OB仲間の鳥見のたより
(2009年7月〜9月)
同好会のOB仲間からの鳥見の便りを抜粋してまとめたものです。
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トキ
[9/30 佐渡・トキ放鳥] 近辻(道)
29日の第二回目の放鳥以来、早朝から定点観察に出ています。 初日は加茂湖でしたが、放鳥トキは一度も見られず、昨年放鳥の No1と9が豆粒位の大きさで飛んだ姿を一度だけみました。 この日放鳥されたトキは、2005年生まれ♂(No19)と2008年生まれ♂(No28)の2羽が 飛び立ちました。
今回はマーカーでのペイントは初列風切羽の3枚だけで、 換羽の時期で抜けたのが多く、個体の確認が非常に難しいです。
9/30も朝5時から17:30まで実家(新穂)の屋上で定点観察。 11羽もケージ から飛び立ち、残り7羽になりました。
(写真は放鳥トキ:酒川善一さん9/30撮影)

伊良湖岬
[9/26-27 伊良湖岬]
 上野N、大場、川島(武、川島(俊

26日は早朝6:40にハチクマが3羽飛んだが、次に現れたのは8時に サシバ30ほど。その後12時頃までほとんど途切れずサシバが渡り、 その間にハチクマ、ノスリ、オオタカ、ツミが渡って行き、 地付きのハヤブサとミサゴと、計8種のタカを観察できました。
午後は、汐川干潟方面に向かい、途中馬草海岸に寄り、かなり遠方 のポールの上で羽繕いをしているオオアジサシ1羽をようやく発見。
汐川干潟と近くの通称貯木場でシギチを探しましたが、数も種類も少なく、 ケリ15羽ほど、ダイゼン、トウネン、ハマシギ、メダイチドリ、 タカブシギ、キアシシギ、イソシギ、ソリハシシギ、セイタカシギの10種。 カモが飛来しており、マガモ、カルガモ、コガモ、オカヨシガモ、 ヒドリガモ、オナガガモを記録しました。
翌27日は、馬草海岸のオオアジサシ、汐川のシギチとカモを見たあと、 三番瀬にヒメハマシギの情報に、船橋まで行きましたが見られませんでした。
(写真:ハチクマ、サシバ=上野、ケリ、オオアジサシ=大場)

ノスリ
[9/25 中軽井沢] 井上H
星野温泉近くの友人の別荘に泊まった朝9時半 青空の中にノスリ4羽が舞い始め、 その中の2羽が急接近して空中でぶつかりそうになりました。 撮った写真をみると 一寸意味深の感じでした。(写真左下)
夕方 梢のてっぺんにエゾビタキも姿を見せました。

百舌
[モズの高鳴き]
10/3 鎌倉市岡本。(上野)
9/23 平塚23日に高麗山、花水川。(上野)
9/20朝6:30頃、西鎌倉を散歩中に聞きました。(園部)
9/20 逗子市の二子山で聞きました。(上野)
9/20 甲斐大泉高原で盛んに鳴いていました。(高野)
 写真は甲斐大泉で。

hitaki
[9/23 八柱霊園] 上野(晶)
墓参に行ったところ、早くもエゾビタキが(3羽以上)来ていました。 またこの日、市川の自宅を出た途端にチョウゲンボウが目の前を横切りました。

hitaki
[9/20二子山,9/23高麗山] 上野N
二子山(逗子市)は快晴でタカ類は、オオタカ、ハチクマ、サシバ、ノスリ、トビを観察しました。 ハチクマは頂上に着いた時に頭の上を飛んで行きました。
高麗山は頂上の展望台の上で9:30から1時間半粘りましたが、サシバが1羽飛んだだけで、 どうやら山の左右を飛ぶ個体が多いようです。高麗山は大磯の照ヶ崎に通うアオバトの群が次々 に飛んでいき、キビタキ♂♀、エゾビタキ、コサメビタキも観察でき、モズがかなりの数来ていました。

THAI
[9/19-20 タイ] 真柳
出張の週末、古い鳥友カモン夫妻とカオヤイNP近くのサブサダオ、サケラットに。 雨季でも天候に恵まれ、のんびりとした鳥見で見た鳥は43種。 アカモズやメボソは冬鳥の走り。サケラットのシマハッカンは少なくも5個体以上を 近距離で見れました。写真は雄ですが、雌もなかなかに美しい鳥です。
観察種(SabSadao, Sakaerat:9/19-20):
チャバネサシバ、セキショクヤケイ、シマハッカン、ベニバト、ダルマインコ、ヒメカッコウ、オニクロバンケンモドキ、オオコノハズク、インドコキンメフクロウ、オオハリオアマツバメ、インドカンムリアマツバメ、ミドリハチクイ、チャガシラハチクイ、インドブッポウソウ、セグロコゲラ、コモンアカゲラ、ズアカミユビゲラ、クロカンムリコゲラ、コチャバネヤブヒバリ、オニサンショウクイ、ヒイロサンショウクイ、オオモズサンショウクイ、コシジロヒヨドリ、キビタイヒヨドリ、メジロヒヨドリ、アカモズ、セアオモズ、クロノビタキ、マミハウチワドリ、メボソムシクイ、コサメビタキ、マミジロオウギビタキ、チャバラゴジュウカラ、アカハシゴジュウカラ、ハシブトハナドリ、セアカハナドリ、キバラタイヨウチョウ、ムラサキタイヨウチョウ、ズグロコウライウグイス、カケス、ヘキサン、チャイロオナガ、ハシブトガラス (43種)
他にHOTEL周辺や空港で:
コサギ、スキハシコウ、セイタカシギ、チョウショウバト、オニカッコウ、アジアヤシツバメ、ヒマアマツバメ、シキチョウ、イエスズメ、スズメ、カバイロハッカ、オオハッカ(12種)

HoneyBuzzard
[9/19 白樺峠]  高野(凱&澄)
好天が続いたためかサシバのピークは過ぎたようで、ハチクマの姿が目立ち ましたが、ノスリやオオタカ、ツミと、ここでは珍しいクマタカも近くを飛 んでくれました。でも下界は晴れでも峠は曇りがちで、青空バックで撮れたのは ハチクマだけ。
途中で観察を切り上げて、タカの行き先と思われる野麦峠に行ったところ、 案の定、到着直後にハチクマ1、サシバ2が稜線を舞っていました。
HAWKS

白樺峠
[9/13 白樺峠] 上野(晶)
2年連続夫婦で白樺峠へ。大雨の翌日の快晴=これ以上無い条件と思ったのですが、 ハチクマとサシバ、それにオオタカ?合わせて20羽ぐらいが渡っていっただけでした。

[9/11-13 八戸-苫小牧-大洗航路] 上野N,大場,川島(武)
この時期だけのミズナギドリ類に期待したものの、唯一のハイライトは 下北半島沖で見た1000羽を超えるオオミズナギドリの大群くらい。 観察できた海鳥は12種のみでした。
オオミズナギドリ、ハイイロミズナギドリ、ハシボソミズナギドリ、ハイ イロヒレアシシギ、アカエリヒレアシシギ、トウゾクカモメ、セグロカモメ、 オオセグロカモメ、ウミネコ、ミツユビカモメ、アジサシ、ウミスズメ 

ミユビシギ
[9/6 船橋海浜公園] 上野N
朝6:50現地着時は満潮でシギは少なく、8時頃に干潟が現れると 、ミユビとハマシギ(写真)、メダイチが現れ、特にミユビは100羽ほど。
数が多かったのは トウネン250程度で、その他のシギチは数羽の単位で、大型シギはオオソリだけ。 矢張り今夏はかなり少ないようでした。
出たシギチは、メダイチドリ・ダイゼン・キョウジョシギ・トウネン・ハマシギ・オバシギ・ミユビシギ・キアシシギ・ソリハシシギ・オオソリハシシギの10種

[9/5 鎌倉市岡本] 上野N
月1度の家周辺の鳥見。特筆はオオタカで,、トビが3羽飛んでいる 後ろから真っすぐに現れ、そのまま上空を横切っていきました。  オオタカは午後に行った久里浜の植物園でも見、タカの移動が始ま ったようです。
カワウ・コサギ・アオサギ・カルガモ・トビ・オオタカ・イソシギ・ キジバト・カワセミ・アオゲラ・コゲラ・ツバメ・ハクセキレイ・ヒヨドリ・ イソヒヨドリ・シジュウカラ・メジロ・カワラヒワ・スズメ・ムクドリ・ハシボソガラス ・ハシブトガラス(22種)

相模
[8/23 神奈川県内のシギチ]
 上野N,大場
  海老名の休耕田でコチドリ15、ムナグロ30±、タカブシギ3を見たのち、 相模川の相模大堰と寒川堰でコチドリ、キアシシギ、イソシギとアマサギ を含めたサギ類を観察。
馬入水辺の楽校でこの時期には珍しいカンムリカイツブリ夏羽1(写真) を見ましたが、シギチは最後の多摩川河口でもキアシ3、ソリハシ1、イソ1だけ というさびしさでした。 大場氏とは8/30の支部の東京湾シギチ・ツアーに参加し、三番瀬や谷津干潟などを まわりましたが、シギチの数は少なめでした。

黄脚鴫
[8/23 小櫃川河口] 真柳
素直なシギ・チ達が出てくれましたが、アジサシ類は全く見られず。若ハヤブサがカワウを襲いましたが失敗。 葦原にはツバメが沢山入っています。照りつける太陽の下、手や顔は真っ赤。(写真は見返り黄脚鴫)
カワウ、ゴイサギ、ダイサギ、チュウサギ、コサギ、アオサギ、カルガモ、ミサゴ、トビ、ハヤブサ、キジ、シロチドリ、メダイチドリ、ムナグロ、トウネン、アオアシシギ、キアシシギ、イソシギ、ソリハシシギ、ウミネコ、キジバト、カワセミ、ヒバリ、ツバメ、ハクセキレイ、ヒヨドリ、モズ、ウグイス、オオヨシキリ、セッカ、シジュウカラ、カワラヒワ、スズメ、ムクドリ、ハシボソガラス、ハシブトガラス (36種。7:15-12:35)

蝶3種
ナガサキアゲハ、ツマグロヒョウモン、アカボシゴマダラ
[8/13,16 玉川上水の蝶]
延べ4時間クサギの花の下でねばり、ようやくナガサキアゲハが来てくれました。 加えてツマグロヒョウモン・アカボシゴマダラと温暖化で北上する南方の蝶3種 のそろい踏みでした。 奥村

道北
[8/7〜11 道北] 高野(凱&澄)
利尻礼文サロベツと道北を回りました。繁殖が遅めのエゾ・シマ・マキノのセンニュウ3種やアカエリカイツブリの子連れには出会えましたが、道北ならではのツメナガセキレイは1度だけ。でもシマリス、イタチ(移入)、オオアシトガリネズミ(死体)、キタキツネなどの獣は間近で観察できました。
写真:ウソ(礼文桃岩)、シマセンニュウ(浜頓別)、アカエリカイツブリ(礼文久種湖)、エゾシマリス(利尻ポン山)
利尻島は亜種アカウソが繁殖と聞いたことがありますが、利尻・礼文両島で出会ったオスは普通のウソの色合いでした。

ゴマシジミ
[8/9 ゴマシジミ]  高野(凱&澄)
礼文島のウスユキソウ群生地で会ったゴマシジミ。アリの巣で育つことで知られ、分布は広いものの色の変異が多いそうです。
東京に戻ると、盛夏の間あまり見かけなかったツマグロヒョウモンに、我が家の周りでも再び多く出会うようになりました。

フィリピン
[8/6 フィリピン・マキリン山] 真柳
雨季のフィリピンへ2回目の出張。地元ガイドとマニラから1時間強のマキリン山へ。 森林,草原,渓流,水田と多様な環境の中、時折のスコールと強風の天候でしたが、何とか32種を確認。初見は18種にのぼりました。 カンムリバンケンモドキはキジ雄顔の真っ黒なオナガ、アオオビカワセミは紺色のお腹のカワセミ。メガネムクドリは英名のハゲムクドリのほうがピッタリ。
ヨシゴイ、フィリピンクマタカ、フィリピンヒメハヤブサ、マミジロクイナ、ツバメチドリ、タカブシギ、ベニバト、チョウショウバト、ハイガシラヒメカッコウ、カンムリバンケンモドキ、ムジアナツバメ、シロハラアナツバメ、コビトアナツバメ、セレベスハリオアマツバメ、アオオビカワセミ、ナンヨウショウビン、ハリオハチクイ、リュウキュウツバメ、コシアカツバメ、カッコウサンショウクイ、オニナキサンショウクイ、チャムネヒヨドリ、マミジロシキチョウ、オニセッカ、フィリピンモズヒタキ、ゴシキハナドリ、シロハラハナドリ、スズメ、ハッカチョウ、メガネムクドリ、ヤハズカンムリオウチュウ、モリツバメ (32種)

スイス
[7/9 スイス・サースフェー] 小高
7/6出発で10日間ほどスイスを回ってきました。 サースフェーのレンクフルー展望台での氷河見学後、下る山道でアイベックス(現地名スタインボック)が観光客が少なくなった夕方、 お花畑の斜面に現われました。♂成獣で人を恐れる様子はなく、その距離約20m。マーモットも同じ斜面で何家族も見か けましたが、こちらも警戒心はまるでなし。トガリネズミの死体も見ました。

三宅島
[7/24夜〜26 三宅島]
上野N、石川、大場、川島(武)、高野T
川島(俊)さんの案内で、島内を巡りました。時季的にはやや遅く、多くの鳥 がヒナを連れていましたが、ウチヤマセンニュウ、イイジマムシクイをはじめ 固有種・固有亜種のほとんどを観察できました。
写真は大場撮影:左上よりアカコッコ、カラスバト、イイジマムシクイ、ウチヤマセンニュウ。 詳しくは、「OB探鳥2009」の頁へ。

金時山
[7/12 箱根・金時山] 上野N
金時山に登ってきました。引っ越してから神奈川県内で見た鳥を記録していますが、今日はカッコウが加わりました。時期が少々遅く、観察したのは21種でした。
(写真はベニテングダケ)
キジバト、カッコウ、ホトトギス、アオゲラ、コゲラ、ツバメ、イワツバメ、キセキレイ、ヒヨドリ、ミソサザイ、コルリ、ヤブサメ、ウグイス、キビタキ、ヤマガラ、ジュウカラ、メジロ、ホオジロ、カワラヒワ、カケス、ハシブトガラス  番外:ガビチョウ、ソウシチョウ

海燕
[7/3 銚子の海鳥観察] 大場
イルカクルーズ船を貸切っての海鳥観察に乗せてもらいました。 濃霧などで欠航が続き、三度目の正直で船は出ました。 一番の目的のアシナガウミツバメ(6/15頃から観察されているとの事) は11:20迄に5回見ました。 他にミズナギドリ類、クロアシアホウドリ、フルマカモメ、腰の白くない クロウミツバメや尾羽の凹部の形状の違うウミツバメも何度か見、イルカも 多数(60頭ほど)出ました。

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