dairy '06.12.



今月 2006.11. 2006.10. 2006.09. 2006.08. 2006.07. 2006.06. 2006.05. 2006.04. 2006.03. 2006.02. 2006.01. 2005.12. 2005.11. 2005.10. 2005.09.

12.30.(sat)
年末最後の大仕事、それは御節作り。もともと伊東家は御節は買ってくるものだったのですが、いつのころからか自分でつくるのが年課(?)になりました。黒豆、きんとん、なます、伊達巻、田作り、筑前煮、鶏ロール。一番時間がかかるのが黒豆、一番手間がかかるのがきんとんでしょうか。サツマイモをゆでて越すのに一時間近くかかったかな。そしてもひとつ大変なのが、甘露煮の瓶の蓋をあけること。なぜでしょうか、甘露煮の蓋は毎年なかなか開きません。普通にひねってもうんともすんともいわない。布巾を使ってもダメ、あたためてもだめ、最後の手段と思われたカンキリを使ってもだめ。今年はかなり手ごわかった。終いにはドライバーとトンカチまで出してきて、伊東家総出で挑戦しましたが、結局瓶のほうが割れてしまいました。甘露煮の露も使いたいのにひょっとしたらガラスの破片が入ってしまったのでは、露をコーヒーフィルターでこして利用。なんだか年の瀬にとんだアクシデントだあ。



今年も一年、いろいろありました。毎年思うことですが、今年もなかなかいい年だったな、と。 来年、細木数子さんによると水星人+の私は大殺界なる不吉な年だそうで、どうなることやら。今年も一年お世話になりました。
m(_ _)m


12.29.(fri)
今年もまもなくおしまい、綺麗なおうちで新年を迎えたい。というわけで、昨日今日と、演奏に行く前に大掃除を決行。我が家での私の担当は床のワックスがけ。特に自分の部屋は念入りに、コタツやベッドを片付けて、広々した中をまずは水拭き。積み重なった汚れを落とします。これはいつできた染みだろう、一年を振り返ってみたりして。仕上げはワックスかけてぴかぴかに。新しい年を迎える準備はちゃくちゃくと進められています。今夜は2006年最後のライブ、阿佐ヶ谷マンハッタンです。


12.27.(wed)
昨日のZINCに遊びにきてくれたおさななじみのあっこちゃんをそのまま我が家にお持ち帰りして、今日は二人で女の子デート。まずは立川のケヤキモールの中にあるパン屋さんIVANへ。ここのベーコンエピのベーコンが厚切りでこしょうがきいてておいしいんです。残念ながら焼きたての時間ではなかったけれど、その場で温めてもらっておいしくいただきました。
テリオスのタイヤが5年間つけっぱなしですでにスリップサインが見えてしまっていたのでいい加減に変えようとオートバックスへ。交換をおねがいすると、なんと2時間半まち?! この時期だからでしょうか。でも徒歩10分でダイアモンドシティだったので時間つぶしに。ショッピングモールでの2時間はあっという間で、むしろ時間が足りないくらい。すごいものが村山にできたもんだあ。
夕飯は国分寺の線路沿いにあるとんかつやさん桂。最後は聖蹟桜ヶ丘にある夕日の丘から夜景を眺め、女の子デート終了です。





12.26.(tue)
今日は赤坂ZINCでした。ZINCはオープンマイクのお店、(オープンマイクという言い方にはなじみがないですが、要するに飛び入りボーカルOKということ。ボーカルジャムセッションと同じですが、オープンマイクのほうが気軽な感じがします。)東京地方はひどい雨だったのでお客様が心配されましたが、足元の悪い中歌の方が3人いらしてくれました。ZINCのハウスボーカリストとなりつつあるエミさん、メグのジャムセッションで出会って以来遠いところから足を運んでくださる大類さん、そして学大軽音楽部同期の平野! 平野とは学生時代よく一緒に演奏していました。実は学生時代、サークル内ではボーカルバンドは敬遠される傾向があったんです。理由はボーカルのキーが難しいとか、選曲がインストとかなり違うとか、短い構成でまとめきるのが大変とか、そんなところでしょうか。でも今になって考えてみると、平野バンドで覚えたスタンダードナンバーは多く、いい勉強になっていたのだなあと感じます。ちなみに最近は歌物ボーカル物、大好きです! ステージで歌うのは卒演以来、実に5年ぶりだという平野さん、学生時代「ステージでは神がおりてくる」といわれたボーカルはあいかわらずでしたよ。また遊びにきてほしいな。


12.25.(mon)
ハッピーメリークリスマス! とは言うのにはちょっと遅いのかな。クリスマスというのはやはりイブが肝心なのでしょうか? 我が家のクラウンはエンジンをかけるたびに「おはようございます、今日は12月23日土曜日です」という感じでナビが挨拶してくれるのですが、昨日の朝は「メリークリスマス、今日は12月24日日曜日です」と挨拶してくれたのでなんだかうれしくなりました。今日もクラウンのってたらメリークリスマスっていうのかしら。

さてクリスマスシーズン鳥尾さん三連荘はまず金曜日、22日の六本木アルフィーにて、ティファニーとの共演からはじまります。アルフィーはあのドラマー故・日野元彦さんの奥様のお店。奥様からトコさん仕込みの演奏のありがたいアドバイスをいただけました。それにしても窓から六本木ヒルズと東京タワーの見えるこのロケーション。これぞ東京だなあ・・・。

23日土曜日は国分寺サンジェルマン8世にてクリスマススペシャルライブ、群馬からボーカルのサラ・レクターさんがきてくれました。クリスマススペシャルということで、みんなで持ち寄ったお酒やお料理をつまみながらのライブ。サラちゃんの地元群馬や、博多在住の方、常連さんから懐かしい友人まで、たくさんのお客様にあつまっていただきました。津田塾在学中のボーカルアユミちゃんや、サンジェル恒例のドラム肥田さん、それから遊びに来てくれた軽音楽部後輩ちまたで大活躍中のドラム太田耕平くんの飛び入り演奏あり、盛りだくさんのクリスマス前夜祭。

クリスマス本番、24日は舞浜イクスピアリにて、ティファニーとの演奏です。お仕事とはいえクリスマスイブにディズニーリゾート、そんな定番コースにやや興奮。でも楽器を積んで車でいくのに渋滞は大丈夫なのか?との不安から、昨日のサンジェルライブで披露した体に鞭打って朝早めに出発してみました。なにしろ以前我が家から千葉にたどり着くのに5時間かかったこともあるので、今日も大渋滞するのでは・・・・と思っていたのですが、はっきりいって普段よりも道すいてました。我が家から約2時間で到着。集合時間までだいぶ時間があったのでイクスピアリ内を探検しました。クリスマスケーキやチキンの丸焼きの販売コーナーが特設され、外国人のコーラスグループが白いドレスでクリスマスソングを合唱、街中がクリスマスムード、夕方になるにつれ、人もどんどん増えてきたように感じました。やっぱりカップル多いなあ・・・。演奏は屋外の大きなクリスマスツリーの前の特設ステージで。輝く白いクリスマスツリーの前で、赤いドレスを身にまとったティファニーの歌声、みなさんに素敵なクリスマスを。









12.21.(thu)
今週も日記じゃなくて週記になっちゃってます。今回は逆順で。
20日
昨日はサンジェルマンに遊びに行ってきました。昨日のサンジェルマンはギター&ボーカルの小山大介、エレキベースの池田鴨尾(ホントは暢夫らしいですが、漢字間違いが定着?)、ドラマーはつのだひろのお弟子さんだという高松雄介によるユニット「勝手にシンドバット」。演奏は懐かしの歌謡曲、悲しい色やねん、BORN TO BE WILD、港のヨーコなどなど。もちろんこの時期には山下達郎のクリスマス・イブも忘れちゃいけません。それにしても歌謡曲は意識して聞いていなくてもいつの間にか耳から体に染み込んでいるものですね。思わず口ずさんでしまいます。お客様飛び入りボーカルセッションあり、最後はSTAND BY MYの大合唱?です。

19日
この日は国立はっぽんでした。12月はOMY再結成、忙しい師走にもかかわらず、たくさんのお客様がいらしてくださいました。ステージはしょっぱなからOMY5人でプリーチャー、シスター・セイディーと懐かしいナンバーを演奏。先月は三鷹バザーがありましたがOMYではっぽんのステージにのるのは久しぶり。OMY開始当初のレパートリーであるジャンゴをずいぶん久しぶりに演奏しましたが、さすがにうろ覚えだったかな。でもOMYのレパートリーを演奏していると、懐かしさとある種の安心感があります。OMYはファンキーなイメージが強いですが、開始当初はジャンゴやいそしぎなど、渋いレパートリーが多かったんだなあ。今日はいそしぎを演奏。光井さんのギター、本当に素敵でした。飛び入りゲストもたくさんの、盛りだくさんのライブ。






毎月恒例のはっぽんライブ、なんと来月1月16日火曜日の鳥尾さんはっぽんライブはティファニーをゲストに迎えます。みなさまぜひお見逃しなく!

17日
この日は新宿DUGにてティファニーと鳥尾さんで演奏しました。実はDUGは今年いっぱいで閉店、現在NEW DUGとして喫茶営業している方をDUGとして、今のDUGは名前を変えた新しいライブハウスになるそうです。DUGでのラストライブになるこの日、たくさんのお客様がいらしてくださいました。思い起こせばBE BOPをリリースしきりきり在りし頃からお世話になっていた田島さんにオーナー中平さんを紹介していただいたのが2年半前、DUGで演奏するようになって知り合った高垣さんがティファニーとのライブを見て感激してティファニーを中平さんに紹介してくださり、1年前にティファニーと鳥尾さんのDUG初ライブ。あのときはちょっとしたアクシデントがあって、あわやティファニーがこられないんじゃないかって大慌てだった。そのときの演奏を見た中平さんが、ヴィレッジミュージックの伊藤八十八さんにティファニーを紹介してティファニーは10月にCDをリリース・・・。まさに人と人とが縁をつないでいく、このDUGに来ると縁は異なものだと改めて感じます。中平さんの撮った写真に彩られた店内、雰囲気も大好きなDUGがなくなってしまうのは悲しいけれど、あふれる想いの中で、とても楽しく演奏しました。

演奏後は焼肉!


12.16.(sat)
今日はおじさんの育てたさといもを煮てそぼろあんかけにしてみました。それとトマトソース。トマトソースは冷凍してしまえるのでお休みの日に作っておくと便利ですよね。
さて、今夜はサンジェルマン8世にて、ボーカリストのナミヘイこと河波康平さんと鳥尾さんのライブ。鳥尾さんは2003年、ナミヘイさんは2004年の浅草ジャズコンテストグランプリというつながりですが、お互い先月初めて対面し、今回が初共演となりました。しかもナミヘイさんは同い年で小平在住。「自転車で演奏にきたのははじめただ」というご近所さんです。多摩地区にはライブハウス少ないものね。ライブハウスが少ないと言えば、今日はサンジェルには珍しく大学生が4人も来店。武蔵野美術大学のジャズ研の子たちで、近くにライブハウスがあったらいいなあ、と思っていたところに偶然サンジェルマンの看板を発見したそうです。ジャズライブハウスはなかなか飛び込みでお客様がいらっしゃることも少ないので、とてもうれしいな。今夜もナミヘイさんのパワフルな歌声がサンジェルマン中をひきつけます。楽しかった!


12.15.(fri)
今日は吉祥寺メグにて、ボーカルの中谷泰子さんのライブです。毎月大阪から東京にはるばるいらっしゃっている中谷さんと鳥尾さんのセッションは4回目、今日はクリスマス間近ということで、中谷さんは大阪からたくさん仕掛けをもってきてました。トナカイのカチューシャでみんなかわいく変身? セカンドセットとサードセットの間にはクリスマスプレゼント抽選会。幻の中谷さんのデビューアルバムやサイン入りクリスマスカードから靴の消臭スプレーまで、様々な商品が用意され抽選です。なんだかわくわくしちゃいますね。終演後はメグのお隣のビルにある中華街で打ち上げ。この中華街メグの打ち上げにはよく利用されているようですが、夜に食べる中華のうまいことうまいこと。特に餃子と温レタスがお勧め。今日も運転でビールを眺めるだけの伊東ですが、料理がおいしいから苦にならない! かな。メグのオーナー寺島さんやディスクユニオンの山本さんの興味深いお話などでもりあがり、気づけば1時半。酔っ払いのドラマーとピアニストを乗せて、がんばってかえります〜。

トナカイ春ちゃん

中谷ライブのプロデューサー平井さん

一番似合うフラフラトナカイ


12.14.(thu)
師も走る師走、なんだか毎日あわただしくすごしております。ので数日分まとめて報告。
11日月曜日
この日は吉祥寺メグのセッションのホストを鳥尾さんがつとめました。この日はなんと、セッション開始前からベーシスト佐藤忍さんが来店。忍さんの芯の太い音と刺激を与えるバッキング大好きです。さらにセカンドセットではトロンボーンの中路さんがご来店。トロンボーンの暖かい音色滑らかな美しいフレーズ、すっかり魅了されました。この日のお客様はピアノの鶴巻さん、ドラムの沖田さん、ボーカルの下町からいらっしゃったおば様、さおりん、ゆきこさん、ベースの佐々木さん、ドラムの肥田さん、そしてドラム?ボーカル?の真喜志さん。いつものメグのセッションに比べるとお客様が少なかったけれど、忍さんと中路さんのおかげあってライブのようなセッションになりました。




12日火曜日
この日はギターの小山君、ドラムの矢嶋くん赤坂ZINCで演奏でした。最近年末だから渋滞するかなあ、と早めに出発しているのですが、どこもまだあまり混んでいないので都内に早めに到着、せっかくだから回り道して表参道ドライブ、話題の表参道ヒルズのイルミネーション眺めて赤坂へ向かいます。ZINCのライブはオープンマイク。譜面さえ持ってきていただければ伴奏します、いわばボーカルジャムセッション。10月の開店以来いらしてくださっているアライ エミさんがこの日も来て下さってラテンの曲を中心に歌ってくださいました。今月の26日にもZINCで同じメンバーで演奏しますので、みなさんぜひ歌いに来てください。

13日水曜日
トップページのカウンターが50500に。ふんだのは私です。なんだかゴロがいい感じ。50505も踏めばよかったかな。
この日は国分寺サンジェルマン8世ライブ。お店に到着すると、来週の水曜日にここサンジェルでライブをする小山くんg(&vo?!)池田くんb高松くんdsがリハーサル中。ちょっと聞かせてもらいましたが面白そう。来週の本番が楽しみです。今日のサンジェルライブは大野めぐみと私と春ちゃんに、ピアニストは軽音楽部の後輩、長嶺絵梨さん。エリーは現役女子大生まだ3年生なのですが、落ち着いていてとてもいいピアニストです。そのまま小山君にも参加してもらって、ドラムの肥田さん、軽音後輩ベースの川辺くんの飛び入りあり、今宵も熱いサンジェルライブ。さらに今日は日本タグ&リリース協会会員の小林さんがご自分でつったヒラメをこぶ締めにしてみんなに振舞ってくださいました。おいしかったぁ!

勝手にシンドバット

小林さん撮影

刺身さばいてます


12.10.(sun)
今日は高田馬場GATE−ONEのセッションでした。ホストはドラム兼MCの北澤誠君、ピアノのトオイダイスケ君。北澤君とはちょうど去年の12月に演奏したから一年ぶり、一緒に演奏するのも二回目ですが、花のあるドラマーです。トオイ君はときどきGATE1遊びに来るたびに顔をあわせている気がします。エレキベーシストだと思っていたので、もともとピアノストだったということを最近知りました。もちろん一緒に演奏するのは初めてです。今日はオーナーの橋本信二さんと梶原まり子さんはいらっしゃらなかったのでドラムの舞ちゃんとラテンボーカルの上田裕香ちゃんがお店を切り盛りしつつ、セッションにも参加。自分より若い人たちの力強い演奏に刺激をうけました。寒い中お客様も大入り。とくに個性的なボーカルの方々、51歳のベーシストなど力強い女性の姿が印象的でした。考えてみたら普段自分のいくセッションは東京市部や埼玉(湘南までいったこともあったっけ)が中心でほとんど区内にでることはないんだなあ。これが都会に生きる人の強さなのかなあ、なんて考えたりして。みなさん酔っ払って大盛り上がりでした。(特に女性)

1月23日には再びGATE−ONEでトオイダイスケ君と演奏します。


12.9.(sat)
今日はサンジェルマン8世、ついに男性個性派ボーカリスト、トミーのライブでした。トミーさん、歌も強力ですが、それ以上にトークも強力。まるでお笑いライブのよう? とても楽しかったです。
大分出張帰りのトシさんのおみやげのだんご汁をみんなでいただきました。おいしかった〜!


 
12.7.(thu)
鳥尾さん冬の旅、今年は長野へ・・・。10月の足利屋根裏でであった長野県在住の石黒さんの協力で、鳥尾さん初の長野県ライブです! 
12月1日(金)
この日は上田市。武蔵村山の我が家を1時に出発して4時には上田市街に到着。宿にチェックインするために上田駅前まで向かうとそこにはものすごい人だかりが・・・。何事かと思って近づくと、なんと猫ひろしがパフォーマンス中。おお、こんなところで生芸人が見られるとは! それにしても猫さん、長野の寒空のもとでもいつもの赤い半そでTシャツに青い短パンでしたね。寒そう!! さらにそのあとは電撃ネットワークがパフォーマンスを披露。上田は栄えてる都市なのだなあ。

裏から猫ひろし

電撃ネットワーク

ダンプ中島?
この日演奏するのは上田駅から1kmほどのところにある柳町通りというところにあるお蕎麦屋さん「おお西」さん。この柳町通りは旧北国街道の面影のある格子造の家の立ち並び灯篭が暖かく燈る風情ある通り、映画の撮影もよく行われるそうで、12月16日から公開の「犬神家の一族」もこちらで撮影されたそう。「おお西」も昔の生糸問屋を改装した建物だそうでとても雰囲気のあるお店です。店主である大西利光さんが打ち方を考案したという発芽そばと、そば粉100%の更科そばが看板メニューのお店。そんなお蕎麦屋さんの2階が文化の発信を、ということで2階には地元の画家の方の絵が飾られ、ピアノも常設されてさまざまなイベントが行われているそうです。その蕎麦屋の2階での鳥尾さんステージ、古い日本家屋の2階ということで、その荘厳な和の空気に、2年前の夏の九州ツアーで行った宮崎県日之影町の神楽殿のステージを思い出したのは私だけかしら。初の長野でしたが、大西さんの人脈のおかげもあって、たくさんのお客様がいらしてくださいました。その中には3日のもぐ・もぐさんでのライブの仕掛け人である伊勢崎の田口と板垣さんの姿も。ステージが終わるとみんなで1階へ降りてうちあげです。(どうやらこちらのイベントではこの打ち上げが恒例のようですね。)おいしいそば料理と、そしてもちろん発芽と更科のもり、さらに柳町通りの酒蔵で作られた日本酒、おいしいものに囲まれて、おはしもおはなしも進みます。お客様の中には柳町通りのお店の方がたくさんいらしてくださっていたのですが、その中の一人、パン屋さんの甲田さんが、週明けにレストランをオープンさせるために夜を徹してお店を改装中だというので見せていただくことに。こちらも格子造の店内に、和と洋が調和した暖かく落ち着いた雰囲気。こんなところで一日中ぼけっとお茶したい!と本気で感じました。実はオーナーの甲田さんは天然酵母パンの世界の第一人者、ルヴァンの本店は渋谷、調布にもお店があり、パン好きな板垣さんは以前伊勢崎から富ヶ谷までルヴァンのパンを買いに行ったこともあったそうで、こんなところでの甲田さんとの偶然の出会いに感激されていました。旅に出会いはつき物ですが、やっぱりいつもうれしいです。

石黒さん

大西さん

ツーショット

おお西外観

田口さんと板垣さん

ルヴァン外観
12月2日(土)
この日はまず楽器を片付けに「おお西」まで、駅前のホテルから徒歩15分ほど駅前の商店街を歩きます。やはり心持東京よりも空気が冷たい。昨日猫ひろしのいたステージではまだ午前中だというのにロックバンドがストリート演奏中。商店街には昔から続いていそうな小さな商店やかわいらしいカフェやレストランが立ち並び、活気のある都市という印象をうけました。細い路地を曲がって迷子になって、2階で布団を干している最中だったおばあちゃんに道を尋ねると、親切に詳しく教えてくれた。のんびりと穏やかな時間が流れている。柳町通りに到着。夜とはまた違う風情。おお西につくとみなさん(おお西には地方から住み込みで修行に来ている方々がらっしゃいます)忙しそうにお仕事中、そんな中で大西さんに暖かい鴨南そばを作っていただいた。改めて店内を見回すと、大西さんが海外へそば普及のそば打ちに行かれたときの写真が。やはりとても精力的に活動されている方だからこそ、全国からお弟子さんがやってくるのだろう。大西さんの半生をつづった本の帯より、『江戸と信州をつなぐ異端のそば打ち 飛ぶ鳥を落とす青年社長が会社を精算。38歳で酔いどれ名人に弟子入りし、屋台と世田谷の店を経て信州へ。”眠れるそばの本場”での格闘が始まった。看板の品は江戸伝来の「変わりそば」と全国唯一の逸品そば粉100%の「更科そば」(そば打ちの美学・川辺書林)』


おそばで体も温まったところで改めて「ルヴァン」さんへ。残念ながらまだレストランはオープン前でしたが、店内にはたくさんのパンが。こちらのパンはグラム価格が表示されていてはかり売りなんです。素朴なパン屋さんのパンが大好き(バターが苦手なもので・・・)な私としては大興奮です。まるで魔女の宅急便のグーチョキパン店みたい? 店内のベンチで焼きたてのフランスパンをかじりながら甲田さんとお茶をいただきました。なんでも甲田さんは昔小学校の先生などパンとは無縁の仕事をしていたとか、30代でパン屋さんをはじめ東京で人気店となった後、3年前に故郷の上田に支店をオープンされたそう。なんだか大西さんとどこか似ているような。みなさんで柳町を活気付けてるんだなあ。たくさん写真を撮ってくれたお向かいの鍼灸の先生や、岡崎酒造の奥さん(ここの純米酒「亀齢(きれい)」、とてもおいしかったです)、夕べであった人たちに挨拶しながらのんびりと上田の街を散策します。

ルヴァン店内

甲田さん

甲田さん画

午後2時をまわった頃上田を出発し小布施をめざします。上田ではいいお天気だったのに上信越道のトンネルをいくつも越えるうちにいつの間にやら空が厚い雲に覆われていきました。実は長野は夜から雪マーク。車はノーマルタイヤのままなので一抹の不安がよぎります。雪はみたい、しかし困る・・・。ともあれ4時前には信州中野インターへ到着。信州中野というと軽音楽部の合宿で北志賀高原に向かうのにいつも利用していたのでなんとなく懐かしい感じ。今日のお店は小布施のBUD、ジャズピアニストの巨匠バド・パウエルの名を冠したジャズ喫茶です。正直なところ、今まで小布施は田舎だと思っていたのでジャズ喫茶があることに驚きました。昔東京でジャズ喫茶通いをしていたマスターが、仕事で移住した長野でジャズ喫茶を始めて数年。2002年に亡くなったピアニスト、ローランド・ハナさんが最後に演奏したのがここBUDだったそうです。ここはお味噌やさんが倉庫として使っていた土蔵を改装した建物で、天井が高く開放的な空間に、穏やかな空気が流れます。小布施は石黒さんの地元ということで、石黒さんの同僚の方もいらしてくださいました。上越からいらっしゃた方、昔花小金井在住でピアニストをしていて今はCWニコル氏にあこがれて長野で植物を育てている方、高山から小布施に越してきたばかりの佛師の方など、BUDの常連さんもたくさんいらしてくださいました。演奏はBUDだけにクレオパトラの夢やチュニジアの夜、最近あまりやっていなかったウン・ポーコ・ローコなどバト・パウエルを意識した選曲。演奏後は打ち上げまで用意していただき、おいしいお料理(ライブメニューであるというハムとキュウリのサンドイッチ「ライブレット」は絶品です)とお酒に皆さんとの楽しいひと時をすごしました。
年の瀬の土曜日ということで代行がつかまらず、最後はお酒を飲まない石黒さんとBUDの奥さんの”BUD代行”で宿まで送ってもらってしまいました。翌日仕事で朝から東京へ向かうそうなのに遅くまでつきあってくれた石黒さん。本当に何から何までお世話になりました。十月の足利で出会ってから2ヶ月弱、その間何度も東京に足を運んでくださってずいぶん身近な存在に感じていましたが、小布施がこんなに遠いとは。いつも遠路はるばる時間をかけていらしてくれていたんですね。そしてお仕事の合間の時間をさいて今回の企画の準備をしてくださいました。こんなに素敵な出会いのある旅ができたのも石黒さんのおかげです。本当にありがとうございました。またよろしくお願いします!

石黒さんとBUD店内

打ち上げまで参加してくれたお姉さん

マスターと中島




12月3日(日)
朝、まさか夜のうちに雪が積もってるんじゃ・・・・、とおそるおそるカーテンをあけると、外はいいお天気、ひと安心です。前日よりも視界がよく、遠くの雪山がよくみえてなんだかワクワクしてきました。ホテルをチェックアウト後、せっかくだから小布施観光をしようと、小布施駅方面へ向かいます。小布施は栗が名産、蔵や土塀の街並みの葛飾北斎ゆかりの土地。観光地として整備されていて見所が盛りだくさんなようで。駅付近に車をとめると、ちょうど近くに昨日来てくれ佛師の高田一主さんのおうちが近くにあるようなので遊びにいってみました。佛師というのは初めてきいたのですが仏像を彫るお仕事だそうです。北斎がお好きで先月地元飛騨高山から北斎ゆかりのこの小布施にやってきたばかりだとか。田舎のおばあちゃんのおうちのような年季の入った木造の2階建て、日あたりのよいたたみのお部屋が仕事場で、掘りかけの仏様とたくさんの彫刻刀がならべられていました。一主さんは年は私たちとそんなに変わらないのにとても落ち着いてらっしゃって、やはり神聖なお仕事をしてる方なのだなあ。一主さんも交えて小布施見物、まずは石黒さんお勧めの牛筋カレーの店ジャンベへ。途中粉雪がちらつきました。今年はじめてみる雪。その後北斎館を見学し、埼玉から遊びにきた一主さんの従兄弟さんご夫婦とお茶を飲み、おみやげ物屋をめぐっていたら、いつの間にかもう2時。今日の演奏は伊勢崎だからそろそろ行かなくては。

一主さんの工房

ジャンベのカレー

コンビニの猫
信州中野から本庄児玉へ、4時前に伊勢崎到着、でもかなり飛ばしました・・・。今日の演奏は「もぐ・もぐ」さんというお惣菜やさん。お惣菜バイキング+ジャズライブという画期的な企画です。到着するとさっそく昼ご飯をいただきました。麻婆豆腐丼にうどん、れんこんのきんぴら、ポテトサラダにコーンスープ・・・・。どれもとてもおいしかったです! それにしてもなぜお惣菜とジャズ? 実は「もぐ・もぐ」の純子さんは昔田口さんの本屋さんに通ってきていたそうで、田口おじさんにとっては娘のようなもの。そんな縁から今回のライブとなりました。(ちなみに田口おじさんより、純子さんはパートナー募集中!とのこと。)演奏の方はサックスの大内さん、ギターの山本さん、バリトン歌手の大塚さん、地元のミュージシャン飛び入りのアットホームなライブ。客席は半分野外のようなステージで寒い中、たくさんのお客様がいらしてくださいました。みなさんありがとうございます。
演奏終了後は田口さんの事務所、ブックスタグチでいつものメンバー(群馬鳥尾クラブ??)が集まりささやかにうちあげ。田口さん、毎度のことながらお世話になりました!

車の奥に店舗がある

おいしい!

純子さん(左)とお友達の小此木さん
板垣さんが写真を送ってくれました。





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