What's New & Diary


9月25日

 土曜日の晩、日本中サッカーで釘付けの中、アナラー氏、いけだ氏、コント45氏、そして私の知り合いの知り合い(笑)と7人集まって酒を飲む。そして、サッカーが負けた頃にカラオケ・ボックスに入って時を過ごす。

 その宴の後、アナラー氏にウチに来て貰い、最近集めた7インチや元からあるLP、CDについて色々査定して貰う(笑)。「『USブラック・ディスク・ガイド』(ブラック・ミュージック・レビュー増刊)に載ってる写真付きのLPは一時期殆ど持っていた」とおっしゃるだけあり、ノーザンだけでなくソウル全般に関して恐ろしく詳しいのには恐れいりましたが、それにも増して国内アーティストのCDの価格についても詳しいのには更に驚きました。理由はプレミアの付いている盤を安くゲットして、売る為。らしい、、どうやら、、(汗)。ソウル・フラワー・ボックスが万単位に値段が跳ね上がっているとは、思いもよりませんでしたよ。

 そして、一夜明けて高橋尚子のゴールするところを一緒にみたりしたのでした。

 きょう、日本ソフト・ボール・チームは豪州に勝って決勝に進出しましたが、彼女達の頑張りに目から熱いものが込み上げてくる中、豪州の最後のバッターの美形振りに心奪われる自分の煩悩に呆れ果てたり。




9月24日

 随分と更新サボっておりますが、掲示板にも書いたように、このサボっていた間に、何故か大風邪をひいてしまい、全く体調が最低でした。それにしてもここ何年か体調を崩すことが多くなってきましたが(今回ほどひどいのは無かったですが)、やはり年齢から来るものなのでしょうか。「老い」がこ、恐い、、。

 そんな中、先週、ケブ・ダージマーク”ブッチ”ドブソンのDJプレイを聴きに、六本木のレイバックへ行って参りました。前回、来日した時も覗きはしたのですが平日だったこともあり、1時間くらいで退散したので、今回は何がなんでも最後迄聴こうと思い、実際最後迄聴いていましたが、いや、やっぱり凄かった。ケブのディープ・ファンクもよかったけど、今回初体験のブッチのかけるノーザンのレコードには心底痺れました。モダーン・ソウルもかけていたけど、私的な好みで言えばやはりノーザンにグッとくるものが。

 会場は普通のカフェなのですが、満杯状態で立っているだけで汗がダラダラと流れ落ちる有り様。耐えられなくなって、会場の外に出てアナラー氏と立ち話していると、隣によい感じで歳を重ねている、という形容が相応しい短パンはいたおっさんが佇んでいました。そしたらアナラー氏「あ、あれ鈴木啓志さん、挨拶しといたら?」とのお言葉。
 えっ?! って、ソウルに関してはこの鈴木啓志氏の書かれている文章を参考にして、ここ10年聴き進めて来た訳で、そんな私にとっては雲の上の人が隣に! 「書かれているのを手がかりに聴き進めてきました、、」などと上手く口が回らない中、なんとか言葉にして挨拶。いやあホント驚きました。そして嬉しかった!




9月4日

 今日、日刊スポーツにJRAが行ったアンケート「20世紀の名馬」のファン投票の結果が掲載されてました。1位がナリタブライアン。って90年代のベストじゃないの?と思わず目を疑ってしまいました。高校生の頃から競馬を「見る」のは好きで、大きなレース(グレード制になるかならかいかの頃)はテレビで見続けていますけど、そのたった15年の間でも、ミスターシービー、シンボリルドルフ、ミホシンザン、トウカイテイオー、メジロマックイーンほかもっと凄いと思わせる馬はいたような。少なくともシンボリルドルフが6位ってことはないだろうし、もっと昔に走っていたトウショウボーイ、テンポイント、シンザン、セントライト、など私はリアル世代じゃないけど実績のある馬もいるし。結局、それらの馬を全てみていて比べることの出来る人はいない、ってことでしょうね。こういうアンケートは投票した人の年代別にも公表して欲しいと思った次第。

 私がリアルタイムで観て来た中ではやっぱりシンボリルドルフ。一度根本の駆るギャロップダイナに秋の天皇賞で負けたことあったけど、あれは岡部が最後追わなかっただけだし。全てのレース、観ていて負ける気配が全くなかったです。あとはトウカイテイオーかな。ジャパンカップでの復活は痺れました。好きな馬だとイナリワン。小さいけど形も顔も格好よかったし、(小島太の時はダメだったが)武豊に替わると好位差しで完璧だったし、柴田政に乗り替わってからの差し脚も鋭かった。89年に東京競馬場で観た毎日王冠でのオグリキャップとの叩き合い(負けちゃったけど)は今でも目に焼き付いていますし、思い出すと心臓がドキドキします。そういやあミルジョージ産駒って最近見かけませんねえ。

 しかし、突然何書いてるんだ、あたしゃ。




8月30日

 
最近、悲しいことだらけ。

 日刊スポーツ読んでいたら、悲しい訃報記事(悲しくない訃報記事ってあるのか?)を見つけてしまいました。なんと、ジャック・ニッチェが心不全の為、亡くなってしまったそうです。63才。このホーム・ページ初めて、ダスティ・スプリングフィールド、カーティス・メイフィールドなど、私のリスナーズ・ライフに影響を与えた人達が次々とこの世を去って逝く。

 その訃報記事の彼の肩書きは「米作曲家」となっていました。「愛と青春の旅立ち」や映画「カッコーの巣の上で」の業績が世間的には輝かしいものなのでしょう。私のような60、70年代のポップスをよく聴いている人間にとっては、常に時代の真ん中(スペクター・サウンド、ローリング・ストーンズ、ほかポップス全般)にいたアレンジャーとして気になる存在で、彼の名前がクレジットに載っていたから買ったレコードというのも少なからずありましたし、これからも増えていくと思います。合掌。




8月21日

 夏休みも終わって久々に会社に行くと、怠けていたカラダには堪えます。
 なんとか帰って来て、アナログ盤聴くのも面倒だなあと思いながら、ふと

Steve Mancha/Detroit Soul Man-The Best Of Steve Mancha (ConnoisseurCollection/VSOP CD 287)

 をCDプレイヤーのトレイに載せて聴き始めたのですが、イイ、もうスッとはまってしまいました。疲れを取り除き、明日への活力を与えて呉れる、そんなサウンドに溢れています。あ、これ、70年代には100プルーフのリード・ヴォーカルで活躍したスティーヴ・マンチャの100プルーフ以前のソロ時代のシングル集(未発表曲含)。60年代デトロイト・ノーザンのエッセンスが私のようなビギナーにもお気楽に楽しめるお特盤だと思います。特に'Need To Be Needed'が気に入ってリピートしっぱなし。人の心をわし掴みにするようなヴォーカルがイイのは当然として、バックのピアノ、ストリングス、控えめなリズムなどが合わさったサウンドはソウルフルでありながらエレガントでシミるシミる。飛躍し過ぎかもしれませんが、ソフト・ロックの雄=キースのセカンド・アルバムに通じるものがあると思ったりもします。




8月20日

 汚染地帯の発掘活動を更新。サボっていました。楽しみに待って頂いていたファンの皆様(いると信じています、、が、、いなかったら、、)スミマセン。

 そして、汚染地帯に発掘品を紹介する「発掘品から」を新設。先ずはソフト・ロックの7インチ。久々に画像付のアップです(笑)。




8月7日

 5日(土)、掲示板にもお知らせを載せました当ホーム・ページの寮生になって頂いている、いけださん、アナラーさんがDJされる六本木でのソウルのイヴェントに、友人2人と共に遊びに行って来ました。

 その前に待ち合わせの時間より早く着いたので、マックに寄って2階の席でコーラを飲んでいたのですが、閑散としたフロアで若者20人くらいが「たむろ」して、ばか騒ぎしていたのにはかなりビビリました。オヤジ狩りに遭うのではないかと(汗)。そんな緊張する中、窓の方をふと見ると窓際の照明が、すべてルイス・ポールセンなのには少し驚きました。7、8個はぶら下がっていたのではないでしょうか。妙に造りのデカい椅子、テーブルと相成って、最もミッド・センチュリー・モダンなマック? とホントどうでもいいことを恐さの余り無理矢理思ったりするうちに、なんとか暇を潰し友人と合流。

 会場のカフェ=LAYBACKに入ると、いけださん、K-RECの店長、コント45さん、The Sharkさん、JCさん、がすでにいらっしゃり、連れて来た初めての友人2人に対しても温かく迎えてくれました。いけださん、JCさん、そしてThe SharkさんvsLincornさん(後者は文字通り外人)のダンス・バトルにも度胆を抜かされましたが(滑りを良くする為、靴のソールに布テープを貼っていた!!)、かけるレコードにも当然腰を抜かされました。いけださん、コント45さん、そんなにお若いのに何故そんな素晴らしいレコード持っていらっしゃるのか?! 少し遅れてやって来られたK田さん、そしてアナラーさん、、もう皆さんのかけるレコードは私にとっちゃバケモンですよ。ホント。アナラーさんは最後にDJされていたけど、寝ていた人達も起き上がり、再び踊り出したり、レコードを覗きにいったり、そして何処からともなく拍手が起こったり、それが自然の反応で、皆、体を動かしていたのには、アナラーさんの格言'Don't Think ,Feel'を肌で感じた思いがしました。それにしても素晴らしい音楽を聴くと、鳥肌が立つのを通り越して目頭が熱くなるんですねえ。

 そして終了したのが4時半。白んだ空の下、アナラーさんから頂いたテープをカーステで鳴らしながら、幸せな気持ちで家路についたのでした。

 このホーム・ページを覗いて頂いている方々には一度は、いけださんたちが主宰されている、ソウル・イヴェントに足を運んで頂き、音を「感じて」貰いたいと心から思います。




8月4日

 久々に入寮生の御案内。KUMURAさんです。ほんとにドウモアリガトウございます。
 そんなKUMURAさんから、頂いたメールの中に

>ところでmusic2のノーザンソウルってどういう感じで定義してるの?
>ノーザンソウルって意外と実体のないものだから難しいと思います。
>60年代のイギリスから見たノーザンソウルとアメリカでサザンソウルと区別
>した場合とは若干誤差があると思います(イギリスからだと狭い)。

 という御指摘がありました。

 先ず
>ところでmusic2のノーザンソウルってどういう感じで定義してるの?

 と、いう御指摘ですが、これはWHATの内容紹介の通りで「ノーザン・ソウルと言うと、イギリスではロンドンの北、マンチェスター等の都市で好まれて聴かれているソウルのことを言うらしいですが、ここではアメリカを南北2つに分け、その北の地域の臭いのするソウルのことを指します。」と、いうことに取り敢えずしております。

 で、本来の意味でのノーザン・ソウルとは何ぞや? ということになりますと、私自身も今一つはっきりしないなあ、と思っていた時期がありましたが、これはWHYの部分で参考文献にも紹介している「ミュージック・マガジン93年12月号(特集70年代ソウルへの視点)」(ミュージック・マガジン刊)の37ページでの鈴木啓志氏の記述を読んで「なる程、そういうことなのね」、と胸の閊えが取れた経験があります。そして今でも一番的を得ているノーザン・ソウルについての説明である気がします。

 つまり、ノーザン・ソウルとは「イギリスのノース、つまりはマンチェスターやシェフィールドなど工業地帯の若者の好むソウルということ」で内容の方ですが「共通しているのは何らかの形でモータウン(時にはシカゴ)・サウンドの影響を受けている点。特にビートにその傾向が強い。ということは、ノーザンの出発点はやはりシカゴとデトロイト・サウンドに帰着する」ものであると。メンフィスとか南部生まれのノーザン・ソウルもあるけど、それらもやはり、アメリカ北部のソウル・サウンドに影響を受けているものになると。上手く要約できているとは言えませんので、マガジンのバック・ナンバー探し出して読んで頂くのが一番かと思いますが。さらに恐れず極論すれば、イギリスの「北」の若いもんが好んで聴くソウルは、アメリカの「北」で生まれたソウルの影響を受けている、それがノーザン・ソウル、ということになるんじゃないかと思います。

 そんな訳で「ノーザン・ソウルとは北半球のソウル」という博愛スピリット溢れる説もあるようです。

 昨日3日に片山レコードに寄るといけださんとバッタリ。この時の捕獲物は後日汚染地帯でアップします。




8月2日

 
汚染地帯を更新。買った訳ではないのですが。

 この間、片山レコードKrystal Generation/Wanted Dead Or Alive/cw Every Seems To Be For Himself (Mercury/CH-8006)を購入しました。予想以上に格好よくて気に入っておりますが、この盤の購入理由は汚染地帯(7/26)に書いた通り、数年前のブルース&ソウル・レコード誌の鈴木啓志氏と橋本徹氏の対談の中にこの盤が出ていたからで、久々にこの雑誌を本棚から取り出して読み直してみましたが、滅茶苦茶面白い!! (因に94年発行の第3号です)

 内容は、「今や日陰の」永年のソウル・ファン=鈴木啓志氏と「今や光り輝く」サバービア・スイート主宰=橋本徹氏が、フリー・ソウルのコンピレーション盤のライナー・ノーツ宜しく、鈴木氏が用意した70年代ソウルを聴きながら(この号のソウルの特集は「70年代ソウルの隠れた魅力」というものであった)、お互いその感想を述べ合うというものでした。そしてこのクリスタル・ジェネレーションの「ウオンデット・デッド・オア・アライヴ」はヴォイシーズ・オブ・イースト・ハーレムのヴァージョン、ヒプノティックスのヴァージョン(タイトルは「ビウェア・オブ・ストレンジャー」)と聴き比べるのですが、鈴木氏がクリスタル・ジェネレーションの盤を推し、ヴォイシーズの方を「歌が弱すぎる」(P70)、という立場を取るのに対し、橋本氏はクリスタル・ジェネレーションのヴァージョンを、歌やベース・ラインはイイと前置きしながらも「ドラムのビートのハネがない」、「BPMが早すぎて多分気持ちよく揺れられない」、「テンションが高すぎる」などという理由から「こちらはオールディーズっぽいソウルに聞こえてしまうんじゃないか」とし、対してヴォイシーズの方は普段聞いてる音楽の延長で聞けるとして、ヴォイシーズの方を推していました。他のレコードでも、このような感じ方のズレが生じたりや逆に趣向が合致したり(ハニー・ドリッパーズの「インピーチ・ザ・プレジデント」)、とお互いの立場が非常に明解になっています。

 6年前の対談とは思えない、互いの息遣いが感じられる内容です。共に一家言を持った人の言い合いだからこそのこの醍醐味でしょうが、このような対談をやっちゃう企画力にも凄みを感じます。この対談の載った「ブルース&ソウル・レコード」誌、スティーヴィー・レイヴォーンなんかを特集し始めた頃から、嫌気がさして買わなくなりましたが(スティーヴィー・レイヴォーン自体が嫌いな訳じゃないですけど、何もこの雑誌で取り上げなくても、、とおもったんですよね)、最近はどうなんでしょ。

 わたしはクリスタル・ジェネレーションもヴォイシーズ・オブ・イースト・ハーレムもどちらのヴァージョンも好きです(笑)。なにしろこの10年の間、この鈴木啓志氏、橋本徹氏お二方(と中村とうよう氏)に洗脳されてレコードを買い続けて来た、と言っても過言ではないですから。


BACK NUMBER
00/
01,02,03,04,05-06,07
99/9-10,11,CINEMA(突然映画について語る),12


HOMEPAGE What's New シミる音楽 汚染地帯 POP MUSIC Dormitory BBS LINK CARP