OB仲間の鳥見のたより
(2006年10月〜12月)

同好会のOB仲間からの鳥見の便りを抜粋してまとめたものです。 文の順はほぼ新しいものからになっています。
具体的な場所を載せるかどうかは高野の勝手な判断で行っています。また同好会OB向けの頁とはいえ、Googleなどで簡単に検索できてしまうので、報告者のフルネームなどは避けるようにしていますが、不具合やご注文があればご連絡ください。

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虹を背に佇むナベヅル(出水)
[冬の九州探鳥] (高野)
12月16〜18日、大場さんと九州を福岡、佐賀、鹿児島へと縦断して、 60種ほど観察できました。 ツクシガモやミヤコドリ,クロツラヘラサギ,ヘラサギ,カササギ,ズグロカモメなど、 九州らしい鳥たちを見て廻りました。
出水でも、マナ、ナベ、クロ、カナダとナベクロを含め、今年渡ってきて いる全種類の鶴を確認でき、虹を背に飛ぶ鶴の姿などを堪能できました。 「九州の鳥」の頁に、写真を載せてあります。

kouraun
[中国出張ついでの鳥見](真柳)
10日間ほど中国(北京、秦皇島、広州)出張に行ってきました。 北京は市内の公園のみ、秦皇島は北戴河にも寄れず。
広州では1日が空いたので華南植物園へ。ここで憧れのサンジャクを初見! 他にカラアカハラ, ニシウグイスManchurian Bush Warbler(中国の2005年CheckListに従う)も初見です。
(中国各地で観察した鳥) 12/7-16
カノコバト,バンケン,カワセミ,アカゲラ,ハクセキレイ,ビンズイ, コウラウン,シロガシラ,タカサゴモズ, シキチョウ,トラツグミ,カラアカハラ,クロウタドリ,マミチャジナイ, ニシウグイス,オナガサイホウチョウ,カラフトムシクイ,キマユムシクイ, シジュウカラ,エンビタイヨウチョウ,メジロ,コイカル,スズメ, サンジャク,オナガ,カササギ,カケス,ハシブトガラス, 番外ドバト  (写真は高野が撮影した、香港のコウラウン)

[タニシの『奮闘記』ネパール編その3]
今年もまた「日本語能力試験」受験者の特別講座の手伝いに、ネパールへ10月26日〜12月7日の間行ってきました。
ネパール鳥類保護協会の探鳥会に誘われるなど、カトマンズ郊外や市内のバグマティ川 などで探鳥した結果などを、
"タニシの奮闘記/ネパール編その3"に掲載しました。
写真:ソウゲンワシSteppe Eagle

巫女 ミコアイサ♀(12/7)
[皇居お堀便り](井上H)
今年はウソの当たり年の様で 先月皇居東御苑で♂♀のペアに会いました。
12/7、馬場先濠、日比谷濠で"ミニミニ探鳥会"を行い、ミコアイサ♀、 ホシハジロ♂が顔を出しました。
武道館の裏手の"牛が淵"が今年は賑やかで キンクロ,ヒドリ,ハシビロ, カルガモ,マガモ,コガモ,ヨシガモ,オカヨシガモ(綺麗な♂),バン, オオバン,カイツブリ,コサギ,アオサギ,ユリカモメ,セグロカモメと  皇居で見られる冬場の水鳥の殆どが 顔を出しています。

[ウソです]
12/7、石神井公園内の史跡でウソ3羽(♂1,♀2)を見ました。 5〜6年前に1羽出て以来です。他にシロハラ1羽を目撃(今季初)、シメ らしい声も聞きました。
先週オオタカ1羽(♀成鳥?)が30羽程のカラスに追いまわされていました。 今月はこれで37種になりました。(小高)

エナガ エナガ(12/7:多摩湖畔)
[エナガの写真]
12/7に、どこかエナガの写真が撮れる所と思い、多摩湖に行ってみました。 狙いは図星で、歩道橋を渡っている時、脇の木に数羽のエナガがとまってくれました。 曇天で暗かったのが残念ですが、絶えず動き回るエナガも、一眼デジカメな ら枚数を気にせず撮れるので助かります。
他にウソ,シメ,ルリビタキ,シロハラ,アカゲラなど。多摩湖の湖面にはカンムリ カイツブリが数羽。狭山湖には、ハジロカイツブリやミコアイサ♂なども居ましたが、 水鳥の数は少なめでした。(高野)

襟巻鴫
[エリマキシギ]
11/26,少しでもシギチを覚えようと、葛西臨海公園と谷津干潟に行きました。 識別できたのは全部で35種、内シギ4種、チドリ2種、カモ10種。
エリマキシギを初めて観察し、写真をセンターの人に見てもらい 確認しました。
ミサゴが大きな魚を取って杭の上で食べ、またモズの水浴びを初めてみました。 写真:エリマキ&セイタカシギ(大場)

翡翠
ジョウビタキ&カワセミ
[舞岡公園]
11/25,天気も良かったので家から近い舞岡公園へ行ってきました。 谷戸が保存され、周囲の丘に遊歩道が整備されていて、特に冬場は 神奈川県の都市部としては格好の探鳥地です。
今日はだめでしたがヤマシギが出るので、カメラマンが多いのが玉に瑕。
2時間ほどでカワセミ、ジョウビタキ、エナガ、カシラダカ、ウソ、カケス など23種を観察しました。(上野)

[クロツラヘラサギ]
(11/24,近辻♂♀) 加茂湖の鳥たちを観察したあと、好天に誘われ、普段通行しない 湖岸沿いに車を乗り入れました。 カキ筏上に白い中形の鳥を見つけ、プロミナを向けましたが、なかなか 背眠をといてくれません。運よく舟の立てた波に筏が揺れ、頭を上げ翼を 半開きにしてバランスをとった瞬間、目先と黒色の嘴、初列風切羽外縁の 黒色帯で、クロツラヘラサギの若鳥と判明。
昨日シベリアジュリンを目撃していたので年間182種目。 今日もオオモズ、マナヅル、ナベヅル、鉄砲打ちから逃れたキジ♂等も健在 でした。
[オオモズで180種達成]
(11/18、近辻) 絶好の探鳥日和、国仲平野を中心に鳥見を行い、 コホオアカの小群を見つけました。午に家に帰ると、鳥仲間からの 緊急コール。お陰でオオモズを観察。悲願の大台を達成しました。
ほかにマガン75羽、オオヒシクイ3羽の雁群、コハクチョウ(成2,幼2)の家族群、 マナヅル(成1),ナベヅル(成1)の鶴コンビなど。
[佐渡にナベヅルも]
(11/13、近辻) 金北山の頂きには初冠雪。国仲平野の寒い朝。
3年余の弧鶴生活を送ってきたマナヅルの側に寄り添うように ナベヅル成鳥が1羽。仲間を得て、喜びのあまりか"ツルの舞" まで披露するマナヅルに感動。
また国府川の皆川大橋付近で久しぶりにヤマセミを目撃しました。

海鳥
[苫小牧航路]
11/11-12にバードライフのR氏とフェリーで苫小牧を往復し、海鳥を見てきました。 行きは八戸から苫小牧、帰りは苫小牧から大洗のルートを選びました。
朝、八戸港を出港、天候は雨。外洋へ出るとミツユビカモメとトウゾクカモメ類が次々に現れました。更にコ&クロアシアホウドリ、オオ&ハイイロ&ミナミオナガミズナギドリ、ウミスズメの群など海鳥14種を観察しました。
写真:ミナミオナガミズナギドリ(上)とトウゾクカモメ
そして出港後約2時間、青森県の北部沖でアホウドリの若鳥が近くを飛びました。 その後も海鳥は切れ目なく出続け、上記の他フルマカモメ多数とウトウが20羽ほど、 ウミガラス1羽など。面白かったのは、小鳥類が何度も船の周りにやって来 たことで、キジバト、タヒバリ、ツグミ、シロハラ、シメ、ムクドリなどが、し ばらく船の周りを飛び、やがていつの間にか居なくなります。たまたま渡りのルート上に船が来たので近付いたものなのでしょうか。
帰路は同じ日の夜、大洗へ向けて出港。  翌12日朝から観察開始。 昨日と変って天候は回復しましたが風は相当強く、鳥はあまり種類が出ず、コアホウドリ、クロアシアホウドリ、オオミズナギドリとカモメ類だけで、それも船が大きいためか近くを飛んでくれません。帰路は少々期待外れでした。(上野)

嘴広鴨 お堀に浮かぶハシビロガモ(11/10,高野)
[皇居お堀便り-1]
10月後半よりカモ類が到着し始めました。
10/18 馬場先濠にキンクロハジロの小群。
10/25 馬場先濠にハシビロガモ(含エクリプス),乾濠にヨシガモ♂♀計5羽。
11/1 平川濠に待望のオシドリの群れ。
11/4 皇居を一周したところ各濠全体で キンクロ約200、ハシビロ100以上 
ヒドリガモは 牛ヶ淵、桜田濠で100程 ヨシガモは牛ヶ淵と乾濠で5〜6羽
久しぶりのホシハジロが 牛ヶ淵に4〜5羽 桜田濠に10羽程。 平川濠のオシドリは♂7,♀(エクリプス?)1。 例年より早目の登場のマガモのペアが牛ヶ淵と桜田門のそばで。 その他カルガモ、カイツブリ、カワウ、アオサギ、オオバン、バンと なかなか 快調な出足のようです。
11/30より来年3月中旬迄、毎木曜日12:15-45馬場先濠の角(郵船ビル前)で"丸の内さえずり館"主催"お昼休みのミニミニバードウォッチング"を行います。(井上)

[佐渡最北端鳥見調査]
11/5に鷲崎で小生初めてキマユホオジロを見ました。
草地から飛び出し、林縁の竹薮に止まった瞬間“ウヒャー、キマユダ!”
秋季出現は佐渡では初。年間175種目となり、180種の目標に残り5種になりました。 皆さまからの鳥見パワーをいただきたいものです。(11/7,近辻)

熊鷹 クマタカ(上)とカワアイサ
[軽井沢へ行きました]
3連休を利用して高校時代の友人たちと軽井沢へ行きました。 4日には佐久の東電調整池に行きヤマセミとカモ類を狙い、5日の帰りに倉渕ダムへ回ってタカを狙いました。
冬鳥は軽井沢ではジョウビタキとマヒワとツグミ程度、ほかにマミチャジナイ1羽。 佐久の調整池のカモ類は数がまだ少なく、それでもヤマセミが出て満足。
倉渕ではついにクマタカを観察!到着後30分ほどで比較的近くに現れてくれました。駐車場から眺める紅葉もなかなか見事でした。(上野)

ウソ 木の芽を啄ばむウソ(甲斐大泉)
[八ヶ岳山麓の冬鳥]
2週間前に続き、冬支度に八蝗山荘に行きました。 冬鳥の数も増え、ベニマシコ、マヒワ、ウソ、ツグミ、ジョウビタキなどが揃い、マミチャジナイも前回より増えているようでした。
ウソは4羽が山荘の庭の木の芽を啄ばんでいましたが、数年前この時期に山荘前で落鳥していたアカウソは混じっていませんでした。(11/3,高野)

白鶺鴒 [ハクセキレイの闘い]
ハクセキレイ2羽の闘いぶりが面白かったので、最近使い始めたデジカメで石神井川の岸辺から、上から覗き込んだかたちで撮ったものです。(11/2.加藤)
大きい画像は[ここ]をクリックしてください。

週末、佐渡の平野と山の鳥を楽しみました。
10月28日(土)晴天・国仲平野で早朝から3時間(42種)
 カイツブリ,カワウ,ダイサギ,アオサギ,マガン56,(オオ)ヒシクイ1,オオハクチョ ウ1,(マ+カル+コ)ガモ,(ホシ+キンクロ)ハジロ,カワアイサ,ミサゴ,トビ, ノスリ,チョウゲンボウ,キジ,マナヅル,ダイゼン,タゲリ,キジバト,カワセミ, ヒバリ,(ハク+セグロ)セキレイ,ムネアカタヒバリ,タヒバリ,ヒヨドリ,モズ, ジョウビタキ,ウグイス,シジュウカラ,ホオジロ,ホオアカ,カワラヒワ,シメ, スズメ,ムクドリ,(コクマル1+ミヤマ500+ハシボソ)ガラス
10月29日(日)晴天  小佐渡山中(清水平周辺:旧トキ保護センター所在地)(31種)
カイツブリ,オシドリ,マガモ,コガモ,ハチクマ,トビ,オオタカ,キジ,キジバト、 オオアカゲラ,セグロセキレイ,ヒヨドリ,モズ,ルリビタキ,ジョウビタキ, シロハラ,ツグミ,ウグイス,(ヒ+ヤマ+シジュウ)カラ,メジロ,ホオジロ, アオジ,クロジ,アトリ,マヒワ,ベニマシコ,イカル,カケス,ハシブトガラス (10/31 近辻)

[佐渡の深山鴉+ワン(黒丸鴉)]
10/22、午前“加茂湖”午後“国仲平野”をカー探鳥しました。
国仲平野で電線の260羽位のミヤマガラス群中にコクマルガラスが1羽混入。
雁鴨白鳥類は11種。マガン32、コハクチョウ1、マ+カル+コ+ヒドリ+オナガ+ハシビロガモ、ホシ+キンクロハジロ、スズガモ。
国仲平野でのタカは5種。ミサゴ.トビ.ノスリ.ハヤブサ.コチョウゲンボウ。
マガンを見たあと、近くからクルル..のツルの一声。川沿いにマナヅルの頭部がのぞきました。いつもマガンとマナヅル、つかず離れずといった感じです。「マ」の字つながりなんでしょうか?両種の餌と安全性の問題なのでしょうけど。
ツバメ3羽まだ佐渡の上空を飛んでいます
[ヒシクイも出現]
10/23国仲平野32羽のマガン群にヒシクイが1羽仲間入り。 ミヤマガラスは一日で倍増し500羽ほどの一団となり、昨日同様 1羽のコクマルガラスも。(近辻)

頬白 囀るホオジロ(10/22,北杜市大泉)
[八ヶ岳山麓]
10/22の明け方、八蝗山荘で次第に明るくなる空を見上げながら鳥の声に耳を傾けました。今の時期限られた鳥しか鳴かないだろうと思っていましたが予想外に多くの鳥が鳴いてくれました。
私にとってこの秋初めてのジョウビタキとマミチャジナイ、ほかにアオゲラ、アカゲラ、ヒヨドリ、キセキレイ、モズ、エナガ、カワラヒワ、イカル、ホオジロ、カケス、ブト+ボソガラスなど。ホオジロは盛んに囀っていました。(高野)

真鴨 梓川の清流を泳ぐマガモ
[上高地]
10/21、好天に恵まれた上高地を大正池から河童橋まで紅葉の盛りの中、奥穂や焼岳を 見ながら散策しました。多くの鳥が既に下界に降りたようで、カモはマガモばかりで オシドリは妙に人馴れした雌が1羽大正池に居ただけでした。
ルリビタキ、ウグイス、ミソサザイ、カケスは少数がまだ残っていましたが、あとは 地付きと思われるコガラ、キクイタ、ゴジュウカラなどと、田代池からの自然歩道で 今回もキバシリに会えました。
ほかに、同行した弟が20羽ほどのマヒワの群れを見たそうです。
帰りに車で通った乗鞍高原や白樺峠も、紅葉で全山真黄色でした。(高野)

相思鳥
[箱根のソウシチョウ]
10/21、箱根の明神ヶ岳に登ってきました。山の上は霧がかかり景色は何も見ず、 鳥も山の普通種が13種出ただけ。
 ただ、明神ヶ岳の山頂付近から矢倉沢峠にかけての樹林の中にソウシチョウが沢 山居ました。 この時期にクロツグミのような声で囀っており、地鳴きはかなり太 い、強い声で「ジェツ、ジェツ」という声でした。
ブッシュの中で何枚もシャッターを切ったのですが、ジッとしていないのでほとんど がピンボケでした。上写真は色は出ていますが、何処にもピントが合っておりません。 ソウシチョウはクロツグミの囀り風ですが、この他にイカルの声に似た囀りがしており、 こちらはガビチョウだろうと思いますが、これもソウシチョウなのかも知れません。  これまで箱根で変った囀りを聞くと全てガビチョウにしておりましたが、その 中にはソウシチョウの場合もあったのでしょう。(10/21,上野)

**佐渡の鳥便り**
[深山鴉もきました]
10/18、佐渡は小春日和"インディアンサマー"の日々が続いています。 ミヤマガラスも日本海を渡ってきました。10/18に200羽くらいと50羽ほどの 2群をみましたが、コクマルガラスは含まれていませんでした。
[コハクチョウ]
知人から「白い大きな鳥が2羽」という連絡に、現場に急行。 期待したとおりコハクチョウでした。起立、背眠、伏臥。リラックスポーズ。佐渡で見る白鳥類には、いつも野性味を感じています。年間170種目のメモリアルバードになりました。

(雁シリーズ3弾リポート)
[佐渡:憩雁(けいガン)]
10/18 国仲平野の農道にあのマナヅルがいました。目を転じると、近くの耕地 に28羽のマガンの群。立ち姿、頭をかくもの、餌をとるもの、伏臥、背眠 ..、ガン達の憩いの風景です。マナヅルと旧交を温めているのでしょうか?
[佐渡の孤雁]
10/17の夜明け前、佐渡の最北端・弾崎に到着。連日の好天のためか、 渡来する鳥影は薄く、シメ、アトリがパラパラと飛翔する程度。  帰路立寄った鷲崎耕地の刈り取り後の田に1羽のマガン成鳥がいました。 朝日を浴びて“クヮンクヮン”とひそやかなつぶやき。"孤雁"。
[佐渡:初雁]
10/13 外食をすませ、帰路は国仲平野「探鳥ルート」にしたところ、来てたのですね・・・初雁!
新米コシヒカリの落穂を食していました。刈り取り後の稲田にマガン幼鳥が2羽 "クルルー"のマナヅル(3夏越した)の声が流れてきた時、すっとガン首を上げ 飛び立ちました。双眼鏡で追うと、真野湾方向から飛来した本体(18羽)に合流。 夕陽を浴びて畔草で採餌するマナヅルの上空をカギになりサオになって寄ぎ ります。(10/13:近辻♂♀)

蜂熊
[伊良湖岬-2]
前週の仲間達との鳥見行に続き、10月8〜9日の2日間、野鳥の会支部の担当で再び 伊良湖岬、汐川へ行ってきました。
一日目は悪天候の後の快晴でしたが強風で歩くのもママならない状態でした。 しかし、ハチクマなどが風に吹かれて低いところを飛んでくれたり、風当たりが 弱い場所ではオオタカやサシバが落ち着いて木に止まっていたので、難しい幼鳥 の比較等も出来たのが収穫でした。
翌朝は未明まで吹き荒れた風も収まり、快晴の空を早くからサシバやハチクマなど が三々五々渡り始め、ヒヨドリやカケスも多く渡っていました。
風が残っているため上昇気流が出来にくいのか、大きなタカ柱は出来ず、比較的低 空を数羽づつ渡っていき、それも10時過ぎには少なくなりました。
汐川もムナグロやハマシギが少しと、エクリプスのオナガ、ハシビロ、ヒドリなど のカモ類が少々で、寂しいものでした。
写真:低く飛ぶサシバ若(ph:10/8、高野)

蝦夷ヒタキ
[大磯/高麗山]
10/8快晴の下、上空をサシバが5羽、ノスリが5羽、多分ハチクマが1羽(ちょっと遠すぎ )が渡って行きました。他に地付きのミサゴ・トビ・オオタカが出たのでワシタカ6種でした。
小鳥では50羽ほどのカケスの群が移動中、山中ではキビタキ・エゾビタキ・コサメビ タキ、この付近では珍しいアカゲラ・ヒガラが出ました。
また、近くの照ヶ崎へ通うアオバトが幾つかの群に分かれて暫くの間に50羽ほど(アオバトは照ヶ崎を往復するのもいるので同じ個体の重複の可能性があります)で、合わせて29種を観察しました。 気持ちの良い一日でした。
(写真:エゾビタキ、上野)

[三宝寺池]
10月8日朝の三宝寺池は高い青空です。
通過鳥=アマツバメ1、キビタキ♀1、サメビタキ1
冬鳥=オナガガモ1 (真柳)

浅黄
[アサギマダラの渡り]
またまた蝶の話題です。
鳥と同様に渡りをすることで知られるアサギマダラは、伊良湖や白樺峠でタカと一緒に飛んでいるのをよく見かけます。
9/30に行った伊良湖岬の先端近くでも、数頭の蝶がヒヨドリバナにとまって吸蜜していて、そのうちの1頭にマーキングされていました。
帰宅後その記号を頼りに「アサギネット」というweb頁で調べ、岬から北に20kmほどの幡豆町三ヶ根山で3日前にマーキングされたことが分かりました。
この情報をweb頁で見て、早速伊良湖岬に行った方も居たそうで、私が翌週再び同じ場所に行くと、4人ほどがネットと白タオルを手に歩いていました。(高野)
アサギネットの頁: http://www2h.biglobe.ne.jp/~pen/asaginet000.htm

蜂熊
[伊良湖岬]
9月29日夜-10月1日に小高,上野,割田,大場,高野の5名で、伊良湖岬にタカの渡りを見に行きました。これは速報で、近くOB探鳥行の頁に掲載予定です。
前後の天候が思わしくなかったせいか、全般にタカの渡りは低調で、汐川のシギチもホオロク,オオソリ,ソリ,クサシギ,ダイゼンなどがパラパラいただけでした。
タカは、特にサシバがほとんど飛ばず、30日の10時頃になってやっと1羽か2羽飛び始めたものの、午後2時までに20羽も飛びませんでした。 それでもハチクマやハヤブサ、ミサゴ、オオタカ若などが比較的低空で飛んでくれ、タカはトビを含め10種観察でき、またカケスやコムクドリの群れや、マーク付きのアサギマダラなどを観察でき、それなりに渡りの季節という実感は味わえました。
左:並んで飛ぶハチクマ(9/30,高野)

[佐渡]
9/30-10/1、近辻さんと二人で佐渡を走り回ってきました。
岬の先端で待っていますと、やっとたどり着いた小鳥たちの群れが、ひとしきり騒ぎながら飛び回った後、林に潜り込んで行きます。アマツバメとイワツバメの群舞、コイカルの群れ、予想もしていなかったサンショウクイなど、秋の渡りを満喫しました。
近辻さんは、最近佐渡に居つき始めたアカゲラを確認できてニッコリ。 ムクドリやエンベリザの未確認種も幾つか残りましたが、52種を確認できました。(真柳)
カイツブリ,オオミズナギドリ,カワ+ウミウ,ダイ+コ+アオサギ,マ+カル+コ+オナガガモ,ミサゴ,トビ,オオタカ,ツミ,ハイタカ,ノスリ,ハヤブサ,マナヅル,オオセグロカモメ,ウミネコ,キジバト,アマツバメ,カワセミ,アカゲラ,ヒバリ,ツバメ,イワツバメ,キ+ハク+セグロセキレイ,サンショウクイ,ヒヨドリ,モズ,ノビタキ,イソヒヨドリ,ウグイス,オオルリ,エゾビタキ,ヒガラ,ヤマガラ,シジュウカラ,メジロ,ホオジロ,カワラヒワ,コイカル,イカル,スズメ,ムクドリ,カケス,ハシボソ+ハシブトガラス(以上52種、真柳)

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