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                       VOL.22
  2001.8.3.              前号までは ここ をくりっくしてください

        Eポピンズ?   ほんとうの事

6歳の長女Eの、最近の趣味は、読書。

暇を見つけては、黙々と本を読んでいる。

先日、「ママー、バクって本当は、夢食べないらしいよ、ほら、、、」と、持ってきたのは、動物図鑑。

「えー、そうなの?」と、読んでみると確かに、「本当に、夢を食べるのでは無く、食物はおもに、、」とある。

少し前まで、動物園に行ってバクが夢を食べるところを見ると、張り切っていたEだったが・・。

空想の世界から、少しづつ現実を知って行く彼女を見守る、私の気持ちは複雑だ。

一見、クールな幼稚園児なのだが、

no thank you
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「00ちゃんのお母さんは、魔女なんだよ。」

とか、とんでもない事を、信じ切っていたりする

E。メリーポピンズに出会っても、

驚かないのではと、感じるふしもある。

しかし、こんな彼女の世界も少しずつ、

ほんとうの事に塗り替えられつつあるようだ。                     

夏は、虫が多い季節。

虫を怖がっていたEも、最近では名前を知りた

がったり、観察するようになった。

急いで、図鑑を買ってきた私だが、彼女に現実を知らしめる材料となってしまったようだ。

くもが、他の虫を食べている事、死んだ虫は、他の小さな虫たちの食糧になる事、等々・・・

この現実は、彼女にとっておおきな驚きだったよう。

そんな事を知ったある日、家の前の植木に、バッタの赤ちゃんがいっぱい産まれていた。

ほんの5ミリほどの、この小さな命を、Eは愛おしそうに、見守っていた。

暫くして、そのうちの1匹がピョンとジャンプした。

「どこ、行くのだろう?」と、追いかけていくと、もう一度ジャンプ。丁度、そこに小さなクモの巣が、、、。

哀れなちびバッタは、ピッタリくもの巣に、張り付いてしまった。すると、どこからともなく、

小さいクモが現れて、バッタに糸をかけ始めた。

暑さも忘れて見ていると、糸でがんじがらめにされたバッタを、くもが食べ始めた。

「もう、助けられない?」と、E 。

「クモも、生きるために必死なんだよ、人間も虫も、ごはん食べないと、死んでしまうのよ。」

そう答えることしか、出来なかった私。

ちびバッタが、、、
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次の日、出がけに玄関先でしゃがみ込んでい

るEに、「どうしたの?」と、聞くと、

「昨日のくもの巣、壊れちゃってる。」とE。

その日以来、”命”というものについて、

考えはじめたE。

夜、ふとんに入ってシクシク泣き出したEに、

「どうしたの?」と、聞くと、

「みんな、死んじゃうの? バッタみたいに、、

。おばあちゃんとか、ばーばちゃんとか、ヒロちゃんとか、、おじいちゃんとか、、、死んだらイヤなのー、、。」

と、泣き出した。

その後、「死んだら、みんなどうなっちゃうの? どこにも、いなくなっちゃうの?お空の上へ、行くとか言うけ

ど、どこへ行くの?」と、質問もかなり哲学的になってきた。

しかし、6歳になったばかりの彼女に、どう説明して良いものかと、思い悩む私。

☆☆☆、、、
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下手に大人の考えを伝えると、

余計混乱することもあるもの。

図書館で”葉っぱのフレディー”と ”てんごく”

という本を借りてきた。

ちょっと早いかなとは、思ったものの、

意外にも彼女は何回も読み返していた。

「人間もフレディーも、同じなんだって、、。」

何となく、分かったような、、、

彼女なりに結論が出たのか、その後、あまりその話は口にしなくなった。

「私、虫じゃなくて良かった。 人間で良かった。 虫だったら、動物や人間に捕まったらどうしよう、、って、

いつも不安でいないと、いけないでしょう。 それに、あまいおかしとか、アイスとか食べられないしね。

パパとママとも、ずーっと一緒に暮らせないものね。」と、ある日言い出したE。

これが、6歳児Eの、結論?なのかもしれない。    

                             イラスト   

       絵本に〜〜

                   “いいことちゃん”

えほん 『いいことちゃんbR』
いいことちゃんの物語
絵をクリックすると楽しい絵本が始まります。

                    by yun
                         イラスト      
並木
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