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                       VOL.29
  2002.1.6.              前号までは ここ をくりっくしてください
       
snowトイレ講習会      

新年にトイレも模様替えをと、大晦日に世界地図を貼った。

国旗も載っているし、ギリギリまでトイレを我慢している6歳の長女Eも、

これで少しはトイレ好きになってくれるのでは、、、と、

彼女の反応を見に行くと、、、案の定、大喜びである。

夢中で見入っている彼女に、「どう?気に入った?」と聞くと、

「ママ、アフガニスタンって、どこ?」と、驚きの質問。

「ここだよ。でも、どうして?」と私。

「ニュースでいつもやってるでしょう。食べるものが無くて、死んじゃう

子が、いるんだって、、。」
とE。

これは良い機会と、その後、どうして飢餓に苦しむ人がいるのか、、

なぜ戦争が起こるのか、、等々少し話してみた。

気が付けば30分、トイレで話し込んでいた私達。
せ〜かいは、ひろい〜
その夜、祖父母の家

からおせちや煮物を

どっさりいただいて、

豪勢な夕食の時、

「食べきれないね。」

という私の声に、

「残ったらお弁当箱に

詰めてアフガニスタンに届けてあげようよ。」
とE。


「う〜ん、でもね、Eが行けるほど近くではないのよ。」と、私。

「じゃあ、宅急便にたのもうよ。」とE。

「宅急便も届かない位、遠い国なんだよ。」と、主人が言うと、「えー、そうだっけ?」と、トイレへ駆け込むE。

暫くして、戻ってきたE、こんどは「ママ、日本ってどこ?」と、きた。

自分の国よりも、アフガニスタンを先に覚えてしまったE。彼女にとっても大きな問題だったようだ。

そして、またまたトイレへ駆け込み、「ここが、日本でしょう。」と始まった。

すると今度は、日本のあまりの小ささにビックリ。

「えー、この中にばーばちゃんちも、北海道も森も富士山もみーんな入っているのー?」と、きた。

「そうよ、この中に、いっぱいの人が住んでいるんだよ。だから、

きれいに住まないと、すぐゴミだらけになっちゃうね。」
と、今度は、環境問題を30分ほど、、、。

その後、ニュースを見ている私の横で「これ、アフガニスタン?」

「まだ、戦争しているの?」
と、気になる様子のE。

「Eは毎日ご飯が食べられるのだから、残さず、感謝して食べようね。」

と言う私の言葉に、その日からきれいに食べるようになったE。

それを見守る私も、身が引き締まる思いだ。
せーかいは、ひ〜とつ
「このおかず、持って行ってあげようよ。」

と無心で話すEの言葉は一生忘れられないだろう。

6歳の子供がこんな思いでいるのに、

なぜ世界では争いが絶えないのか、、、

やるせない気持ちがこみ上げてくる。

また、Eのやさしい心がいつまでも、そのままで

あることを、そして、その心が大きくなって、

いっぱい集まって、世界を変える力になってくれるこ

とを、願わずにはいられない。

その後も、テレビで国旗を目にすればトイレへ、、、絵本に国名が出てくればトイレへ、、、の毎日が続いている。

「もー地図、部屋に貼ったら?」と、あきれ顔の主人。

「いいの、いいの。」と、そそくさと地図を見に行く私達は、このトイレ講習会が案外、気に入っている。
                              イラスト      
並木
    “いいことちゃん”
       絵をクリックしてください 絵本にとびます。

                              イラスト   

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