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平成8年度 後期 情報処理二種(現在は基本情報技術者試験)

2002年7月16日 Ver1.00
2006年10月30日 Ver1.01

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試験日 平成8年10月20日

コンピュータの仕事は長年やっているのだが、資格試験というのは受けようと思ったことはなかった。
資格がなくても、別段困らなかったせいもあるのだが、いろいろ思うことがあって、
取れる資格は取れるうちに全部取ってしまおうと決めた。
最初に目標にしたのは、情報処理技術者試験。
この試験、唯一のコンピュータ関連の国家資格で、歴史も古い。
コンピュータ業界でも一番知られた資格で、評価も高い。
この資格はプログラマーをしていればともかく持っていた方がいい資格だ。
最初に受けたのは情報処理二種(現在は基本情報技術者試験)だった。
7月8日に、付録に受験願書がついてる合格情報処理を買って受験の手続きを済ませた。
いろいろと仕事がいそがしくてとても勉強している暇はないが、一応問題には目を通した方が良いと思って、8月になって過去問題集を買ってきた。
暇を見つけては問題集をやってみたが、どうも困ったことに成りそうだと気が付いた。
まったく意味が分からないような問題が、かなり多いのだ。
今まで長年コンピュータの仕事をしていても、一度もお目にかかった事のないような用語が出題されていたりして採点してみると合格点には届きそうにない。
この情報処理試験、事前に試験向けの勉強をしておかないと、どんなに優秀なシステムエンジニアでも絶対合格できないように問題を作ってあるらしい。
これはしょうがないと思い、新宿の紀ノ国屋に行って受験参考書を買ってきた。
この試験、受験参考書を出版する出版社が儲かるように作ってあるのかと勘ぐりたくなるのが正直な所。
参考書を開いて見ると、殆どのことはよく知ってる事柄で今更勉強する必要はない。
全部は読んでは居られないので、過去問題をチェックして分からない所だけど勉強する事にした。
それでも勉強はかなり大変だった。
それにこの試験のマークシート、私が大学受験したときはマークシートなどなくて全部筆記式だ。
マークシートの試験など今までに一回も受けたことはない。
鉛筆を使わないと上手くはマークできないらしいので、わざわざ受験用に筆箱と鉛筆を買った。
だいたい勉強もすんでよくよく問題を確かめてみると、わざと難しい問題と、易しい問題を組み合わせて出題してある。
それに、計算問題も出題数が決まってるらしい。
考えるのに手間のかかる問題も、何題かある。
最初から順番に解いていくと、途中の問題で引っかかってしまい、最後まで問題を解けずに時間切れになる可能性が高い。
その上後半にわざと易しい問題が混ぜてある。
このマークシート方式、受験テクニックで相当点数の差が出るらしくて、受験テクニックが上手いかどうかで合否が決まってしまうという、かなり馬鹿げた試験方法だ。
だがそれならそれで受験対策の作戦を事前に考えておけば、どうという事もない。
午前のマークシート対策もすんで午後の問題も見たが、これがかなり難しい。
とてもC言語の問題など時間内に解ける自信はない。
念のためアセンブラの問題も見てみたが、意外なことにこれがかなり易しい。
アセンブラの問題など選択する人が殆どいないので、その分易しいらしい。
これは都合がいいと思い選択問題は、得意なマイコン応用システムとアセンブラを選ぶ事にした。
この情報処理試験ででるアセンブラはかなり易しいので、アセンブラの仕様は全部まとめて暗記した
試験当日の10月20日試験会場は両国の安田学園だった。
受験票には上履き持参と書いてあったので、近所の靴屋で中学生がはくような上履きを買った。
資格試験で上履き持参というのは、この会場だけで、以後上履きを使う事はなかった。
受験生の中には上履きを持ってこなかった人もいて、靴を脱いで裸足で受験していた。
午前のマークシートでは、試験終了時間のかなり前に解答を済ませてマークシートの書き込みを確かめたあと早めに退席した。
早めに退席するのは、最初からの作戦で、午後の筆記試験に体力を残しておくためだ。
午前のマークシートでは目標は85点に設定して、その点が取れたと思ったら後は、難しい問題があっても考えるのを止めて適当にマークして早めに退席する作戦を最初から立ておいたのだ。
もっとも私より早く退席した人もいて、同じ作戦を立てている人もいたようだ。
中には、解答の見直しをいっさいしない人もいてそれはそれでその人なりの受験テクニックらしい。
試験会場をでたあとは中庭まで出て、前の日に近くのスーパーでサンドイッチをお昼には食べた。
大抵の人はお弁当を用意してきて学校の中庭などで食べていたが、中には食事抜きの準備の悪い人もいたようだ。
午後の試験もなんとか時間内に解答を済ませたが、受験番号や氏名と生年月日を書き忘れたのではと気になって何度も確かめた。
無事試験が終わった時は疲れ果てて、とてももう試験など受けたくない気分だった。
だがその気分、そのあともそれこそ何十回と味わうことになる試験後の気分の最初の一回だった。
実施要綱には、不合格者には通知しないと書いてあった。
私はてっきり、合格者には通知するという意味だと思っていた。
しかし、合格通知は待っても来なかった。
よくよく調べたら、新聞に合格者の受験番号の一覧が掲載されるだけで、
合格通知は送られてこないのだった。
近所の図書館に行って、日刊工業新聞を探した。
これから延々と続く資格試験の受験の最初の試験だったが、
ひとまずは合格した。




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