OB仲間の鳥見のたより
(2007年1月〜3月)
同好会のOB仲間からの鳥見の便りを抜粋してまとめたものです。

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苫小牧
[3/31 葛西臨海公園] 大場
今日は一人で行ってみました。全体にカモ・シギ・チドリの数も種類も少なく少し寂しい感じでした。ただ収穫はタマシギ・アリスイでした。タマシギは2月下旬頃から来ているそうです。コチドリも来ていました。
私は8時ごろに着いて見れなかったのですが、それ以前の時間にヨーロッパトウネンが居たそうです。

[3/5-12 中国鳥見] 近辻
日本鳥類保護連盟の柳沢理事と中国洋県を中心にトキの調査に行きました。 野生のトキは巣づくり行動を始めた時期で、各所でトキの姿を観察でき、 中国での野生復帰の取組みの現況などもつぶさに見聞し、実りある出張と なりました。
野鳥識別ベテランの柳澤さんのおかげで、今回の中国行では、いつになく 多種の鳥に出会うことができました。 出現リストを報告致します。リスト作成には、特に真柳・園部両氏に、資料 提供や貴重なアドバイスなどを受けました。
(中国で認めた鳥)  観察地:西安市(野生動物園ほか) 周至県(楼観台) 秦嶺山脈横断道路(車中)、洋県
カイツブリ、カワウ、ゴイサギ、コサギ、アオサギ、トキ、オシドリ、マガモ、 コガモ、オカヨシガモ、ハイタカ、ノスリ、サシバ、チョウゲンボウ、 (コウライ)キジ、コチドリ、クサシギ、キジバト、ヤマセミ、ヤツガシラ、 ヤマゲラ、アカゲラ、ショウドウツバメ、ツバメ、キセキレイ、 (ホオジロ)ハクセキレイ、タヒバリ、シロガシラ、タカサゴモズ、カワガラス、 ルリビタキ、ジョウビタキ、(ハチジョウ)ツグミ、クロウタドリ、エナガ、 ヒガラ、シジュウカラ、ホオジロ、コホオアカ、ミヤマホオジロ、カワラヒワ、 コイカル、ニュウナイスズメ、スズメ、ムクドリ、シベリアムクドリ、 ギンムクドリ、(ミヤマ)カケス、オナガ、カササギ、ハシボソガラス、 ハシブトガラス(小型タイプ)、ヒメフクロウ、オオスズメフクロウ、カノコバト、 セグロコゲラ、カヤノボリ、ノドジロヒヨドリ、カワビタキ、ルリビタイジョウビタキ キバラシジュウカラ、○エンビシキチョウ、カオジロガビチョウ、ソウシチョウ、 ダルマエナガ、ズアカエナガ、ハッカチョウ、サンジャク 以上68種

背高鴫 [3/20 葛西臨海公園] 高野
到着してすぐ、上の池にミコアイサ♂が浮いていましたが、 すぐに飛立ち海のほうに去りました。あるいはそのまま北に 向かったのかもしれません。
下の池では、2羽のセイタカシギが近づいたと思ったら いきなり交尾を始め、その後もしばらく寄り添っていました。
この日は桜の開花宣言も出、春ですね。

蒼啄木鳥
[3/11 緋寒桜にメジロ] (奥村)
近所(小平)の緋寒桜にメジロが群れていました。 風が強く、とらえるのに一苦労でしたが 蜜を吸う姿が撮れていました。

[3/10 気仙沼−本吉](真柳)
昨年良かった南三陸を再訪。天候にも恵まれ、楽しい探鳥でした。
圧巻は、至近距離(50m程度)で採餌する80近いコクガンの群。これだけでも見に行ったかいがありました。3月ですね。多くの鳥が雌雄で行動していました。
 大谷海岸駅7:20->16:10本吉駅。(観察種) コクガン、オオハクチョウ、オカヨシガモ、アメリカヒドリ、クロガモ、シノリガモ、ホオジロガモ、ウミアイサ、ミサゴ、ノスリ、ヤマセミ、カワセミ、アカゲラ、マヒワ、ベニマシコなど63種。

紅梅 [3/8 明治神宮] (高野)
久しぶりに明治神宮に寄ってみました。
ここも御多分にもれず、餌付けて写真を撮っている人が居て、 クロジやルリビタキが来ていました。丁度10人ほどの探鳥グループ が来たので、私も一緒に何枚かシャッターを押させてもらいました。
北池のオシドリは、潜水鴨のように盛んに潜っては水底から餌を拾い、 水面に出ると羽ばたいて水滴を落としていました。この餌もドングリ ではなく、カメラマンが時折放り投げる菓子?のようでした。

苫小牧
[3/3-4 苫小牧周辺](大場)
長流川河口、白老、ウトナイ湖、北大演習林、勇払などを廻ってきました。 特に変った種類は出ませんでしたが、オオワシ、オジロワシ、ミミカイツブリ、 アカエリカイツブリ、クロガモ、ホオジロガモ、ビロードキンクロ、ミヤマカケス、 シマエナガ、ウソなどを楽しみました。
写真:オオワシ若、ビロードキンクロ♂

猿子
[2/24-25 蓼科](大場)
珍しく家内同行で蓼科のペンション・ステンドグラスに行きました。 多くの小鳥を極近くで見れ楽しかったですが、昔に比べると種類も減ったそうです。 カワラヒワとウソが多くマヒワ、ゴジュウカラ、ヤマガラ、そしてオオマシコ(写真上)は♂♀ 同時に5羽見ました。ヒヨドリを含め小鳥のみで17種でした。
他の宿泊者に教えてもらい、帰路白樺湖の方で幸いハギマシコ(写真下)も見る事が出来ました。

アトリ [2/25 倉渕ダム](小高,割田,石川,上野)
期待したイヌワシはだめでしたが、クマタカが一羽やや遠くの、快晴の青空をバックに悠々と飛んでくれました。 地元の人の話では昨日、付近でオジロワシを観察したとのこと。冬に死ぬシカが多く、これを食料に越冬するワシが見られるようになったそうです。
定点観測ポイントの一つで餌をやっているので、イワヒバリ、カヤクグリ、アトリ、ホオジロ、カシラダカが次々にやってきていました。 ほかにノスリ・ハヤブサ・ミソサザイ・コガラ・ベニマシコなど計20種。

[タイ国出張ついでの鳥見](真柳)
2/17にNature Trailのラタポーン氏の案内で、カオキエオ国立公園、バンプラ禁猟区を探鳥。特に珍鳥は出ませんでしたが、55種を視認できました。また酷似する冬羽のアカガシラサギ2種の最近分かった識別点を教えてもらいました。
アカガシラサギ:初列風切の先端が黒
ジャワアカガシラサギ:初列風切は全面白
(観察種) アカガシラサギ2種、カンムリワシ、タカサゴダカ、ノスリ、インドトサカゲリ、キンバト、チョウショウバト、オニカッコウ、オニクロバンケンモドキ、オオスズメフクロウ、アジアヤシアマツバメ、アオショウビン、アオムネハチクイ、ルリノドハチクイ、ヤツガシラ、(シロボシ+ミミアオ+アオミミ+ムネアカ)ゴシキドリ、ズアカミユビゲラ、チャバネヤブヒバリ、ツバメ、コシアカツバメ、キセキレイ、アサクラサンショウクイ、ヒタキサンショウクイ、(ズグロ+エボシ+コシジロ+キビタイ+メグロ)ヒヨドリ、アオバネコノハドリ、ハクオウチョウ、キマユムシクイ、ハシブトオオヨシキリ、マミハウチワドリ、オナガサイホウチョウ、ノドグロサイホウチョウ、ムジセッカ、メボソムシクイ、ロクショウビタキ、オジロビタキ、チャバネアカメヒタキ、ムナオビオウギビタキ、ハシブトハナドリ、キバラタイヨウチョウ、アミハラ、スズメ、カバイロハッカ、オオハッカ、 キュウカンチョウ、コウライウグイス、オウチュウ、(ハイイロ+カンムリ+カザリオウチュウ、クロラケットオナガ
泰国鳥 アオショウビン、ヤツガシラ、メグロヒヨドリ、ノドグロサイホウチョウ、オウチュウ、カバイロハッカ(高野の手持ち写真より)

大鷲 冠
[2/17 涸沼,大洗方面](上野,大場)
好天の中、茨城県方面に行きました。  タカ類はトビ,ノスリ,ミサゴの3種に加え、オオワシ成鳥を観察。
現地の人の情報で、対岸の林にとまるオオワシを大場氏が頑張って発見。やがて飛びたち高空に上がり飛び去りました。カラスが5−6羽後を追いましたが、すぐに諦めました。
 カイツブリとミミカイツブリが100羽近い群れを作っており、ハジロも混じり、カンムリも散見され、カンムリとミミの中には夏羽に移行中の個体が何羽かいました。
(写真:オオワシ,カンムリカイツブリ夏羽、ミミカイツブリの群、大場撮影)
耳
カモ類は涸沼のキンクロ、ミコアイサなど、大洗でシノリ、ウミアイサ、那珂川河口でのヨシガモなど11種でしたが、オナガやハシビロが見られませんでした。 このほか大洗ではウミウとヒメウ、クロサギを観察、1日では55種で、充実した探鳥を楽しむことが出来ました。

翡翠
[2/7 大栗川のカワセミ] (奥村)
大栗川(多摩市)へオオタカを狙って行ってきました。 空振りでしたがカワセミ君は定期的にそばに来てくれました。
多摩川本流を上流へ歩いたのですがカモ類はゼロ。 一昨年のミコアイサ・トモエガモを含むカモの群れを見に 通ったのを思うと狐につままれたようです。

紅梅 [2/6 哲学堂公園] (高野)
4月並みの陽気で、公園の小さな梅林も一斉に開花してしまいました。
例年なら餌が最も乏しくなる時期なのに蜜にありつけて、メジロたちも大喜びです。
先日見たオシドリ♂1羽も健在でした。

狸
[2/4 多摩湖の狸見] (奥村)
ウソに再会したくて多摩湖周辺を歩きました。 鳥は全く不発でしたが、多摩湖畔で狸に出会いました。 先日の新年鳥見の最初の鳥見ポイントの近くです。
地面に鼻をつけてミミズでも探していたのでしょうか、 家内と大声で呼びかけたのですがこちらを向いてくれません。 しばらくして湖畔をトボトボと立ち去ってゆきました。 鳥見が狸見になってしまい、ばかされたようです。

蒼啄木鳥
[2/3 霊園のアオゲラ] (奥村)
小平霊園の雑木林で2羽のアオゲラに出会いました。 夫婦でしょうか。2羽一緒は初めてです。
木の中に夢中でくちばしを入れています。 顔を上げた瞬間にシャッターを切っても、デジカメでは 遅れてしまうので苦労しました。

[犬鷲と熊鷹] (割田)
一昨年の暮れに皆で行った、Kダムのイヌワシ、クマタカですが、 1月に入ってから出現頻度が高くなりました。
クマタカはほぼ毎回、イヌワシも週2〜3回は見られているようです。 私自身は週に1度がせいぜいなのでイヌワシには今のところ縁がありませんが、 クマタカは行くたびに出ています。(2/2)

[1/31 葛西臨海公園] (上野)
オオホシハジロの情報があったので、所用の途中で寄ってみました。2時間ほどホシハジロがウジャウジャいる淡水池を中心に探しましたがだめでした。
それでも短時間で40種見ましたので、種類数としては上等でしょう。比較的珍しいのはオオタカ、タシギ、ヤマガラ、ヒガラ、オオジュリンで、ほかはこの時期に普通に見られる種類でした。
小阿呆 [1/27-28 八戸==苫小牧航路] (上野)
井上H、真柳両氏とBirdLife関係者の総勢9人で海鳥探鳥を行いました。  天候は最悪。特に行きがひどく、大雨と大荒れで視界も利かない状態。 雨が止んだ帰りも鳥の出は悪く、1月の航路は海鳥が少ないのかも。 流氷で北の海が覆われないと海鳥が南下しないのでしょう。
コアホウドリ、フルマカモメ、ハシブトウミガラス、ミツユビカモメが比較的多く 見られた以外は、当然たくさん見られると思ったウミスズメ類はさっぱりでした。
左:コアホウドリ(同行の市田博氏撮影)
荒波金黒 [1/2 上総一宮海岸] (上野)
一宮海岸でアラナミキンクロを見ました。天候が曇りだったためもあっていま一つ不十分ですが。
(案内していただいたS氏から口止めされていたので、掲載を遅らせました)

ウソ アイサ [1/30 酒匂川中流] (高野)
春のような陽気に誘われて酒匂川中流の山北周辺を歩きました。 2〜6羽のウソの群れに数回出会いましたが木の芽を啄ばむのに一生懸命でした。その中にアカウソも何羽か混じっていました。
河原にはほとんど降りなかった為か、水鳥はカワアイサの♀3羽以外は、(マ+コ+カル)ガモと(アオ+ダイ)サギ、カワセミ程度でした。

写真:アカウソ(南足柄市)
   カワアイサ♀(酒匂川)

アビ
[1/27、一宮海岸のアビ](大場)
上野さんからアラナミキンクロの情報を聞き、房総の一宮海岸に行きましたがフラれました。
浜の沖合いにクロガモが10羽程度とアビが20羽程度いました。 内2羽だけが比較的近くに居たので写真を撮りました。

白腹 鴛鴦 [1/18 哲学堂公園] (高野)
時間が空いたので、近所の哲学堂公園(中野区)に久しぶりに行って見ました。
いつもはさしたる鳥も居ないのですが、この冬は特別のようで、シメや シロハラがいくつも入っていました。
更に隣を流れる妙正寺川(神田川の支流)にも、いつものカルガモ以外に コガモやオナガガモが沢山降りているので、少し上流のほうまで行って みたところ、オシドリの雄が1羽居ました。私の姿を見て餌を期待してか カルやオナガガモが集まってくると、孤高?の鴛鴦は近寄るなとばかりに 威嚇していました。
写真:シロハラ、シメ、オシドリなど

[1/14 宮ヶ瀬](上野,大場,高野)
OB新年探鳥会の翌日、3人で神奈川県の宮ヶ瀬湖に行きました。
蒼鷺 「第一のコース、蒼鷺クン・・・」 宮ケ瀬湖にて
紅猿子 ミサゴ 残念ながら昨年暮れによく見られたというオオマシコの姿は無かったものの、 ベニマシコ、ジョウビタキ、ルリビタキやカヤクグリなどの冬らしい小鳥類や、 ミサゴ、ノスリ、オオタカなど35種ほどを楽しめました。
アカウソも我々は確認できませんでしたが、現地で偶然遭った上田(47卒)夫妻 はほんのり胸の紅いアカウソをしっかり確認できたとか。
ただこの周辺はガビチョウが多く、落ち葉を踏む音に期待して待つとこの鳥だったり、モズやウグイスの鳴きまねを入れた囀りを、冬枯れの山に響かせたりしていました。
写真:ベニマシコ、ミサゴ(高野)
場所:早戸川林道&石小屋ダム

1/13 の狭山湖の新年探鳥会の模様は2007年OB探鳥行 の頁にあります。

巫女
[1/11、皇居のお堀のミコアイサ](井上)
毎週木曜の昼時 馬場先濠際でのミニミニバードウオッチングの 目玉のミコアイサ♂が姿を見せなかったので、探鳥会終了後 1人でお濠を一周したところ 桜田濠の岩の上で寝ていました。
きっと立上がるだろうと30分超。キンクロやヒドリにちょっかい を出され ついに立ちました。 水面上の優雅な白黒模様と異なり がっしりした下半身とたくましい水かき 潜水ガモの面目躍如でした。

[1/8 奥飯能](真柳)
飯能の奥を歩いてきました。南高麗7:20->原市場->13:20西吾野駅
谷道を選んで歩きましたが、鳥もやはり暖かいところが好きなんだなと思います。陽の差し込んだ谷は相対的に濃い鳥影でした。
カワセミ,アカゲラ,ミソサザイ,カヤクグリ,ガビチョウ,キクイタキ,ベニマシコなど30種
[1/5 小櫃川河口](真柳)
小櫃川河口に行ってきました。ヨシガモは例年に比べると少なく200+。しかしハマシギ、スズガモは数える気がしなくなるレベルでした。
セグロカモメが大きな2枚貝をかなり高い上空から落とす、という動作を繰り返していました。割るつもりだったのかも知れませんが、下は砂質干潟ですよ?タゲリは6羽の群。ズグロカモメ1は至近。コサギを見かけなかったのは意外でした。
 巌根駅7:20->小櫃川河口->15:00袖ヶ浦駅
アオサギ,ヨシガモ,オカヨシ,ウミアイサ,ミサゴ,チュウヒ,チョウゲンボウ,キジ,ダイゼン,タゲリ,ハマシギ,ミユビシギ,ズグロカモメ,アカハラ,オオジュリン,シメなど54種

蒼鴫 白眉芯
[1/3、舞岡公園のアオシギ](上野N)
大場さんと宮ケ瀬へ行く予定が、天気が思わしくないので、去年末からアオシギの情報がある横浜市戸塚区の舞岡公園へ。
アオシギはいつもはヤマシギが出てくる湿地に居て、実にあっさりと見ることが出来ました。反対側の田んぼにももう一羽いましたので合計2羽観察しました。
そのほかではアリスイが見られ、また、鳥ではありませんがハクビシンが出ました。
(写真:アオシギ[大場],ハクビシン[上野])

[1/3、丹沢・宮ケ瀬](上野A)
恒例の家族ウオッチングで丹沢の宮ケ瀬へ行ってきました。 ヤマセミは正月休みのようでしたが、オオマシコ のきれいな♂、ベニマシコ、アカウソにミサゴ、番外で ガビチョウと結構充実した内容になりました。

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