軽率な恋、不安定、気まぐれ、独りよがり、根拠のない自信、無謀な冒険、
  遍歴、無職、風まかせ、協調性がない
 

タロットの解説 〔ウェイト版より The Rider Waite Tarot Deck〕
一人の若者が崖から空中に一歩足を踏み出そうとしています。若者は天を見上げているために、自分が崖から一歩踏み出そうとしているのに気付いていません。
犬は後ろから警告を発しています。犬は若者を止めようとしているのでしょうか、それとも自分もついて行きたいと言っているのでしょうか?
この構図には二つの意味があります。一つは文字通りの愚か者という意味で、もう一つは精神的な目覚めを経験して、新しい道へ一歩踏み出そうとしている者という意味です。
禅の僧侶の言葉に「梯子を登っただけでは不充分で、空中に一歩足を踏み出さねばならない」というのがあります。
この話の真意は、こういうことです。
つまり梯子はお経にあたるもので、いくら読んでも悟りには至らないという意味なのです。それはちょうど梯子をてっぺんまで登っても空を飛べないのと同じことと言えるでしょう。
この例え話は、若い修行者に「悟りとは"知る"ことではなく、"なる"ことである」と教えているのです。梯子から空中へ一歩踏み出すという行為は、まさにこの"知る"から"なる"への転換を意味していると言えましょう。
この"知る"から"なる"への転換には勇気と信念がいります。
勇気がなければ、百万冊の経典を読んでも、それは紙屑にすぎません。
本当に悟るには、お経を信じ、勇気を持って空中に足を踏み出さねばなりません。
この愚者の絵は、禅の例え話の西洋版と言えましょう。
若者が崖から一歩踏み出そうとするこの構図は、この禅の梯子に相当しています。犬は現状への愛着や周囲の人々の善意を象徴しています。
これは決断をひるませる感情とも、足元を見なさいという警告とも解釈出来ます。
崖から一歩踏み出す若者は真理をつかむかもしれません。しかし何も知らない世間の人々は愚かな行為だと思うことでしょう。
そして、この絵に描かれている犬のように善意から彼を止めようとするでしょう。
当人にとっては重要な意味を持った決断なのですが、人生においての突然の進路変更は周囲の人々には理解出来ないことなのです。
世間の人々は「たくさん知っている人」を賢者と言い、「知識は少なくとも信念を持つ者」を愚者と呼ぶようです。しかし真実はその逆だと、このカードは諭しているのです。
 
光と闇の神話 〔古代ペルシア神話より〕
若者は放浪の旅をしていた。彼は気ままにさすらっていた。
もうかなり長くこういう生活を続けていた。
 
家を離れた理由については、あまり考えたくはなかった。
それよりも今は、この気楽さから来る解放感を楽しみたかった。
生活費にはそれほど不安がなかった。
旅先の村や町で、それなりの仕事を見つけることは簡単だったからだ。
 
若者は特に内向的というわけではなかった。個性とか性格とか特技についてはどうかと言うと、それは人によって評価が分かれた。
他人の目というものは、こんなものだろう。どういう学校に行ったのか、商人なのか騎士見習いなのかも、よく分からない。
 
今、彼は過去を持たないことを楽しんでいた。
若者は昔、こう言って激怒したことがある。
「俺の過去を知れば、俺を知ったことになるのか! あんた達は、俺のことを理解すると口では言いながら、俺に聞くのは、俺がどこの出身か、何をしてきたかということばかりだ。誰一人、俺が本当は何がしたいのか、どんな夢を持っているのかを聞こうとする奴はいないじゃないか。俺の過去をほじくれば、俺が何を夢見ているかが分かるとでも言うのか! 過去が俺には苦々しい重荷かもしれないということが、お前には分からないのか!」
 
若者は、そろそろ別の町に移ろうかと考えていた。雪が降る北の町、海岸の港町、大都会、山に囲まれた町、南の町、古い城下町、静かで落ち着いた古都…
宿屋の地図を眺めながらあれこれ迷っていた。
遠い外国の見知らぬ町のことも考えた。

 
 
 
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