ＫＩＤＳ　ＳＰＡＣＥ　チビッコ＆ママたちが夢を絵にして　VOL.13

あーよく寝たー。、、、と気分すっきりの朝。
昨夜は９時に寝て、、、考えてみたら９時間睡眠。元気なはず。
こんなに眠れる日が来るとは、、、。と、以前の記憶が蘇ってきた。

Lが生まれたのは、Eが間もなく３歳になる頃。
それまで家族の愛情を独り占めしていたEにとって、それは大事件だった。
ちょうど第一次反抗期と重なり、しばらく興奮状態が続いた。
夜、私のオッパイをさわって眠っていた彼女。
ママのオッパイは自分の物と信じ込んでいたEの前に、
何処からかチビが現れて、ゴクゴク飲んでいる。当たり前のように、、。
何なんだ、、、このチビは、、、？
しばらくは、チビの存在を認めようとしなかった。
しかし、気にはなるようで、遠くからチラッと横目で観察したり、
「変な顔ー。」と、悪口を言ったり、序々に関心を示すようになった。
数日後には「ママー、チビチビ泣いてるよー。」と知らせてくれたり、
ちょっとダッコしたりと良い感じ。
これは意外に早く平和がやって来るか、、、と、思ったもの。Ｗｈｏ　ａｒｅ　ｙｏｕ？

、、、が、やはり夜は修羅場と化した。
Eがオッパイをさわりながらウトウト始めると、決まって泣き出すL。
一度泣き出すと飲むまでは、諦めない。
声のトーンはどんどん上がり、真っ赤になって、しまいには、ひきつけでも起こすのでは、、、
と思うほどパワーアップする。
Eの手前、暫くは泣かせて置くのだが、かなり近所迷惑な泣き声に耐えきれずLにオッパイを飲ます。
するとこっちは、ピタッと静かになるのだが、逆にまどろんでいたEが泣き出す。
２人の娘にはさまれて、右へ左へ、ころころ向き変える私。
これが１～２時間続くことも、、、。
何か作戦は無い物かと考えた。
Lを自分の胸の上に乗せ、うつぶせでオッパイを飲ませ、
もう一つのオッパイをEにさわらせるという作戦を考えたのだが、、、、。
何せ、生後間もない、首もすわっていないLを、上の乗せるだけでも一苦労。ギャーギャー泣かれ失敗。
次に考えたのは、子供２人を並べて、手前にLを、そのとなりにE。
Lにオッパイを飲ませといて、その向こうのEが、手を伸ばして
もう片方のオッパイにさわる。、、、はず、だったのだが、、、。
「と、、と、、とどかないよー。」、、、とE。またも失敗。
「今日からおねいちゃんになったのだから、少しは我慢しないとね。」
なんて、言い聞かせる親の話は良くきくけれど、それだけは、どうしても出来なかった私。
その後も、座ってみたり、四つん這いになってみたり、あれこれ挑戦してみたものの、どれもしっくりいかない。
こうなったら母乳をやめるか、、とまで考えた。
とたんに、ポタポタとオッパイがあふれ出てくる。
”なにか、方法は有るはず、、。”と思い返してみたものの、万策尽きた感もあり、、、。
そのころの私、きっと目もつり上がって怖かったのでは、、、。
「ごめんねー。また失敗しちゃった。待っててね。何か他の作戦、考えるからねー。」と、しきりに頭をひねる私。
そんな私を見て、
「ママーもういいよ、私ママの背中さわって眠るから、Lにオッパイ飲ませてあげて。」と、ある時Eが言い出した。
数日間、不眠不休、しかも気が張りつめていた私にとって、この言葉はきいた。
みるみる涙があふれ出てきて、止まらない。
もうーこうなったら、思いっきり泣いちゃえーってワンワン泣いた。
初めて見るママの涙に、以前ならパニックになるだろうEが、
なんとこの時は、涙一つ見せずに、私の頭をなででくれた。
この姿に、我が子の成長をかいま見て、嬉しくて続けて泣いた私。
泣くだけ泣くと、後はスッキリするもの。
かくして、その晩からは、思い切りEに背中を向けて、横になることが、出来るように、、、。
しかし、、、。この体勢にも少々問題が、、、。
Ｚｏｏ・・Ｚｏｏ

背中で我慢してくれるのは、ありがたいが、ものすごい勢いでくっついてくるE。
吸盤のように、重なり合うほどに、密着してくる。
LはLで、５～６ヶ月すると、うでまくらをしないと泣き出す。
片手でうでまくら、そしてオッパイ飲みながら、もう片方の腕の肘をつねる。
これでようやく、精神が安定するらしい。
人一倍、疳が強く、夜泣き毎日、寝付きも悪いL。
なんとか早く寝てもらおうと、いろいろ試して、これに至った。
布団３枚の広々した中、中央に固まった３人。
しかもパズルのように組み合わさって、身動き取れない私。
肩から背中からこりまくり、腕はしびれ、体中あせもだらけ、、、。
こんな生活、いつまで続くのー？、、、と、叫びたくなること、毎日。
しかし、何事も慣れるもの。
パズル睡眠も、３年弱続く現在。
数時間経つと子供達は、ゴロゴロと私から離れてゆく。
広々ーと、大の字になって、さあー寝るぞーと、思ったら眠れない。
なんだかさみしい、、。
結局、EやLに自らくっついて眠る私。
カエルの子はカエル？なのかもしれない。